アースティア暦 1000年・西暦2030年・6月3日・午前9時20分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・沖縄県・南西諸島・先島諸島・石垣市・登野城・尖閣尖閣諸島・尖閣諸島海域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自衛隊とローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊との激しい攻防と言いたいが、事実上の自衛隊側のワンサイドゲーム状態が続いて居た。
一方の第一外征艦隊の別働隊として雇われて居る海賊艦隊は、ドラグナー皇国のサリヴァン市港を出発してから2日掛けて、尖閣諸島沖まで到達しつつあった。
このまま行けば、宮古列島と八重山列島から成る先島諸島に到達する可能性が大であった。
これに対して先島諸島を自治する各市町村は、日本政府に自衛隊に対して防衛出動を要請して居た。
常日頃から南西諸島の島民らは、太平洋戦争での経験から、防衛体制の構築や自衛隊の増強、更には米軍駐留を無くして欲しいと言って居るが、いざ危機と成ると今まで迷惑な基地と輩と罵って居たのに、実に奇妙な物と思えて来る。
危機感と言う者は本当に目の当たりにでもしないと分かり辛い物なのだ。
同地方の自衛隊員らは沖縄県と奄美諸島出身らで占められて居る。
日頃から日陰者と後ろ指を刺されて居たのに、此処に来て英雄の扱いをされて居る事に困惑して居た。
そんな自衛隊と米軍の基地問題を抱えて居る同地方から防衛出動を受けた防衛省と海上保安庁は、合同で尖閣諸島沖へとミサイル艇5艇と護衛艦7隻と巡視船20隻を掻き集めて、警戒に当たって居た。
また、先島諸島の全島に対して緊急避難命令が発令されていた。
避難先は、台湾共和国と成って居て、台湾政府が派遣した台湾海軍の迎えが来る予定に成って居る。
避難をする各島の地域住民らは、チャーターしたフェリーで非難を余儀無くされて居た。
この避難は台湾侵攻や某国の攻撃を受けた場合を想定したマニュアルを基に遂行されて居るが、南西諸島の戦災避難による全島退避は、困難を極めると共に犠牲者ゼロを完遂するのはほぼ不可能に等しいと言われて居る。
攻め手である敵側が何もして来なければ、可能であるが、常識的な考えをすれば、そんな事は有り得ないに等しいと言えるだろう。
日本政府は交援省の調査結果に措いて、海賊は乱捕り行為を行うとシベリナ連合各国の商会関係者と異世界各国軍からの聞き取り調査で得て居た。
乱捕りと言えば、先ずは財貨を手当たり次第に奪うの事を一般の方々は真っ先に思い浮かべるだろう。
しかしながら、そんな事は生易しい上に、それだけでは済まない。
戦場で興奮した賊徒と言うものは、無差別に虐殺と人攫いに強姦まで行うからだ。
性質の悪い女は、男を下に組み敷いて、女王様気取りのドS行為を好む者まで居るかも知れない。
アースティア世界へと転移災害に遭った日本国が有った地球世界に措いてのウクライナ戦争では、ネタミール・クーチン大統領と言うロシア大統領とロシア軍の上層部らが、無差別に無抵抗の人々が男女・年齢を関係無く殺されて居る。
どの者が敵であるか分からないし、ヒトごと更地にした方が侵攻がし易いと言う理由で無差別殺人を自国軍の兵士らに強要させて居るのである。
兎も角、統率力の薄いと武装集団と言うのは、正規・不正規を問わずに、敵地では奴隷と強姦、虐殺行為をされる危険性を孕んで居る物である。
そう言った危険性を回避する為に、日本政府は先島諸島の全島避難を決定したのである。
もう、第2次大戦の様な玉砕戦行為と市民を犠牲にする事を繰り返す訳にはいかない決意とウクライナ戦争での悲劇を先島諸島の住民、沖縄のいや、日本国民全体に示したのである。
殆んどと言って良いほど、海自の護衛艦は出払って居るし、第一外征艦隊への対応に忙殺されて居る状況である。
