あなたに会いたいと思うのは、ずっとあなたが私の隣にいたからで。
あなたがいないと何もできないと痛感させられる。

空に手を伸ばして、あなたも私と同じ空を見ているんだろうか。
見ているならば、それだけで私はまた頑張れるような気がした。

空は広い。
そして、世界も広い。

だから、あなたに会いたいと願っても必ずしも叶うわけじゃない。

だったら、勇気を出すべきなのだろう。会いにいけるなら行けばいいのだろう。
でも、その勇気が少しの勇気が出てこない、湧いてこない、ふり絞れない。

足が地面にひっついたように、足が氷で固められたように動けなくなる。
会いに行けばいいのに。会いにいけるのに。

怖いから。あなたを見るたび、涙があふれそうで。
「大丈夫だよ」

その言葉で安心していたころへと戻りたい。
そんな願いは叶うことがないと私は知っていた。