「吊り橋効果って、知ってます?」
多分、誰にも話すつもりなどなかったのだろう。泣きそうな顔で、亜樹は私に告げた。
「今にも落ちそうな、本能的に恐怖を感じる吊り橋。死の危険を感じるような場所を渡ろうとしたところで、男女が出会ったらどうなるのか?実験すると、相手の異性に好意を持つ人が多数いたっていうアレです。まあ詳細な実験の内容とかは知らないんですけど、有名な話ですよね」
「死の恐怖を、恋のドキドキと錯覚して相手を好きになってしまうってアレでしょ?」
「はい。……俺も似たようなものかなってちょっと思ったんです。東京に来て、ものすごく不安で、ホームシックになって。そんな時優しくしてくれた人がいたから、縋ってしまったんだろうなって」
「それは……違うと思うけどな。だって、高校の時からの恩師なんでしょう?頼りたくなるのは普通のことだよ」
それに寂しさや切なさは、死の恐怖とはまるで異なるものだろう。
確かに、土砂降りの雨の中、手を差し伸べてくれた人がいたら縋りたくなるのは普通のことだ。例え相手が詐欺師だろうと、傘を差しだしてくれたという事実に莫大なフィルターがかかってしまう。相手の本心がどうであれ、助けを求めずにはいられない。不細工な相手だろうが、悪人だろうが、恋をしてしまうような効果もあるのかもしれない。
けれどそれは、吊り橋効果とは違う。
ましてや亜樹は元々、神田先生とは知り合いで、彼がどのような人なのかわかっていたはずなのだから。
「そうですね。でも……高校の時には、こんな気持ちはなかった気がするです。元々あこがれの人で、先生の元で学びたくてこの大学に入った……それに嘘偽りはありません。けど、本当にそれだけで。恋愛感情なんて、そんな大それたものなかったはずなのに」
何でですかね、と彼は消えいりそうな声で続ける。
「先生が結婚していること、同性愛者でないことなんてわかりきってました。でも気づけば他の生徒と楽しそうに喋っているとモヤモヤして、先生の一番近くにいたいなんて思うようになってしまって。俺、過去に恋をしたことはあるけど、全部女性相手だったんですよ?男の人相手に、こんな風に思うことなんて一度もなかったのに。自分で自分がわからなくなっちゃって。何度も何度も、憧れと恋愛感情を取り違えているだけだって自分に言い聞かせて、忘れようとしたのに」
亜樹はそっと、ギターケースを撫でる。そういえば、あの神田先生は亜樹が音楽を続けていることを喜んでいた。ギターも歌も、それそのものが先生と縁のあるものだったのかもしれない。
「先生に、上手だって褒めて貰えた……先生を笑顔にできた『歌』を、俺は捨てられなかったんです。コレで食っていこうなんて思ってないし、そこまでの才能なんか自分にはないってわかってるのに。そして、先生が登坂キャンパスじゃなくて潮騒キャンパスに異動になったと聞いて、自分も追いかけるようにこの駅に来ちゃったわけですよ。先生に、歌を聞いてほしくて。……本当は、エトランゼが先生への気持ちを歌った歌だってバレたら嫌われるんじゃないかって、どっかでびびってもいるくせに。情けないですよね」
「そんなことないよ」
私は心の底から言った。
情けないなんてこと、何一つない。恋は人を幸せにもするし、臆病にもするものだ。好きになった相手を傷つけたくない、幸せになってほしいと願う反面――想いが届いたらと夢見てしまうのも当たり前のことで。
「あなたは……あなたは先生の為を想って、告げないことを選んだんでしょ。本当は凄く苦しかったのに、先生を苦しめたくないと思って黙っていることを決めたんでしょ。……それも立派な勇気だよ。自分の幸せより、先生の幸せを願ったんだから」
きっと神田先生は――上京してきて、ホームシックになっていた彼の心の支えとなった存在なのだろう。亜樹はどこまでも彼に救われて、その優しさに惹かれて、傍にいたいと願うようになったのだろう。