そんな中を佐世保地方隊の傘下に有る海上自衛隊・沖縄基地隊。
この基地は、掃海艇を有する沖縄基地隊・第46掃海隊の3隻が所属するだけの部隊だったが、近隣に彼の赤旗共産党が牛耳って居る某国と将軍様バンザーイで盛り上がって居る空飛ぶおもちゃ作りにとても熱心な北国の船が、付近の海域を我がもの顔で居たり、ミサイルを撃ち込んだりと・・・・何かと煩い状況が続いた事が切っ掛けで配備されて居た。
新設された主な理由として、島嶼等防衛の専用部隊の新設と言う事を理由に謳って居る。
近年、日本海側と小笠原と沖縄に、我が物顔で現れる国際法と相手国の法律を全く無視する赤旗を掲げた無法国家が、頻繁に現れる対策の為に、ミサイル艇『はやぶさ』とゆきかぜ型護衛艦の配備が進められたのである。
ゆきかぜ型護衛艦は、はたかぜやしまかぜも含めた護衛艦の退役を見越しての建艦であった。
しかし、次元転移の災害に伴い帝国との戦いと護衛艦艦隊の近隣諸国への派遣で、領海の防衛に穴が空きつつ在るのを危惧し、艤装が済んだ護衛艦から造船ドッグから直行で随時配備と成り、半ば無理矢理な納入と配備と成ったのだった。
ゆきかぜ型護衛艦の配備先として、ゆきかぜ・すずかぜ・はつかぜ・まいかぜは、去年の暮れから佐世保で運用を開始し、沖縄基地への配備されて居る。
その次に舞鶴基地には、はたにかぜ・あまつかぜ・ときつかぜ・たちかぜの配備が予定と成って対北国用の対策としての任務に就く予定だった。
それに続く予定ののが、なつかぜ・はまかぜ・うみかぜ・やまかぜは、横須賀を母港にして、小笠原方面の警戒任務に就く予定で在るが、就役の方は、まだまだ先に成るだろうと見られて居た。
海自は創設以来の大幅な艦船の増強と入れ替えを対大陸と半島国家対策を見越して行おうとしたが、その備えは異世界の覇権主義帝国の為の備えと成ってしまうのは、何んとも皮肉な巡り合せとしか言えないだろう。
そして、はやぶさ型ミサイル艇にも同じことが言えた。
実際のはやぶさは6艇しか配備されて居ない。
この世界の日本には18艇も配備されて居るのだ。
北の彼の国がミサイルを撃ちまくり、漁船と工作船と武装船が日本の漁船を脅かす様に成って以来、この日本国では、はやぶさの増強の取り組んで来た。
何せ、無人島の漁師小屋や誰もいない沿岸部の漁場と無人家屋と無人の漁師施設を荒らし、中に有る物なら何でも強奪し、バレたらバレたで悪びれもしない。
オマケに軽武装で、周囲を見張る確信犯で有るからだ。
そんな面倒な連中が、日本に密漁とコソ泥に来て居るのである。
更に強盗までされたら溜まったもんではない。
彼の国では、漁船は軍の管理下に有るし、兵士もお国の命令で漁に軍の任務と称して出されて居る。
それに武装すらも持ち出して居たとしても、何ら不思議は無かった。
そんな事情と対策が、まさか異世界の海賊退治に使われるのも笑える話で、海自幹部と隊員の多くは、冗談でも苦笑しかないと渋い顔してぼやいて居た。
一方のアルビダ・ラッグナスが率いる紅き火蜥蜴海賊団の50隻のほか、250隻の海賊艦隊は、紅き火蜥蜴海賊団とその旗艦たるアシラグーン号を中央に配置して、合計300隻もの海賊艦隊は、一路を未知と謎に満ちた国家たる日本へと向かって航行して居た。
アシラグーン号は、真っ赤に帆を持つ帆船型の海賊船である。
鉄板の装甲を有し、風力と魔動力機関と合わせる事で、航行速度を上げて居る。
主要武装は、主にフランキ砲似ている大砲を用いて居るが、魔力を封じ込めた弾を撃ち出す魔導砲も有して居る。
約30門の大砲と団員の白兵戦による総掛かり戦が、彼らの主な戦い方だ。
そして、彼女達は2日掛けて見慣れぬ島々を発見したのである。
その島とは尖閣諸島の魚釣島だった。
「島の様子は、どうだい?」
「アルビダ姉さん、やっぱり無人島でさぁっ!」
「クソっ!此処に来て空振りとはねぇ・・・・・・」
立ち寄った島が、無人島と知った彼女は、悔しさの余り悪態を付いた。
