だけど悪霊側からも見えていない人がいるのなら、できることも限られてくるだろう。
『このカメラを使いましょう。カメラを通すことで姿を見せることもあります』
若い霊媒師が古いポラロイドカメラを取り出して屋敷内を撮影している。
そのカメラで撮影すると正方形の真っ白な写真が出てきて、少し待てば画像が浮き出してくる。
何枚も撮影しているとその中にいるはずのない人影が写り込んでいた。
『この部屋にいる!』
若い霊媒師が叫んだ頃には、私も希も映画に夢中になっていたのだった。
「今日は映画に誘ってくれてありがとう。結構楽しかった」
希の家から出るとすっかり外は暗くなっていた。
少し雨も振っているようで、早く帰らないといけない。
「ううん引き止めてごめんね」
「また明日」
一応傘をさして早足で来た道を帰る。
川の流れは一段と強くなっているようで、街灯だけが頼りの時間帯に覗き込むと引き込まれてしまいそうな不安感がある。
『このカメラを使いましょう。カメラを通すことで姿を見せることもあります』
若い霊媒師が古いポラロイドカメラを取り出して屋敷内を撮影している。
そのカメラで撮影すると正方形の真っ白な写真が出てきて、少し待てば画像が浮き出してくる。
何枚も撮影しているとその中にいるはずのない人影が写り込んでいた。
『この部屋にいる!』
若い霊媒師が叫んだ頃には、私も希も映画に夢中になっていたのだった。
「今日は映画に誘ってくれてありがとう。結構楽しかった」
希の家から出るとすっかり外は暗くなっていた。
少し雨も振っているようで、早く帰らないといけない。
「ううん引き止めてごめんね」
「また明日」
一応傘をさして早足で来た道を帰る。
川の流れは一段と強くなっているようで、街灯だけが頼りの時間帯に覗き込むと引き込まれてしまいそうな不安感がある。



