「…え?何を、言ってるの…?」
「俺と莉奈は最初から出会ってなんていなかったんだよ。だからこの世界から俺は消えないといけない。…それは莉奈も同じだよ」
小野寺くんの言っている意味が全然わからなかった。
「どういうこと…?消えないといけないって…出会っていなかったって、なんでそんなこと言うの…?」
「思い出して。この世界は、莉奈が作り出した世界なんだ。いつまでもここにいてはいけないんだよ」
「…私が作り出した世界?何を言ってるの…?仮にそうだったとしても、私はこの世界で、なりたい自分に変わることができて、友達もできて、小野寺くんに出会うことだったできた。ずっとここにいたっていいじゃん。私はこの幸せな日常を、世界を、壊すことなんてできないよ…」
ぎゅっと握りしめていた手に力が込められた。
「俺だって本当に莉奈のことが好きなんだ。離れたくないに決まってる。…だけど、偽りの世界でこのまま生きていくのは莉奈にとってもよくない。莉奈を待っている人がいるから。たとえ、俺と離れることになっても、今の莉奈だったら本当の世界でもきっと強く生きていける。莉奈の日常から俺が消えるだけだよ」
「待って、だからさっきから何を言ってるのか…」
ぐらりと視界が揺れたかと思うと、私の体は地面に横たわっていた。
「起きて、莉奈。本当の世界に戻るんだ。俺のことは忘れたっていいから、この世界で莉奈と出会えて恋をして幸せだった。それでもう十分だから」
「嫌だ…。忘れたくなんて…ない…っ」
「俺と莉奈は最初から出会ってなんていなかったんだよ。だからこの世界から俺は消えないといけない。…それは莉奈も同じだよ」
小野寺くんの言っている意味が全然わからなかった。
「どういうこと…?消えないといけないって…出会っていなかったって、なんでそんなこと言うの…?」
「思い出して。この世界は、莉奈が作り出した世界なんだ。いつまでもここにいてはいけないんだよ」
「…私が作り出した世界?何を言ってるの…?仮にそうだったとしても、私はこの世界で、なりたい自分に変わることができて、友達もできて、小野寺くんに出会うことだったできた。ずっとここにいたっていいじゃん。私はこの幸せな日常を、世界を、壊すことなんてできないよ…」
ぎゅっと握りしめていた手に力が込められた。
「俺だって本当に莉奈のことが好きなんだ。離れたくないに決まってる。…だけど、偽りの世界でこのまま生きていくのは莉奈にとってもよくない。莉奈を待っている人がいるから。たとえ、俺と離れることになっても、今の莉奈だったら本当の世界でもきっと強く生きていける。莉奈の日常から俺が消えるだけだよ」
「待って、だからさっきから何を言ってるのか…」
ぐらりと視界が揺れたかと思うと、私の体は地面に横たわっていた。
「起きて、莉奈。本当の世界に戻るんだ。俺のことは忘れたっていいから、この世界で莉奈と出会えて恋をして幸せだった。それでもう十分だから」
「嫌だ…。忘れたくなんて…ない…っ」



