いつも私より先に登校してクラスメイトに囲まれているというのに、珍しい。
「誰か探してるの?」
「あ、小野寺くんがまだ来てないなって思っただけ。何も連絡なかったし、そろそろ来ると思うけど…」
ふと、凛々ちゃんが不思議そうに首を傾げていることに気づく。
「小野寺…?」
「え?うん。まだ来てないでしょ?」
それともトイレに行っているだけとかなのかな?
なんにしても、なんで凛々ちゃんがこんなに不思議そうにしているのかわからない。
まるで…。
「小野寺って、だれ?」
「…え?」
からかっているわけでなく、小野寺くんのことを本当に知らないと言っているような、そんな反応だった。
わけがわからないまま予鈴が鳴ってしまい、凛々ちゃんは自席に戻っていく。
そしてその日、小野寺くんが来ることはなかった。
「誰か探してるの?」
「あ、小野寺くんがまだ来てないなって思っただけ。何も連絡なかったし、そろそろ来ると思うけど…」
ふと、凛々ちゃんが不思議そうに首を傾げていることに気づく。
「小野寺…?」
「え?うん。まだ来てないでしょ?」
それともトイレに行っているだけとかなのかな?
なんにしても、なんで凛々ちゃんがこんなに不思議そうにしているのかわからない。
まるで…。
「小野寺って、だれ?」
「…え?」
からかっているわけでなく、小野寺くんのことを本当に知らないと言っているような、そんな反応だった。
わけがわからないまま予鈴が鳴ってしまい、凛々ちゃんは自席に戻っていく。
そしてその日、小野寺くんが来ることはなかった。