「姉さん、他の離れ小島も、やっぱり無人島でさぁっ!」
「そうかいっ!」
「ですが、この島には見たこともない材質で作られた小さな灯台が建てられてますぜ。」
「コヨミ文字で、書かれた文章が彫られて居ます。」
海賊達が見たのは、2020年当たりに、民間の有志による者達の手によって、寄付金を集めて立てられた灯台だった。
この灯台は、大掛かりな仕掛けが有る物では無く、台風や大時化等の大風にも耐えられる設計で、近くにはソーラーパネルと小型の風車発電機が設置されていた。
「じゃ、此処がニホンかい?」
「その離れ小島って所でしょうな。」
「それにしても、変わった板と風車ですぜ。」
「粉引きにするにしても小屋が見当たらない。」
「何の為の物でしょうな?」
彼らはソーラーパネルや風力発電の風車が、何の為に有るのが理解が出きないらしい。
色香と煽て言う事を聞かせている手下同然の扱いを男海賊達が、彼女の配下共に尖閣諸島に小船で近付いたり、亜人海賊で空が飛べたり海を泳ぐのに適した種族が続々と島へと上陸を始めて居たが、目当てにして居た肝心のお宝所か、人っ子1人も居なかったのである。
太陽が大分上がって来て居た午前8時30分、海賊達の動きを完璧に把握して居たと言っても過言ではない一団が、海賊達に近付いて来ていた。
他の海賊達が、久場島と大正島から戻って着た時には、灰色と白い悪魔とも言うべき怪物船団達は、彼らの目の前に現れたのである。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・4月3日・午前9時35分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・沖縄県・南西諸島・先島諸島・石垣市・登野城・尖閣尖閣諸島・魚釣島沖海域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この海賊艦隊を相手に日本政府は、防衛省・交援省・海上保安庁の省庁に命じて合同で、作戦と行動規範を策定を提出せさた。
交援省が掻き集めた海賊の情報を元にして、海自と海保は九州地区の艦船を沖縄に集結させて居る。
海自は佐世保と沖縄基地の護衛艦を7隻を派遣、ゆきかぜ型護衛艦とはやぶさ型ミサイル艇のさしば中心とした艦艇を展開する。
一方の海保は、同地を管轄である第11管区海上保安本部・第7管区海上保安本部・第十管区海上保安本部から巡視船を掻き集めて巡視船おおすみを旗艦として、海保巡視船団を派遣して来て居る。
海自の指揮は、護衛艦ゆきかぜ艦長の小杉九朗太一佐。
一方の海保の指揮官をわざわざ海賊退治の為に、巡視船おおすみの船長として指名され、一時的に第十管区海上保安本部から海野康三郎二等海上保安監を派遣して来て居た。
「それでは小杉一佐、先ずは我々から彼らに対して、警告させて貰う。」
無線で話して居るのは、海保の指揮官である海野船長である。
どっしりとした貫禄の有る髭を蓄えた男だった。
「無理を為さらない様にして下さい。何か有れば、後方のミサイル艇が救援します。」
「ああ、今回はかなり特殊なケースと言えるが、今後はこう言った事態が増えるかも知れん。」
「対処の仕方を試めす、良い機会だと思って、やって見る積りだ。」
交信を終えると海保の船団は、海賊船団が屯する魚釣島へと向って行くのであった。
その海賊達は、一つの間違いを犯して居た。
それは島に上陸をした事である。
島に近付かなければ、少なくとも海自は海賊を追い払う仕事を海保に任せる予定で居た。
何せ弾代が勿体無いのだ、それが本音でもあった。
それに放水と機関砲の経費を比べれば放水の方が安いに決まって居るし、海賊が現れる度に、海自の護衛艦が海保の護衛と援護に出張るのは護衛艦の数も足りない。
今回の海保の出動は、巡視船の火力不足と相手の技量を見極める目安作りの目的も含まれて居た。
果たして、相対する海賊たち等は、どの程度の実力を有するだろうか?