私は神田先生がどんな人であるのかはまったく知らない。だってたった一度、彼に声をかけているのを見たことがあるだけなのだから。それでも、亜樹がここまで想うような人が、亜樹の心を踏みにじるような真似をするはずがないとも思うのだ。無論、同性愛への生理的嫌悪というのは簡単に拭いされるものではないし、どんなに優しい人でもその差別を捨てられないなんてこともあるかもしれないけれど。
――だから、私には言えない。きっと先生なら受け止めて貰えるよ、なんて。先生のことをろくに知りもしないのに、安易な慰めなんて。
それが優しさだとしても、言いたくはない。それは私が、彼のことを好きだからというだけではなくて。
「情けないなんてことない。それから……才能がないなんてことも、ない。だって、あなたが歌えば、世界が明るくなるんだもの」
「え?」
「お、オーバーな物言いだなって思うかもしれないけど、私は本当にそう思うんだからね!?……私が頻繁に此処に来るの、あなたの歌が好きだからだよ。あなたが演奏を始めるとたくさんの人が足を止めるのもそう。今、はっきりわかった。本城くんの歌には、魂がある。届けたくて、届かなくて、本当はそれも怖くて、でも期待を捨てられなくて。……そんな切なくて一生懸命な想いの歌に、共感する人がたくさんいるの。それは、単純に歌が上手いとか、凄いスキルの歌が作れるとか、そんなことよりずっと価値あることだって私は思うから」
歌がうまいだけの人間ならいくらでもいる。
けれどそこに、本当の魂を込めて、全力でたたきつけることができる人間が何人いるかという話だ。
コンサートホールで人の心を動かすのは、練習場の鑑の前と同じように完璧な歌やダンスを披露する人間ではない。
目の前にいる観客に向けて、視線のあう曲を届けられる人間ではなかろうか。
「……何かを一生懸命やる人って、かっこいいんだなって本気で思ったよ。たとえそれが、お金にならないものだったとしても。私は将来なんか全然考えてなくてさ。本当にやりたいこともなんもなくてさ。……友達に誘われてなんとなく大学入って、毎日なんとなく勉強して、なんとなく遊んでるだけのような毎日だから」
だからね、と。
少し迷った末に私はーー思い切って告げることにしたのだった。
「私じゃ、駄目かな」
卑怯者なのはわかっている。
彼が想いを諦めようとして、諦めきれなくてもがき苦しんでいることを知っていながら、こんなことを言うのは。でも。
「あなたの隣にいるの、私じゃダメかな。あなたを守るのが、私じゃダメなのかな」
それでも言いたかった。終わっている恋だと、最初からわかっていても。
彼にとってのエトランゼが、私でも。
「……聖羅、さん」
困惑したような、動揺したような、亜樹の目。たっぷりとした沈黙の間、世界は完全に二人だけのものになっていた。
通り過ぎる人々の足音。改札の電子音。チラシ配りをする人の声。歩き去る女の子たちの雑談の声も、どこかで鳴いたカラスの声も、近くのお店から聞こえてくる音楽もみんなみんな。
切り取られたように二人きりになった空間。彼の心は、私のものにはならないはずだというのに、そんな錯覚を覚えるような数秒の時間。
「……俺は」
「うん」
「……例え、報われなくても、間違っていても。この気持ちを、捨てたくはないんです。忘れようとしても無理で、いつの間にかそれが〝忘れたくない〟になっていったんです。だって先生を想うのは苦しくて、でもそれ以上に幸せだから。その気持ちを捨てるのは、俺が俺自身を捨てるのと同じだから」
だから、ごめんなさい。
彼が掠れた声で告げると同時に、時間が動き出す。私は胸の中にたまったものを解放するように、深く深く息を吐いた。
「そっかぁ。……まあ、そうだよなあ。そういうもんだよなあ」
