マギアンティア世界統一暦・1555年・11月20日・午後12時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・島津家領・南九州地方・日向国・木城地方・木城南部地方・木城高山・島津軍・日向国支城・山田・理安・有信守将拠点城・新納院・高城周辺地域・キリヤ公国連合国加盟諸国軍・各本陣所にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





浦上・伊東連合部隊を蹴散らした甲斐宗運は、尚も新納院・高城を目指して突き進んで行く。



 今度は毛利軍・別働遊撃戦部隊を中心としたキリヤ公国連合国・九州統一平定南東方面征伐連合国軍・別働遊撃戦部隊が守って居る西側陣所へと突っ込んで行く。





「不甲斐ない味方どもめっ!!と言いたいが、これは・・・戦った相手が悪すぎるのだろう。」



「はっ!!正しく鬼の如き老将かと・・・・・・」宇喜多家の家老職で、主力軍武将である明石・掃部・全登は、突撃隊で突っ込んで来る甲斐軍と甲斐宗運の鬼の如き奮闘ぶりに舌を巻いて居た。



「掃部っ!!無理はするなっ!!あの手の輩を相手に真っ向勝負をするのは愚策のする事ぞっ!!」



「勿論で御座います。」と掃部は、足軽兵士たちを居並ばせるが、本陣所を左右に割り、騎馬隊や鉄砲隊を左右に分けさせ、各武将の旗本隊も真っ向勝負を避ける様にとの下知が為されて居る。



 詰まる所、何時でも左右に軍勢を割いて、イノシシ軍をど真ん中を通行させる事にしたのであった。



 キリヤ公国連合国・九州統一平定南東方面征伐連合国軍・別働遊撃戦部隊の中軍であり、司令官を務める宇喜多直家は、甲斐宗運が率いる甲斐軍を素通りさせた。





「弱腰の腹黒狐めがっ!!真っ向勝負を避けるかっ!!」



「イノシシ老体と真っ向勝負をするほど、此方は図体が大きく無いのでな。堂々と避けさせて頂くっ!!」



「ぐははははっ!!腹黒キツネめがっ!!!臆面もせずに、正直に減らず口を叩くかっ!!」と言いながら、宗運は、見事な直家の采配に悪態と言う褒め言葉で称え、宇喜多軍のど真ん中を苦労せずに突破して行くのであった。









 マギアンティア世界統一暦・1555年・11月20日・午後12時15分頃・・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・九州島地方・島津家領・南九州地方・日向国・木城地方・木城南部地方・木城高山・島津軍・日向国支城・山田・理安・有信守将拠点城・新納院・高城周辺地域・キリヤ公国連合国加盟諸国軍・各本陣所にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 キリヤ公国連合国・九州統一平定南東方面征伐連合国軍・別働遊撃戦部隊の中軍であり、司令官を務める宇喜多直家は、甲斐宗運が率いる甲斐軍の突破力が危険であると判断し、その軍勢を素通りさせた。



そう成ると防備は、その後衛軍が防がねば為らない。



 続いて甲斐軍と対峙をしたのは、元駿河国大名王家・現今川家当主・徳川家嘱託客武将・今川・鞠華・氏真が率いる今川軍から成る3000人である。



 その内訳は、今川軍本隊軍が二千人で、残りの軍勢には、旗下の姫武将たちが500人づつ率いて居た。



 今川軍旗下・岡部隊・岡部・七未・正綱から成る500人と同じく、今川軍旗下・朝比奈隊・朝比奈・保美・泰勝から成る500人であった。 





「備前の腹黒キツネ殿は、真っ向勝負を避ける積りのようですわね。」



「そんな吞気な事は言って居る場合では無いわ。」



「保美の言う通りだぞっ!!」



「そんな事は貴女に言われなくても分かって居ますわっ!!」



「各隊っ!!展開っ!!」



「槍隊っ!!鉄砲隊っ!!弓隊っ!!構ええええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」と鞠華は叫ぶっ!!





 鞠華の命令で、今川軍の将兵達も、命じられた通りに部隊を展開させて行く。





 槍隊が前衛として槍を構え、鉄砲隊と弓隊が射撃体勢に入った。







 其処へ甲斐宗運が率いる甲斐軍が今川軍に突撃を仕掛ける。



「ほう・・・今川のご息女殿は、このわしと真っ向からやり合うか?」



「義本殿は、岡ヶ狭間の戦いで、あっけない最後であったが、ご息女殿は如何にっ!?」と言いつつ、突撃を仕掛けた。



「今よっ!!槍隊っ!!左右に退避っ!!続けて鉄砲隊っ!!弓隊っ!!一撃を撃って、左右に退避っ!!」と鞠華は命じる。



 如何やら最初の部隊は見せ掛けで、甲斐軍を真っ向うから相手するのは危険であると分かって居る事から、甲斐軍の戦力を削り取る戦術を狙って居た様である。





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!







 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 更なる鞠華の号令で、一斉に火縄銃の銃声が鳴り響き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!





 その弾込め時間を補う為の間の繋ぎ時間に、数多の弓矢が敵へと射られて行く。



 しかしながら、鞠華旗下の今川軍が狙ったのは敵の足元のであり、その攻撃で怯んだ将兵達は、躓き転んだり、ぶつかり合って倒れてしまった。





「ほほう、そう来るか・・・・流石は今川家の息女殿であるっ!!見事なり、義本公は才ある人物であり、勝負を掛けて戦った岡ヶ狭間の戦いで、あっけない最後と成り果て、世間からは罵詈雑言を浴びさせられた大名当主と成ってしまった。」



「しかしながら戦った相手が悪かっただけで、その後継者たる今川家の息女殿は、しっかりした姫武将であるっ!!」と言いつつ、甲斐宗運は今川・鞠華に賛辞を送り、今川軍本陣所を通り抜けて行くのであった。





「今更ながらですわ。」と甲斐宗運からの褒め称えを皮肉った、鞠華であった。





 その後ろでは、今川軍旗下・岡部隊・岡部・七未・正綱から成る500人と同じく、今川軍旗下・朝比奈隊・朝比奈・保美・泰勝から成る500人の部隊は、追い打ちを仕掛けるべく、予め部隊陣形を直せる様にして居た。 





「今川軍本隊っ!!陣形立て直しっ!!急げえええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!」



「岡部隊っ!!朝比奈隊は直ぐに射撃体勢へっ!!甲斐軍に追い打ちを仕掛けますっ!!」



「岡部隊っ!!撃ち方よーいっ!!



「朝比奈隊っ!!撃ち方よーいっ!!」





 岡部隊の岡部・七未と朝比奈隊の朝比奈・保美の二人は、鉄砲隊と弓隊に追い打ち射撃体勢に入らせた。

 

 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!







 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!ズダダッーーーンッ!!





 更なるの号令で、一斉に火縄銃の銃声が鳴り響き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!



 ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!ヒュンっ!!





 その弾込め時間を補う為の間の繋ぎ時間に、数多の弓矢が敵へと射られて行く。



「撃ち方っ!!止めですわっ!!各隊っ!!被害状況を報告っ!!次いで敵の撤退戦に備えて体勢を立て直しをっ!!」



「「はっ!!」」



 今川軍を仕切る今川・鞠華は、甲斐軍が大軍を相手に突撃を仕切れずに、力尽きる前に撤退すると読んで居るらしく、追撃戦の用意を命じるのであった。