交援大臣の竜史は、ある提案して居た。
それは海上自衛隊と海上保安庁の間の組織が必要に成るのでは、ないかと言うのである。
まだ提案段階であるが、海上警備隊の創設である。
交易路の警備と護衛を主任務とし、火力は護衛艦より少し落とした艦船での運用を旨とする組織だ。
管轄先には、経産省の辺りに所管させては、如何かと意見書に書かれて居た。
そうすれば、少なくとも沿岸警察として海保は、これまで通りの日本国領海内での業務が行え、海自は外敵に専念出来る様に成るからだ。
特に護衛艦が商船を護衛をし続けるのも効率が悪いと言わざる終えない。
日本政府も学の無い竜史にしては、ある意味まともな意見として、真剣な検討を始めたらしいのである。
さて、巡視船が300隻もの海賊船団に東から近付いて行く。
その後ろから、はやぶさミサイル艇艇さしば以下7艇が、遠巻きに見守りながら海保船団の後に続いて居た。
海自の護衛艦7隻は、西回りに動きを取りつつあった。
半方位を取りつつ、海賊を追い払うのが主な目的である。
何せ前回は、大陸の情勢が知りたくて捕虜を取ったが、今回はタダ飯食らいを成るべく取りたくないと考えて居るからだった。
アルビダが海保の巡視船団に気付いたのは、見張りをして居た海賊の1人が声を上げて知らせて来たからだ。
「姉さんっ!!!てっ、ていへんだああああぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」
「どうしたんだい?」
「ひっ、ひっ、東の方角から白くてデカイ船が、この島へと近付いて来てますぜっ!姉さんっ!!!」
彼らは聞いた事もない雑音、海保のサイレンの事だが、その奇妙で喧しい雑音に嫌悪感を抱きながら島を遠巻きに半包囲して行くの眺め見て居た。
自衛隊とローラーナ帝国海軍・第一外征艦隊との激しい攻防と言いたいが、事実上の自衛隊側のワンサイドゲーム状態が続いて居た。
一方の第一外征艦隊の別働隊として雇われて居る海賊艦隊は、ドラグナー皇国のサリヴァン市港を出発してから2日掛けて、尖閣諸島沖まで到達しつつあった。
このまま行けば、宮古列島と八重山列島から成る先島諸島に到達する可能性が大であった。
これに対して先島諸島を自治する各市町村は、日本政府に自衛隊に対して防衛出動を要請して居た。
常日頃から南西諸島の島民らは、太平洋戦争での経験から、防衛体制の構築や自衛隊の増強、更には米軍駐留を無くして欲しいと言って居るが、いざ危機と成ると今まで迷惑な基地と輩と罵って居たのに、実に奇妙な物と思えて来る。
危機感と言う者は本当に目の当たりにでもしないと分かり辛い物なのだ。
同地方の自衛隊員らは沖縄県と奄美諸島出身らで占められて居る。
日頃から日陰者と後ろ指を刺されて居たのに、此処に来て英雄の扱いをされて居る事に困惑して居た。
そんな自衛隊と米軍の基地問題を抱えて居る同地方から防衛出動を受けた防衛省と海上保安庁は、合同で尖閣諸島沖へとミサイル艇5艇と護衛艦7隻と巡視船20隻を掻き集めて、警戒に当たって居た。
また、先島諸島の全島に対して緊急避難命令が発令されていた。
避難先は、台湾共和国と成って居て、台湾政府が派遣した台湾海軍の迎えが来る予定に成って居る。
避難をする各島の地域住民らは、チャーターしたフェリーで非難を余儀無くされて居た。
この避難は台湾侵攻や某国の攻撃を受けた場合を想定したマニュアルを基に遂行されて居るが、南西諸島の戦災避難による全島退避は、困難を極めると共に犠牲者ゼロを完遂するのはほぼ不可能に等しいと言われて居る。
攻め手である敵側が何もして来なければ、可能であるが、常識的な考えをすれば、そんな事は有り得ないに等しいと言えるだろう。
