――― 現在
だから、私はリリ様とアイリ―殿下には関わらないようにと、思っていたんですけど、学園を見て変な声を出したせいか目立ってしまった。
目立つつもりはなかったんだけどな。
「あっ」
後ろから声が聞こえた。
バッと後ろを振り返ると、リリ様がいた。
へっ!
リリ様と目があったけど、すぐにそらされてしまった。
リリ様が私から目を逸らすってことは、悪役令嬢(小説世界ではヒロイン)に転生した人がいるってことだよね?
ん?でも、本編の方かもしれない。
あ、もう、この際、どっちでもいい。
あ、横にはアイリー殿下がいる!
良くはないけど、よかった!
だって、前世の私は、リリ様とアイリー殿下のペアが大好きだったんだよね。
「ほら、いくよリリ」
「うぅ、わかり、ました」
後ろのほうから、リリ様とアイリー殿下の会話が聞こえている。
リリ様の嫌がっている顔が浮かぶ。
だけど、これも想像だけど、顔がトマトみたいに真っ赤だと思う。
アイリー殿下には、兄が二人いて、妹が一人いた。
一番上のユイ殿下、二番目のカイ殿下、三番目がアイリー殿下、
四番目のマイ殿下。
ユイ殿下は、アーノ学園の三年生で生徒会長だ。
そして、カイ殿下は文武両道らしい。
マイ殿下は、毎日毎日男の人に告白をされているが、全て断っているとか。そして、国一番といわれるほどの顔立ちなんだよね~。
しかも、噂で聞いた程度だけど、マイ殿下のファンクラブがあるとかないとか。
だから、殿下たちはこの学園で結構人気なんだ。(マイ殿下は、特別生徒として、学園に通っているんだ)
「君、早くいかないと入学式が始めるよ」
至近距離で、男の人の顔がある。
「えっ」
私の体は、氷漬けされたように動かなくなる。
私の前世は、病気でずっと入院していたせいか、男子に免疫がない。
そのせいか、男子にこれほど近づかれると固まって動かなくなる。
「大丈夫ですっ」
私は、声をかけてもらった人に背を向けて、足を動かす。
至近距離・・・、声かけられた・・・。
やだっ。
この世界には、女子高みたいなところってないの!?
そう思って、お父様に調べてもらったけど、そんなところは全くない。
ユリハの親は、優しくて暖かい家族だった。だから、ユリハに転生した人も甘やかされて、わがままに育ったから、小説では意地悪だったんじゃないのかなって、考えているんだけどな。
私は、入学式が行われる講堂に入った。
だから、私はリリ様とアイリ―殿下には関わらないようにと、思っていたんですけど、学園を見て変な声を出したせいか目立ってしまった。
目立つつもりはなかったんだけどな。
「あっ」
後ろから声が聞こえた。
バッと後ろを振り返ると、リリ様がいた。
へっ!
リリ様と目があったけど、すぐにそらされてしまった。
リリ様が私から目を逸らすってことは、悪役令嬢(小説世界ではヒロイン)に転生した人がいるってことだよね?
ん?でも、本編の方かもしれない。
あ、もう、この際、どっちでもいい。
あ、横にはアイリー殿下がいる!
良くはないけど、よかった!
だって、前世の私は、リリ様とアイリー殿下のペアが大好きだったんだよね。
「ほら、いくよリリ」
「うぅ、わかり、ました」
後ろのほうから、リリ様とアイリー殿下の会話が聞こえている。
リリ様の嫌がっている顔が浮かぶ。
だけど、これも想像だけど、顔がトマトみたいに真っ赤だと思う。
アイリー殿下には、兄が二人いて、妹が一人いた。
一番上のユイ殿下、二番目のカイ殿下、三番目がアイリー殿下、
四番目のマイ殿下。
ユイ殿下は、アーノ学園の三年生で生徒会長だ。
そして、カイ殿下は文武両道らしい。
マイ殿下は、毎日毎日男の人に告白をされているが、全て断っているとか。そして、国一番といわれるほどの顔立ちなんだよね~。
しかも、噂で聞いた程度だけど、マイ殿下のファンクラブがあるとかないとか。
だから、殿下たちはこの学園で結構人気なんだ。(マイ殿下は、特別生徒として、学園に通っているんだ)
「君、早くいかないと入学式が始めるよ」
至近距離で、男の人の顔がある。
「えっ」
私の体は、氷漬けされたように動かなくなる。
私の前世は、病気でずっと入院していたせいか、男子に免疫がない。
そのせいか、男子にこれほど近づかれると固まって動かなくなる。
「大丈夫ですっ」
私は、声をかけてもらった人に背を向けて、足を動かす。
至近距離・・・、声かけられた・・・。
やだっ。
この世界には、女子高みたいなところってないの!?
そう思って、お父様に調べてもらったけど、そんなところは全くない。
ユリハの親は、優しくて暖かい家族だった。だから、ユリハに転生した人も甘やかされて、わがままに育ったから、小説では意地悪だったんじゃないのかなって、考えているんだけどな。
私は、入学式が行われる講堂に入った。