わかってはいたけれど、やっぱり少しだけショックだ。同時に、どこかでほっとしている自分もいるのである。だって、私が好きになったのは“先生のことを大好きな彼”なのだから。なるほど、それを捨てられたらそれはもう私が好きな彼ではないのかもしれない。
「うん。……そうだよね。ごめんね本城くん、困らせちゃって。隠しておきたいことまで踏み込んだあげく、こんなこと言っちゃって」
「……いえ、俺こそ、本当にすみません」
「あああああああああもうっ!そんな湿っぽい顔しないでよ!準備する手、止まってるよ?ほらほら!」
私は自分にできる精一杯の笑顔を浮かべて、彼の背中を叩いた。わっ、とシートの上につんのめりそうになる本城。あのさ、とそのまま話を続ける。
「気まずいのを承知で言う!……あなたの友達になっていい?でもって、これからもたくさん歌、聞かせてもらってもいい?」
「そ、それはもちろん。ていうか」
さっきとは違う意味で困惑したように私を見上げる彼。
「とっくに、友達のつもりでした。違うんですか?」
「おー。嬉しいこと言ってくれるじゃん。だったら、そろそろ敬語をやめてくれよー」
「ぜ、善処します……」
「何その政治家の言い訳みたいな台詞は!?」
あははははは、と笑い声が上がった。お互いカラ元気なのはわかりきっている。それでも、今は無理してでも笑おうと思ったのだ。
友達という立場でも、これからも彼の傍にいる。たった今、そう決めたのは私なのだから。
ーー大丈夫。……だってあなたの歌の歌詞は、こんな言葉で終わるんだもの。
『あなただから あなただったから
世界で一番好きになれたのでしょう
結ばれないと知っていても
こんなに幸せな気持ちになれるのは
あなただから あなただったから
遠くで見つめていたいとそう願うのです
心の中ひっそり花を咲かす
そんな私を見て あなたがいつか笑ってくれるように』
多分、誰にも話すつもりなどなかったのだろう。泣きそうな顔で、亜樹は私に告げた。
「今にも落ちそうな、本能的に恐怖を感じる吊り橋。死の危険を感じるような場所を渡ろうとしたところで、男女が出会ったらどうなるのか?実験すると、相手の異性に好意を持つ人が多数いたっていうアレです。まあ詳細な実験の内容とかは知らないんですけど、有名な話ですよね」
「死の恐怖を、恋のドキドキと錯覚して相手を好きになってしまうってアレでしょ?」
「はい。……俺も似たようなものかなってちょっと思ったんです。東京に来て、ものすごく不安で、ホームシックになって。そんな時優しくしてくれた人がいたから、縋ってしまったんだろうなって」
「それは……違うと思うけどな。だって、高校の時からの恩師なんでしょう?頼りたくなるのは普通のことだよ」
それに寂しさや切なさは、死の恐怖とはまるで異なるものだろう。
確かに、土砂降りの雨の中、手を差し伸べてくれた人がいたら縋りたくなるのは普通のことだ。例え相手が詐欺師だろうと、傘を差しだしてくれたという事実に莫大なフィルターがかかってしまう。相手の本心がどうであれ、助けを求めずにはいられない。不細工な相手だろうが、悪人だろうが、恋をしてしまうような効果もあるのかもしれない。
けれどそれは、吊り橋効果とは違う。
ましてや亜樹は元々、神田先生とは知り合いで、彼がどのような人なのかわかっていたはずなのだから。
「そうですね。でも……高校の時には、こんな気持ちはなかった気がするです。元々あこがれの人で、先生の元で学びたくてこの大学に入った……それに嘘偽りはありません。けど、本当にそれだけで。恋愛感情なんて、そんな大それたものなかったはずなのに」
何でですかね、と彼は消えいりそうな声で続ける。