日本政府は交援省の調査結果に措いて、海賊は乱捕り行為を行うとシベリナ連合各国の商会関係者と異世界各国軍からの聞き取り調査で得て居た。
乱捕りと言えば、先ずは財貨を手当たり次第に奪うの事を一般の方々は真っ先に思い浮かべるだろう。
しかしながら、そんな事は生易しい上に、それだけでは済まない。
戦場で興奮した賊徒と言うものは、無差別に虐殺と人攫いに強姦まで行うからだ。
性質の悪い女は、男を下に組み敷いて、女王様気取りのドS行為を好む者まで居るかも知れない。
アースティア世界へと転移災害に遭った日本国が有った地球世界に措いてのウクライナ戦争では、ネタミール・クーチン大統領と言うロシア大統領とロシア軍の上層部らが、無差別に無抵抗の人々が男女・年齢を関係無く殺されて居る。
どの者が敵であるか分からないし、ヒトごと更地にした方が侵攻がし易いと言う理由で無差別殺人を自国軍の兵士らに強要させて居るのである。
兎も角、統率力の薄いと武装集団と言うのは、正規・不正規を問わずに、敵地では奴隷と強姦、虐殺行為をされる危険性を孕んで居る物である。
そう言った危険性を回避する為に、日本政府は先島諸島の全島避難を決定したのである。
もう、第2次大戦の様な玉砕戦行為と市民を犠牲にする事を繰り返す訳にはいかない決意とウクライナ戦争での悲劇を先島諸島の住民、沖縄のいや、日本国民全体に示したのである。
殆んどと言って良いほど、海自の護衛艦は出払って居るし、第一外征艦隊への対応に忙殺されて居る状況である。
そんな中を佐世保地方隊の傘下に有る海上自衛隊・沖縄基地隊。
この基地は、掃海艇を有する沖縄基地隊・第46掃海隊の3隻が所属するだけの部隊だったが、近隣に彼の赤旗共産党が牛耳って居る某国と将軍様バンザーイで盛り上がって居る空飛ぶおもちゃ作りにとても熱心な北国の船が、付近の海域を我がもの顔で居たり、ミサイルを撃ち込んだりと・・・・何かと煩い状況が続いた事が切っ掛けで配備されて居た。
新設された主な理由として、島嶼等防衛の専用部隊の新設と言う事を理由に謳って居る。
近年、日本海側と小笠原と沖縄に、我が物顔で現れる国際法と相手国の法律を全く無視する赤旗を掲げた無法国家が、頻繁に現れる対策の為に、ミサイル艇『はやぶさ』とゆきかぜ型護衛艦の配備が進められたのである。
ゆきかぜ型護衛艦は、はたかぜやしまかぜも含めた護衛艦の退役を見越しての建艦であった。
しかし、次元転移の災害に伴い帝国との戦いと護衛艦艦隊の近隣諸国への派遣で、領海の防衛に穴が空きつつ在るのを危惧し、艤装が済んだ護衛艦から造船ドッグから直行で随時配備と成り、半ば無理矢理な納入と配備と成ったのだった。
ゆきかぜ型護衛艦の配備先として、ゆきかぜ・すずかぜ・はつかぜ・まいかぜは、去年の暮れから佐世保で運用を開始し、沖縄基地への配備されて居る。
その次に舞鶴基地には、はたにかぜ・あまつかぜ・ときつかぜ・たちかぜの配備が予定と成って対北国用の対策としての任務に就く予定だった。
それに続く予定ののが、なつかぜ・はまかぜ・うみかぜ・やまかぜは、横須賀を母港にして、小笠原方面の警戒任務に就く予定で在るが、就役の方は、まだまだ先に成るだろうと見られて居た。
海自は創設以来の大幅な艦船の増強と入れ替えを対大陸と半島国家対策を見越して行おうとしたが、その備えは異世界の覇権主義帝国の為の備えと成ってしまうのは、何んとも皮肉な巡り合せとしか言えないだろう。
そして、はやぶさ型ミサイル艇にも同じことが言えた。
実際のはやぶさは6艇しか配備されて居ない。
この世界の日本には18艇も配備されて居るのだ。
北の彼の国がミサイルを撃ちまくり、漁船と工作船と武装船が日本の漁船を脅かす様に成って以来、この日本国では、はやぶさの増強の取り組んで来た。
