思わず息を呑むほど、ベッドに横たわる女の子は綺麗な寝顔をしてスヤスヤと眠っていた。
換気のためか少し開けられている窓から入り込んだ風が、女の子の髪の毛をさらって踊っている。
その窓から入ってきたのであろう桜の花びらが枕元に散っていて、この空間だけどこか別のようなそんな儚げな雰囲気を纏っていた。
恐る恐るベッド脇まで近づいていき、そっと女の子の顔を覗き込む。
あまりにも穏やかで綺麗な寝顔は、まるで童話に出てくる眠り姫のようだと感じた。
「初めまして。俺は君と同い年の小野寺啓哉です」
その日から、桂木さんの病室に通うようになり、一方的に話しかけるようになった。
「新しい高校が決まったんだ。母さんの容態も落ち着いてきて、本格的に東京で住むことになったから。君はどこの高校なの?同じだといいな…」
今日も綺麗な寝顔の眠り姫は、俺の声かけに反応することなく穏やかに眠っていた。
早く君と直接話したい。
俺はきっと初めて君の寝顔を見た時から、恋に落ちていたんだ。
君はどんな声をしているのかな。どんな風に笑うのかな。
どのくらい時間がかかったとしても、俺は君が起きるその時までずっと待ち続けるよ。
「担当医はどこ!?桂木さんが目を覚ましたって…!」
換気のためか少し開けられている窓から入り込んだ風が、女の子の髪の毛をさらって踊っている。
その窓から入ってきたのであろう桜の花びらが枕元に散っていて、この空間だけどこか別のようなそんな儚げな雰囲気を纏っていた。
恐る恐るベッド脇まで近づいていき、そっと女の子の顔を覗き込む。
あまりにも穏やかで綺麗な寝顔は、まるで童話に出てくる眠り姫のようだと感じた。
「初めまして。俺は君と同い年の小野寺啓哉です」
その日から、桂木さんの病室に通うようになり、一方的に話しかけるようになった。
「新しい高校が決まったんだ。母さんの容態も落ち着いてきて、本格的に東京で住むことになったから。君はどこの高校なの?同じだといいな…」
今日も綺麗な寝顔の眠り姫は、俺の声かけに反応することなく穏やかに眠っていた。
早く君と直接話したい。
俺はきっと初めて君の寝顔を見た時から、恋に落ちていたんだ。
君はどんな声をしているのかな。どんな風に笑うのかな。
どのくらい時間がかかったとしても、俺は君が起きるその時までずっと待ち続けるよ。
「担当医はどこ!?桂木さんが目を覚ましたって…!」