「先生が結婚していること、同性愛者でないことなんてわかりきってました。でも気づけば他の生徒と楽しそうに喋っているとモヤモヤして、先生の一番近くにいたいなんて思うようになってしまって。俺、過去に恋をしたことはあるけど、全部女性相手だったんですよ?男の人相手に、こんな風に思うことなんて一度もなかったのに。自分で自分がわからなくなっちゃって。何度も何度も、憧れと恋愛感情を取り違えているだけだって自分に言い聞かせて、忘れようとしたのに」
亜樹はそっと、ギターケースを撫でる。そういえば、あの神田先生は亜樹が音楽を続けていることを喜んでいた。ギターも歌も、それそのものが先生と縁のあるものだったのかもしれない。
「先生に、上手だって褒めて貰えた……先生を笑顔にできた『歌』を、俺は捨てられなかったんです。コレで食っていこうなんて思ってないし、そこまでの才能なんか自分にはないってわかってるのに。そして、先生が登坂キャンパスじゃなくて潮騒キャンパスに異動になったと聞いて、自分も追いかけるようにこの駅に来ちゃったわけですよ。先生に、歌を聞いてほしくて。……本当は、エトランゼが先生への気持ちを歌った歌だってバレたら嫌われるんじゃないかって、どっかでびびってもいるくせに。情けないですよね」
「そんなことないよ」
私は心の底から言った。
情けないなんてこと、何一つない。恋は人を幸せにもするし、臆病にもするものだ。好きになった相手を傷つけたくない、幸せになってほしいと願う反面――想いが届いたらと夢見てしまうのも当たり前のことで。
「あなたは……あなたは先生の為を想って、告げないことを選んだんでしょ。本当は凄く苦しかったのに、先生を苦しめたくないと思って黙っていることを決めたんでしょ。……それも立派な勇気だよ。自分の幸せより、先生の幸せを願ったんだから」
きっと神田先生は――上京してきて、ホームシックになっていた彼の心の支えとなった存在なのだろう。亜樹はどこまでも彼に救われて、その優しさに惹かれて、傍にいたいと願うようになったのだろう。
私は神田先生がどんな人であるのかはまったく知らない。だってたった一度、彼に声をかけているのを見たことがあるだけなのだから。それでも、亜樹がここまで想うような人が、亜樹の心を踏みにじるような真似をするはずがないとも思うのだ。無論、同性愛への生理的嫌悪というのは簡単に拭いされるものではないし、どんなに優しい人でもその差別を捨てられないなんてこともあるかもしれないけれど。
――だから、私には言えない。きっと先生なら受け止めて貰えるよ、なんて。先生のことをろくに知りもしないのに、安易な慰めなんて。
それが優しさだとしても、言いたくはない。それは私が、彼のことを好きだからというだけではなくて。
「情けないなんてことない。それから……才能がないなんてことも、ない。だって、あなたが歌えば、世界が明るくなるんだもの」
「え?」
「お、オーバーな物言いだなって思うかもしれないけど、私は本当にそう思うんだからね!?……私が頻繁に此処に来るの、あなたの歌が好きだからだよ。あなたが演奏を始めるとたくさんの人が足を止めるのもそう。今、はっきりわかった。本城くんの歌には、魂がある。届けたくて、届かなくて、本当はそれも怖くて、でも期待を捨てられなくて。……そんな切なくて一生懸命な想いの歌に、共感する人がたくさんいるの。それは、単純に歌が上手いとか、凄いスキルの歌が作れるとか、そんなことよりずっと価値あることだって私は思うから」
歌がうまいだけの人間ならいくらでもいる。
けれどそこに、本当の魂を込めて、全力でたたきつけることができる人間が何人いるかという話だ。
コンサートホールで人の心を動かすのは、練習場の鑑の前と同じように完璧な歌やダンスを披露する人間ではない。
目の前にいる観客に向けて、視線のあう曲を届けられる人間ではなかろうか。
