僕はまた、君のとなりに入れるように、頑張った。

なのに、君は眠り姫のように眠り続けている。
僕は君の王子になりたかったはずなのに。

けど、君にキスをしたところで目覚めるわけもなく。
ただただ、虚しかった。

もう一度だけ、あの優しい声で名前を呼んでほしい。
そんな願いは叶うわけがなかった。

君の隣にいる資格が手に入ったはずなのに。
君は眠り続けていている。

僕が泣いても、君は何も言わないし、
君が僕に触れることもない。

また独りになった。
ずっと、独りだった世界に君が光を差してくれた。

でも、君は眠ってしまった。
奇跡なんて信じていなかった。

それでも、僕は神を信じ奇跡を望む。