*
「桂木さん、パース!」
「え、わ、はい!」
クラスメイトから受け取ったボールを適当に投げると、うまくボードに当たりパスッとゴールに入った。
そしてブザーが鳴り試合終了の合図を告げてきた。
「莉奈、球技系苦手って言ってたわりには全然上手かったじゃん」
「うーん、ずっと体育は休んでたからできないと思い込んでいたんだけど、案外なんとかなってよかったよ」
「え?莉奈ってずっと体育休んでたっけ?」
「…え?…あれ、休んでた気がしたんだけど…ああ、小学生とかの時だったかな。いや、中学の時…」
ふと、女子たちの黄色い声援が聞こえてきて顔を上げる。
どうやら男子コートの方で小野寺くんが大活躍をしているみたいで、女子たちは自分たちの試合よりもそっちに夢中のようだ。
「小野寺くんかっこよすぎるー!」
「噂では彼女いないらしいし、押せばわんちゃん付き合えるんじゃない?」
ハッと周りを見渡すと、女子たちは目をハートにして小野寺くんを見つめていた。
この中に、私のように本気で小野寺くんに恋をしている子は一体どれくらいいるのだろう。
「桂木さん、パース!」
「え、わ、はい!」
クラスメイトから受け取ったボールを適当に投げると、うまくボードに当たりパスッとゴールに入った。
そしてブザーが鳴り試合終了の合図を告げてきた。
「莉奈、球技系苦手って言ってたわりには全然上手かったじゃん」
「うーん、ずっと体育は休んでたからできないと思い込んでいたんだけど、案外なんとかなってよかったよ」
「え?莉奈ってずっと体育休んでたっけ?」
「…え?…あれ、休んでた気がしたんだけど…ああ、小学生とかの時だったかな。いや、中学の時…」
ふと、女子たちの黄色い声援が聞こえてきて顔を上げる。
どうやら男子コートの方で小野寺くんが大活躍をしているみたいで、女子たちは自分たちの試合よりもそっちに夢中のようだ。
「小野寺くんかっこよすぎるー!」
「噂では彼女いないらしいし、押せばわんちゃん付き合えるんじゃない?」
ハッと周りを見渡すと、女子たちは目をハートにして小野寺くんを見つめていた。
この中に、私のように本気で小野寺くんに恋をしている子は一体どれくらいいるのだろう。



