闇の使者たちを打ち破ったものの、セレナたちは依然として暗闇に包まれた世界の中で、次なる敵に備えなければならなかった。リリスの警告通り、闇の力を操る者たちはまだ存在しており、彼らは無限に増え続けるように思えた。

 「まだ、どこかに『闇の星』が隠れているわ。私たちの力だけでは、あの星を消し去ることはできない」

 リリスが星の力を使い、空を見上げながら言った。セレナとノワールもその言葉に耳を傾ける。

 「闇の星?」

 「それは、闇の王がかつて失った、最も強力な魔力を宿した星。あれが復活すれば、世界は完全に闇に覆われてしまうわ」

 「つまり、その星を見つけて消す必要があるってことだね」

 ノワールが剣を握りしめ、決意を固めた。

 「でも、どうやってその星を見つけるんだ?」

 セレナが尋ねると、リリスは少し黙った後、答えた。

 「その星は、世界のあらゆる闇を吸収する特異な存在で、他の星のように目視で確認することはできない。でも、もしその星が発する微弱なエネルギーを追跡できれば、なんとか探し出せるかもしれない」

 「エネルギー……それなら、私にできるかも」

 セレナはペンダントに手をあてがい、再びその力を感じ取ろうとした。その瞬間、ペンダントが強く輝き、周囲の空気がひときわ重く感じられた。

 「これだわ。星の力が反応してる!」

 「どういうこと?」

 ノワールがセレナに近づくと、彼女は真剣な面持ちで答えた。

 「ペンダントが微弱な闇のエネルギーを感じ取っている。あれは……闇の星の兆しかもしれない」

 リリスも驚いた顔を見せた。

 「本当に?それなら、私たちもその方向に向かえば、闇の星を見つけられるかも!」

 セレナはペンダントを握りしめ、決意を新たにした。

 「行こう、今すぐに!」