アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月16日・午前10時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・神奈川県・横浜市・西区・みなとみらい・一丁目・一番地・一号・アースティア国際大会議・IN・東京サミット会議場・横浜総合平和国際会議場・東京サミット本会議場内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





アースティア世界に措いて、国際会議の議長国と議長は、開催国では無く、選挙によって決められる事が、慣例と成って居るのは先にも説明をした通り。





 投票方法は、至ってシンプルで、最初にサミット参加国の国家元首らは、参加国の中から議長国と議長選出し、投票をする。



 指名された国家と国家元首は、自国と自分に投票をしない事が絶対の規則に成って居り、そのルールに乗っ取り、各国政府の代表国たる国家元首が投票を開始。



 この際に、参加国と事前に談合する事を禁止にして居て、各国政府と元首らは、サミット内で如何するのかに付いてのルールが有る。



 そのルールには、議長国と議長選出選挙に付いて、事前に対策を練って来て居るのは構わないが、それは内輪の中だけで、アースティア世界の国際会議の場に措いて、議長国と議長選出選挙関する政府内で対策するのは、国家方針を決める自決権に類するが、会議場での駆け引き工作をする事を禁止して居る。





 今回の反帝国同盟諸国と中立国家及び辺境国家群が参加する国際会議である東京サミットの参加国は全部で57カ国。



 サミットの議長国と議長選出選挙・投票権有権国も勿論、57カ国と成って居り、得票数同位の場合は決選投票と成る。



  そんな様子を引き続き、たかしのタックルテレビを始めとする朝日奈放送のテレビの各ニュース報道番組や特集番組の中継カメラのスタッフクルーの一同が構えて居た。





 彼らは、自局の番組や他局と争う様にしながら、たかしのタックルテレビを担当して居る一人の女性ニュースレポーターは、そんな様子をレポートする。



「東京サミット中継を再開致します。」



「議長国と議長選出選挙の代表推薦が行われ、その推薦を受けた国家元首の方々らは、選挙戦に出る事を了承しました。」



「なお、今回のサミットでは、立候補する国は居らず、推薦された国々による選挙戦と成りますが、棄権をされた国家元首が居られました。アセニア亜人連合同盟のマーメリア海洋王国の女王であるメリー・サクラン・ブロッザム・マーメリア女王陛下です。」



「しかしながら、、東京サミット参加賛成派閥勢力と反対派閥勢力に別れても居るアセニア亜人連合同盟内の事を鑑みれば、棄権をせざるを得ないと判断したと思われ、数少ない中立勢力であるブリリアイランドキングダム王国・ラティファ・ウィステリア王女殿下が推され、選挙戦に参加する事に成りました。」



「そして、以下の国家元首らが、投票権有権国による選挙戦による投票により、東京サミット議長国と議長が決まる事に成る成ります。」



 日本国・安元宏孝総理大臣



 ダバード・ロード王国・アーヤ・シュチュ―ド女王・「通称名・アーヤ」



 ブルーアクーアドラグリア族・海底竜王国・アミリア・ブルーアクーア・ドラグリア・族長兼青龍帝・「通称名・アリア」



 ミンフィル王国・ユーゴ・ラーシルズ国王・「通称名・ユーゴ」





ブリリアイランドキングダム王国・ラティファ・ウィステリア王女・「通称名・ティファ」





「錚々たる顔触れと言いたいですが、当選確実なのは何所の国と思われますか?」





「今の所の予想は、日本国の総理大臣である安元宏孝総理。」



「ダバード・ロード王国の女王で在らせられるアーヤ・シュチュ―ド女王陛下のお二人が有力候補者と見られて居ます。」



「しかしながら、事前の聞き込み取材での予想では、三番当選候補者と見られて居たのが、アセニア亜人連合同盟のマーメリア海洋王国の女王であるメリー・サクラン・ブロッザム・マーメリア女王陛下でしたが、諸般の事情から棄権を為されてしまい。」



「その結果、最悪の場合は決選投票へと縺れ込むのでは無いか?との声が聞かれて居ます。」



「なるほど、何れにしても、我が国が異世界アースティア世界の重要な事柄を取り決める国際会議に貢献出来る重要な役目を担うかも知れない事に成るかも知れませんね。」



「はい。ですが、どの有力候補の国々の外交官達からは、下手に議長国と議長の座を大勝で決まってしまうと、国内外からの反発の声が聞こえて来るかも知れませんとの声も聞かれ、難しい舵取りを迫られて居ます。」



「確かに、日本を例に挙げれば、国内では戦争反対を掲げる平和反戦団体と反与党市民団体と野党らの反対・反戦デモ活動が目立って居り、東京サミット会場周辺地域を始めとする各地方の大都市圏では、東京サミット期間の前後を含めた期間内のデモ・集会禁止令が決定して居るのにも関わらず。」





