今度は僕とエミリーさんが挨拶を受ける番なんだけど、ずらーって物凄い人数が列を作っています。
なので、挨拶もできるだけ短くするようにお願いしています。
「「「「おめでとー!」」」」
「二人とも、おめでとうね。こうして無事に婚約できて、本当に良かったわ」
最初に満面の笑みで挨拶をしてくれたのは、ちびっ子四人組とシャーロットさんでした。
王族だから一番最初に挨拶したみたいだけど、しれっとセードルフちゃんとルルちゃんも混じっています。
シャーロットさんと出会ったのはエミリーさんとほぼ同時期で、いつも僕のことを気にかけてくれました。
本当にありがたいことだよね。
「最初会った時は痩せ細った小さな少年だったのに、今やこんなに存在が大きな少年となった。きっと、これからももっと大きく成長するじゃろう。二人の結婚式を楽しみにしておるぞ」
次に挨拶してくれたのは、わざわざ来てくれた教皇猊下でした。
教皇猊下もとても良い笑顔で、僕とエミリーさんを祝福してくれます。
教会で奉仕活動もいっぱいしていたし、これからもお世話になりそうです。
その後も、シンシアさんのお父さんやマリアさんのお父さんともにこやかに挨拶をします。
ギルドマスターのお父さんも、いつも息子がお世話になっていると言ってくれました。
「まさか、ナオ君が義理の弟になるとはね。でも、初めて一緒に活動した時から、只者ではないと思っていたよ。これからも、妹を宜しくね」
僕は、ヘンリーさんとガッチリと握手をしました。
勇者様だったヘンリーさんに拾われて、僕の運命は大きく変わったんだよね。
僕が次代の勇者様になったとしても、僕にとっての勇者様はヘンリーさんです。
ヘンリーさんと一緒に並んで挨拶をしてくれたシンシアさんにも、たくさんお世話になりました。
魔法使いとして、シンシアさんに並べるように頑張らないとね。
「よく考えると、ナオ君は私の義理の弟になるんだよね。ふふふ、今度お姉ちゃんって呼んでもらおうかしら」
ナンシーさん、何だかニヤニヤしながら凄いことを企んでいますよ。
とはいえ、ナンシーさんにもとってもお世話になりました。
勇者パーティだけでなく、オラクル公爵家での生活もサポートしてくれました。
頑張って朝早く起きれるようにならないとね。
その後も、本当にたくさんの貴族から挨拶を受けました。
一人一分以内にしてもらったのに、二時間近く挨拶を受けています。
うう、ずっと笑顔を作っていたから段々と頬の筋肉がおかしくなってきたよ。
対して、エミリーさんは二時間近く経っても自然な笑顔ですね。
やっぱり、王族って式典とかに出ているからこういう笑顔も得意なんだ。
「ははは、流石のナオも表情が崩れてきているぞ」
「うぅ、ずっとニコニコしていたら疲れてきちゃいました……」
「俺も、昔参加したパーティーで似たようなことがあった。まあ、これも貴族としての宿命だな」
ようやくギルドマスターたちの番まで来て、僕も少し態度を崩しました。
よく考えたら、ギルドマスターも元は公爵家出身だもんね。
そして、他の冒険者は待ちくたびれてヘロヘロになっていました。
「うん、やっぱりナオとエミリーは凄いわ。貴族のパーティーだから華やかなものを期待したけど、こんなに大変とはな」
「でも、二人ともとっても似合っているわ。おめでとうね」
冒険者たちからも、色々な祝福の挨拶を受けました。
僕も、貴族はとっても大変だと改めて思い知りました。
そして、これで挨拶対応は終了です。
ようやく椅子に座れて、僕もエミリーさんも思わずホッとしました。
「エミリーさん、お疲れ様です」
「ナオも、お疲れね。少し休みましょう」
お互いにお疲れ様を言って、ジュースを飲み始めました。
あー、甘いものが体に染み渡るよ。
それだけ、疲れちゃったってことなんですね。
「「「「ドラちゃんだよ!」」」」
「キュー」
「「「「「おー!」」」」」
そして、ちびっ子四人のところには、来賓の子ども五人が集まっていました。
全員アーサーちゃんたちと同じくらいの年齢で、ドラちゃんたちを紹介して盛り上がっています。
全員スラちゃん、クロちゃん、ギンちゃんチェックオッケーです。
五人中四人が伯爵家以上の上位貴族で、一人が子爵家です。
でも、小さい子には全く関係ないことですね。
王妃様が、アーサーちゃんの近習候補を見つけてとてもご機嫌でした。
侯爵家の女の子も一人いるので、将来の王妃様候補になったりしてね。
