『スキル 神様の道しるべ COUNT.1』 …?
良くわからないけど 取りあえずは食材GET!
「解体はみなさんできますか?」
「曲がりなりにも冒険者だからな」ポカッ!
「デクは出来ないじゃない! 私たち三人は出来るわよ」
「…俺だって 運ぶぐらいは…」
「そうね 助かるわ…」
「はっはっはっ聞いたか小梅!」ポカッ!
よかった 魔物の解体なんて出来そうにないもんね
「解体はいいけど 水場はあるかしら? 流石にこの場では血だらけになるけど」
うっ!それはやだな…
「ちょっと待ってて貰えますか?すぐ戻ります」
****
「マロン様 ぴよぴよ狩れたのですが 解体するのに水場が必要らしくて 何処かにありますか?」
「用意しといたぞ この家の裏に解体用の小屋とあ奴らの住処も」
えっ!いつの間に…
「あ奴らを小梅が鍛えてやるのじゃろ 此処から出れるレベルになるには相当掛かるじゃろうしな まぁ あきらめたら わしが都に捨ててくるわい」
「じゃがな ここであ奴らが生活するとなると 未知なる文明に触れることになる そこでこれじゃ」
神様が四枚の紙を出した「この紙は?」
「神の誓約書じゃ ここで知り得た事 他言無用!喋ろうとした瞬間に即死だ!」
「こ、怖ッ⁉」
「怖いのう ほんとに人間とわな…」
「人間ですか?」
「あー神の誓約書は 漫画に描いてあった」
「それと これをやろう」
ネックレス?
「神の加護が付与されておる レベルの向上も早まるじゃろ ほんの少しじゃがな」
「わたしも 欲しいです!」
「おぬしは わしが直接チカラを与えたからいらんじゃろに」
「ほしいんです!」
「はぁーまぁよい ほれ!」
「ありがとうございます!マロン様 だいじにします!」
****
「お待たせしました みなさんには此処で修行するにあたり誓約書にサインをして頂きます 誓約書の内容は 此処で知りうる事の他言を禁ずるというものです どうでしょうか?」
「誓約書は読ませて貰えるのかしら?」
「もちろんです」
「だったら何も問題ないわよね みんな?」
「問題ないな 小梅の下僕になるでも問題ないぜ!なっボー!」
「ない!むしろ…」
キモ!
「問題ありません 小梅様…」
ルルさんだけ 何か違う感情が…ま、いっか!
「ではこちらを」
「なんだ!この綺麗な紙は 見たこともないぞ!」
「因みに 誓約に違反した場合」
…ゴクリッ!
「喋ろうとしただけで 即死します!」
「も、問題ないわ!」
「では 良く読んでからサインしてください」
そうね他言しなければいいだけね…? 神マロン?
「小梅さん この神マロンとは?」
「わたしの 信仰する神様です」
「わたしとルルは 都の教会に属しているのだけど 問題はない?」
そうか この世界にも教会があるのか…またもや何も考えてなかった!
「問題ありません…むしろ其方の方が大丈夫ですか?」
確かに 教会に知れたら逆賊扱いされるかも…
でも今みんなが生きているのは小梅さんのおかげで 都に帰れるよう修行してくれるのも小梅さんで 教会が何かしてくれるはずもない……くっ!…教会って?
「わたしは問題ないわ!ルルは?」
「わたしは…わたしは…改宗します!小梅様のぴよぴよ教に!」
「え”っ ……。えっ――!」
「よく言った 俺たちと一緒に ぴよぴよ教に全てをささげよう!」ポカッ!
「痛いって!」
不穏な空気はあったけれど 皆 快くサインしてくれた どこかで訂正しなくては いけないけど…怪しい勧誘がいけなかったかな
それでは 此方を身に着けて此方に…? あれ? ルルさん?ユーリさん?
…祈りだしちゃったよ!
「神のご加護を感じます!」
「おう!そうなのかルル!俺も感じるぞ!」
…
何も感じなかったわたしって デクさんと同類…
下がるわ…。