「多くの活動家らが大声で反戦デモ・集会を開いて居ます。」



「それに加えて、アースティア世界の反帝国同盟諸国と中立国家諸国、それに辺境地域諸国らも、一枚岩では無いのが浮き彫りに成って居るのが見え隠れして居ます。」



「果たして、東京サミットが成功するか?それは議長国と議長が丁度良い塩梅の得票数で当選する事に掛かって居ると言っても過言ではないでしょうか。」



「何れにしても、物別れには成らない結果に成る事を望みたいですね。」



「それでは一旦、スタジオにお返しします。」と締め括った。







 アースティア暦 1000年・西暦2030年・8月16日・午前10時40分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・関東地方・神奈川県・横浜市・西区・みなとみらい・一丁目・一番地・一号・アースティア国際大会議・IN・東京サミット会議場・横浜総合平和国際会議場・東京サミット本会議場内にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





 東京サミット議長国と議長を決める選挙戦による投票が始まった。



 此処でアースティア世界でも初の電子式投票装置によるボタン投票が行われた。



 この装置は日本国政府の総務省と交援省が中心と成って進められ、それまで投票用紙を使った投票方法でやって来て居た。



 それなりに時間が掛かる事も有り、その手間を僅か数分間で済ませられる上に、非公開に成って居るが、投票記録も残るので、万が一の誤作動と防止対策への余念の方も手抜かりは無かった。



 投票結果は以下の通りで、







 地球海洋諸国連合同盟諸国・投票権・19・選挙候補者・1人・日本国・安元宏孝総理大臣・獲得票・17票。   











 シベリナ地方王国連合同盟諸国・投票権・7・選挙候補者・1人・ダバード・ロード王国・アーヤ・シュチュ―ド女王・「通称名・アーヤ」・獲得票・12票。







 色竜人連合部族会諸国・投票権・6・選挙候補者・1人・ブルーアクーアドラグリア族・海底竜王国・アミリア・ブルーアクーア・ドラグリア・族長兼青龍帝・「通称名・アリア」・獲得票・5票。 

 



 ミンフィル王国東南諸国同盟諸国・投票権・7・選挙候補者・1人・ミンフィル王国・ユーゴ・ラーシルズ国王・「通称名・ユーゴ」・獲得票・6票。







 アセニア亜人連合同盟諸国・投票権・7・選挙候補者・1人・ブリリアイランドキングダム王国・ラティファ・ウィステリア王女・「通称名・ティファ」・獲得票・17票。





リユッセル北欧同盟諸国・各国投票権・9件・選挙候補者・0人。



デモニュクス帝国・魔族連合国・投票権・1・選挙候補者0人。



ラマアーラ王国・『アマラーラ王国・アマラーラ半島地方首長連合国』・投票権・1・選挙候補者・0人。

 



「投票の結果。投票数57票に対して、日本国・安元宏孝総理大臣閣下、獲得票・17票っ!!」   



「ブリリアイランドキングダム王国・ラティファ・ウィステリア王女殿下、獲得票・17票っ!!!」



「由って、決選投票を行いますっ!!!」と、東京サミットの為に、各国政府から派遣されて来た官僚と政府省庁職員達から成る東京サミット運営委員会の名誉会長を務める事に成ったコヨミ皇国・総務庶務省の特別担当部長の男性官僚は、マイクでアナウンスする。





「安元さん。不味い事に成りましたね?」



「ああ、我が国が、この選挙戦で、大勝をしないように、それと無く地球海洋諸国連合同盟諸国内に言っては居たが、これは予想外だ。」



「はい。思いの外、日本への期待が高かったらしいな。」



「安元さん、諏訪部さん。安心して下さい。こういう時は、新参者で力が有る日本国よりも、見知った方を選ぶのが、アースティア世界流の多国間会議選挙戦らしいです。」



「だったら良いんだがな・・・・・」と安元総理は、苦笑交じりに締め括り、投票ボタンを押す。」





「それでは会場の皆様。これより決選投票を行いますので、投票をお願いします。」





 各国元首らが、目の前に置かれた投票ボタンを一斉に押して行く。



 その結果は…………………………・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





「投票の結果。投票数57票に対して、日本国・安元宏孝総理大臣閣下、獲得票・28票っ!!」   



「ブリリアイランドキングダム王国・ラティファ・ウィステリア王女殿下、獲得票・29票っ!!!」



「由って、東京サミット議長国と議長は、ブリリアイランドキングダム王国・ラティファ・ウィステリア王女殿下に決定を致しましたっ!!!」とアナウンスされ、はち切れんばかりの拍手が、横浜国際会議内に響き渡る。





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「はぁ~、冷や冷や物だった。」



「これはこれで、良かったかも知れませんね。」



「ああ、外交的に中立国が議長国と議長を務め、それと接戦と成った我が国の株も上がり、面子を保ちつつ、国内の賛成派閥・反対派閥の両方にも言い訳が出来る内容となった。」と胸を撫で下ろす、安元総理と諏訪部外務大臣、それに竜史たちであった。