何せ、無人島の漁師小屋や誰もいない沿岸部の漁場と無人家屋と無人の漁師施設を荒らし、中に有る物なら何でも強奪し、バレたらバレたで悪びれもしない。
オマケに軽武装で、周囲を見張る確信犯で有るからだ。
そんな面倒な連中が、日本に密漁とコソ泥に来て居るのである。
更に強盗までされたら溜まったもんではない。
彼の国では、漁船は軍の管理下に有るし、兵士もお国の命令で漁に軍の任務と称して出されて居る。
それに武装すらも持ち出して居たとしても、何ら不思議は無かった。
そんな事情と対策が、まさか異世界の海賊退治に使われるのも笑える話で、海自幹部と隊員の多くは、冗談でも苦笑しかないと渋い顔してぼやいて居た。
一方のアルビダ・ラッグナスが率いる紅き火蜥蜴海賊団の50隻のほか、250隻の海賊艦隊は、紅き火蜥蜴海賊団とその旗艦たるアシラグーン号を中央に配置して、合計300隻もの海賊艦隊は、一路を未知と謎に満ちた国家たる日本へと向かって航行して居た。
アシラグーン号は、真っ赤に帆を持つ帆船型の海賊船である。
鉄板の装甲を有し、風力と魔動力機関と合わせる事で、航行速度を上げて居る。
主要武装は、主にフランキ砲似ている大砲を用いて居るが、魔力を封じ込めた弾を撃ち出す魔導砲も有して居る。
約30門の大砲と団員の白兵戦による総掛かり戦が、彼らの主な戦い方だ。
そして、彼女達は2日掛けて見慣れぬ島々を発見したのである。
その島とは尖閣諸島の魚釣島だった。
「島の様子は、どうだい?」
「アルビダ姉さん、やっぱり無人島でさぁっ!」
「クソっ!此処に来て空振りとはねぇ・・・・・・」
立ち寄った島が、無人島と知った彼女は、悔しさの余り悪態を付いた。
「姉さん、他の離れ小島も、やっぱり無人島でさぁっ!」
「そうかいっ!」
「ですが、この島には見たこともない材質で作られた小さな灯台が建てられてますぜ。」
「コヨミ文字で、書かれた文章が彫られて居ます。」
海賊達が見たのは、2020年当たりに、民間の有志による者達の手によって、寄付金を集めて立てられた灯台だった。
この灯台は、大掛かりな仕掛けが有る物では無く、台風や大時化等の大風にも耐えられる設計で、近くにはソーラーパネルと小型の風車発電機が設置されていた。
「じゃ、此処がニホンかい?」
「その離れ小島って所でしょうな。」
「それにしても、変わった板と風車ですぜ。」
「粉引きにするにしても小屋が見当たらない。」
「何の為の物でしょうな?」
彼らはソーラーパネルや風力発電の風車が、何の為に有るのが理解が出きないらしい。
色香と煽て言う事を聞かせている手下同然の扱いを男海賊達が、彼女の配下共に尖閣諸島に小船で近付いたり、亜人海賊で空が飛べたり海を泳ぐのに適した種族が続々と島へと上陸を始めて居たが、目当てにして居た肝心のお宝所か、人っ子1人も居なかったのである。
太陽が大分上がって来て居た午前8時30分、海賊達の動きを完璧に把握して居たと言っても過言ではない一団が、海賊達に近付いて来ていた。
他の海賊達が、久場島と大正島から戻って着た時には、灰色と白い悪魔とも言うべき怪物船団達は、彼らの目の前に現れたのである。
アースティア暦 1000年・西暦2030年・4月3日・午前9時35分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・日本列島・日本国・沖縄県・南西諸島・先島諸島・石垣市・登野城・尖閣尖閣諸島・魚釣島沖海域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この海賊艦隊を相手に日本政府は、防衛省・交援省・海上保安庁の省庁に命じて合同で、作戦と行動規範を策定を提出せさた。
