数ヶ月後、セレナとノワールは学園に戻り、穏やかな日々を送っていた。リリアも一緒に、学園での勉強や魔法の研究に励んでいた。だが、平和な日々が続く中で、セレナは感じていた。この静けさが、やがて何か大きな変化を予感させているような気がした。

　ある日、学園の広場に突然、ひとりの少女が現れた。彼女は長い赤い髪と、煌めく緑色の瞳を持っていた。

　「こんにちは、私の名前はリリス。あなたたちに、伝えなければならないことがあるの」

　セレナとノワールがその少女に近づくと、リリスは真剣な面持ちで言った。

　「実は、星の涙の消失と、闇の王の覚醒がただの始まりに過ぎなかった。これから、もっと強大な力を持つ者たちが現れる——その者たちは、星の力をも操る魔物たちだ」

　その言葉に、セレナは驚きながらも、冷静に応じた。

　「それなら、私たちが守らなきゃならない。どんな敵でも、みんなで乗り越えていこう」

　ノワールも頷いた。

　「新しい星を守るために、俺たちは一緒に戦うんだ」

　リリスは少し微笑んだ。

　「その通り。だから、今から私たちと一緒に、星を守るための準備を始めよう」

　セレナとノワールは、心を一つにして新たな冒険に向けて歩き出す決意を固めた。彼らの物語は、まだ始まったばかりだった——。