「……何かを一生懸命やる人って、かっこいいんだなって本気で思ったよ。たとえそれが、お金にならないものだったとしても。私は将来なんか全然考えてなくてさ。本当にやりたいこともなんもなくてさ。……友達に誘われてなんとなく大学入って、毎日なんとなく勉強して、なんとなく遊んでるだけのような毎日だから」
だからね、と。
少し迷った末に私はーー思い切って告げることにしたのだった。
「私じゃ、駄目かな」
卑怯者なのはわかっている。
彼が想いを諦めようとして、諦めきれなくてもがき苦しんでいることを知っていながら、こんなことを言うのは。でも。
「あなたの隣にいるの、私じゃダメかな。あなたを守るのが、私じゃダメなのかな」
それでも言いたかった。終わっている恋だと、最初からわかっていても。
彼にとってのエトランゼが、私でも。
「……聖羅、さん」
困惑したような、動揺したような、亜樹の目。たっぷりとした沈黙の間、世界は完全に二人だけのものになっていた。
通り過ぎる人々の足音。改札の電子音。チラシ配りをする人の声。歩き去る女の子たちの雑談の声も、どこかで鳴いたカラスの声も、近くのお店から聞こえてくる音楽もみんなみんな。
切り取られたように二人きりになった空間。彼の心は、私のものにはならないはずだというのに、そんな錯覚を覚えるような数秒の時間。
「……俺は」
「うん」
「……例え、報われなくても、間違っていても。この気持ちを、捨てたくはないんです。忘れようとしても無理で、いつの間にかそれが〝忘れたくない〟になっていったんです。だって先生を想うのは苦しくて、でもそれ以上に幸せだから。その気持ちを捨てるのは、俺が俺自身を捨てるのと同じだから」
だから、ごめんなさい。
彼が掠れた声で告げると同時に、時間が動き出す。私は胸の中にたまったものを解放するように、深く深く息を吐いた。
「そっかぁ。……まあ、そうだよなあ。そういうもんだよなあ」
わかってはいたけれど、やっぱり少しだけショックだ。同時に、どこかでほっとしている自分もいるのである。だって、私が好きになったのは“先生のことを大好きな彼”なのだから。なるほど、それを捨てられたらそれはもう私が好きな彼ではないのかもしれない。
「うん。……そうだよね。ごめんね本城くん、困らせちゃって。隠しておきたいことまで踏み込んだあげく、こんなこと言っちゃって」
「……いえ、俺こそ、本当にすみません」
「あああああああああもうっ!そんな湿っぽい顔しないでよ!準備する手、止まってるよ?ほらほら!」
私は自分にできる精一杯の笑顔を浮かべて、彼の背中を叩いた。わっ、とシートの上につんのめりそうになる本城。あのさ、とそのまま話を続ける。
「気まずいのを承知で言う!……あなたの友達になっていい?でもって、これからもたくさん歌、聞かせてもらってもいい?」
「そ、それはもちろん。ていうか」
さっきとは違う意味で困惑したように私を見上げる彼。
「とっくに、友達のつもりでした。違うんですか?」
「おー。嬉しいこと言ってくれるじゃん。だったら、そろそろ敬語をやめてくれよー」
「ぜ、善処します……」
「何その政治家の言い訳みたいな台詞は!?」
あははははは、と笑い声が上がった。お互いカラ元気なのはわかりきっている。それでも、今は無理してでも笑おうと思ったのだ。
友達という立場でも、これからも彼の傍にいる。たった今、そう決めたのは私なのだから。
ーー大丈夫。……だってあなたの歌の歌詞は、こんな言葉で終わるんだもの。
『あなただから あなただったから
世界で一番好きになれたのでしょう
結ばれないと知っていても
こんなに幸せな気持ちになれるのは
あなただから あなただったから
遠くで見つめていたいとそう願うのです
心の中ひっそり花を咲かす
そんな私を見て あなたがいつか笑ってくれるように』