交援省が掻き集めた海賊の情報を元にして、海自と海保は九州地区の艦船を沖縄に集結させて居る。
海自は佐世保と沖縄基地の護衛艦を7隻を派遣、ゆきかぜ型護衛艦とはやぶさ型ミサイル艇のさしば中心とした艦艇を展開する。
一方の海保は、同地を管轄である第11管区海上保安本部・第7管区海上保安本部・第十管区海上保安本部から巡視船を掻き集めて巡視船おおすみを旗艦として、海保巡視船団を派遣して来て居る。
海自の指揮は、護衛艦ゆきかぜ艦長の小杉九朗太一佐。
一方の海保の指揮官をわざわざ海賊退治の為に、巡視船おおすみの船長として指名され、一時的に第十管区海上保安本部から海野康三郎二等海上保安監を派遣して来て居た。
「それでは小杉一佐、先ずは我々から彼らに対して、警告させて貰う。」
無線で話して居るのは、海保の指揮官である海野船長である。
どっしりとした貫禄の有る髭を蓄えた男だった。
「無理を為さらない様にして下さい。何か有れば、後方のミサイル艇が救援します。」
「ああ、今回はかなり特殊なケースと言えるが、今後はこう言った事態が増えるかも知れん。」
「対処の仕方を試めす、良い機会だと思って、やって見る積りだ。」
交信を終えると海保の船団は、海賊船団が屯する魚釣島へと向って行くのであった。
その海賊達は、一つの間違いを犯して居た。
それは島に上陸をした事である。
島に近付かなければ、少なくとも海自は海賊を追い払う仕事を海保に任せる予定で居た。
何せ弾代が勿体無いのだ、それが本音でもあった。
それに放水と機関砲の経費を比べれば放水の方が安いに決まって居るし、海賊が現れる度に、海自の護衛艦が海保の護衛と援護に出張るのは護衛艦の数も足りない。
今回の海保の出動は、巡視船の火力不足と相手の技量を見極める目安作りの目的も含まれて居た。
果たして、相対する海賊たち等は、どの程度の実力を有するだろうか?
交援大臣の竜史は、ある提案して居た。
それは海上自衛隊と海上保安庁の間の組織が必要に成るのでは、ないかと言うのである。
まだ提案段階であるが、海上警備隊の創設である。
交易路の警備と護衛を主任務とし、火力は護衛艦より少し落とした艦船での運用を旨とする組織だ。
管轄先には、経産省の辺りに所管させては、如何かと意見書に書かれて居た。
そうすれば、少なくとも沿岸警察として海保は、これまで通りの日本国領海内での業務が行え、海自は外敵に専念出来る様に成るからだ。
特に護衛艦が商船を護衛をし続けるのも効率が悪いと言わざる終えない。
日本政府も学の無い竜史にしては、ある意味まともな意見として、真剣な検討を始めたらしいのである。
さて、巡視船が300隻もの海賊船団に東から近付いて行く。
その後ろから、はやぶさミサイル艇艇さしば以下7艇が、遠巻きに見守りながら海保船団の後に続いて居た。
海自の護衛艦7隻は、西回りに動きを取りつつあった。
半方位を取りつつ、海賊を追い払うのが主な目的である。
何せ前回は、大陸の情勢が知りたくて捕虜を取ったが、今回はタダ飯食らいを成るべく取りたくないと考えて居るからだった。
アルビダが海保の巡視船団に気付いたのは、見張りをして居た海賊の1人が声を上げて知らせて来たからだ。
「姉さんっ!!!てっ、ていへんだああああぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」
「どうしたんだい?」
「ひっ、ひっ、東の方角から白くてデカイ船が、この島へと近付いて来てますぜっ!姉さんっ!!!」
彼らは聞いた事もない雑音、海保のサイレンの事だが、その奇妙で喧しい雑音に嫌悪感を抱きながら島を遠巻きに半包囲して行くの眺め見て居た。