こうして何とか婚約披露パーティーは終了し、最後に来賓を見送りました。
陛下と王妃様も、先に王城に帰るそうです。
僕たちは、応接室に移動して休憩することに。
「「疲れた……」」
「ふふ、お疲れ様ね」
きちんとした服からいつもの服に着替えて応接室に入ると、僕もエミリーさんもどっかりとソファーにもたれかかりました。
シャーロットさんがよくできたと褒めてくれたけど、本当に今日は疲れちゃいました。
お母さんも挨拶対応でだいぶ疲れちゃったみたいで、今日はかなり物静かです。
「無事に婚約披露パーティーも終わったけど、結婚式までまだ年数があるわ。二人とも、喧嘩して婚約破棄とかにならないようにね」
「「大丈夫です!」」
「ふふ、息ぴったりね」
マリアさんは、僕とエミリーさんの反論を微笑ましく見ていました。
喧嘩はすることはあるかもしれないけど、別れるようなことはないと何となく思っています。
何にせよ、一つ大きなイベントを乗り越えたことになります。
それは、僕とエミリーさんの関係は大きくは変わらないけど新しいステージに進んだことになりました。
なので、挨拶もできるだけ短くするようにお願いしています。
「「「「おめでとー!」」」」
「二人とも、おめでとうね。こうして無事に婚約できて、本当に良かったわ」
最初に満面の笑みで挨拶をしてくれたのは、ちびっ子四人組とシャーロットさんでした。
王族だから一番最初に挨拶したみたいだけど、しれっとセードルフちゃんとルルちゃんも混じっています。
シャーロットさんと出会ったのはエミリーさんとほぼ同時期で、いつも僕のことを気にかけてくれました。
本当にありがたいことだよね。
「最初会った時は痩せ細った小さな少年だったのに、今やこんなに存在が大きな少年となった。きっと、これからももっと大きく成長するじゃろう。二人の結婚式を楽しみにしておるぞ」
次に挨拶してくれたのは、わざわざ来てくれた教皇猊下でした。
教皇猊下もとても良い笑顔で、僕とエミリーさんを祝福してくれます。
教会で奉仕活動もいっぱいしていたし、これからもお世話になりそうです。
その後も、シンシアさんのお父さんやマリアさんのお父さんともにこやかに挨拶をします。
ギルドマスターのお父さんも、いつも息子がお世話になっていると言ってくれました。
「まさか、ナオ君が義理の弟になるとはね。でも、初めて一緒に活動した時から、只者ではないと思っていたよ。これからも、妹を宜しくね」
僕は、ヘンリーさんとガッチリと握手をしました。
勇者様だったヘンリーさんに拾われて、僕の運命は大きく変わったんだよね。
僕が次代の勇者様になったとしても、僕にとっての勇者様はヘンリーさんです。
ヘンリーさんと一緒に並んで挨拶をしてくれたシンシアさんにも、たくさんお世話になりました。
魔法使いとして、シンシアさんに並べるように頑張らないとね。
「よく考えると、ナオ君は私の義理の弟になるんだよね。ふふふ、今度お姉ちゃんって呼んでもらおうかしら」
ナンシーさん、何だかニヤニヤしながら凄いことを企んでいますよ。
とはいえ、ナンシーさんにもとってもお世話になりました。
勇者パーティだけでなく、オラクル公爵家での生活もサポートしてくれました。
頑張って朝早く起きれるようにならないとね。
その後も、本当にたくさんの貴族から挨拶を受けました。
一人一分以内にしてもらったのに、二時間近く挨拶を受けています。
うう、ずっと笑顔を作っていたから段々と頬の筋肉がおかしくなってきたよ。
対して、エミリーさんは二時間近く経っても自然な笑顔ですね。
やっぱり、王族って式典とかに出ているからこういう笑顔も得意なんだ。
「ははは、流石のナオも表情が崩れてきているぞ」
「うぅ、ずっとニコニコしていたら疲れてきちゃいました……」
「俺も、昔参加したパーティーで似たようなことがあった。まあ、これも貴族としての宿命だな」
ようやくギルドマスターたちの番まで来て、僕も少し態度を崩しました。
よく考えたら、ギルドマスターも元は公爵家出身だもんね。
そして、他の冒険者は待ちくたびれてヘロヘロになっていました。
「うん、やっぱりナオとエミリーは凄いわ。貴族のパーティーだから華やかなものを期待したけど、こんなに大変とはな」
「でも、二人ともとっても似合っているわ。おめでとうね」
冒険者たちからも、色々な祝福の挨拶を受けました。
僕も、貴族はとっても大変だと改めて思い知りました。
そして、これで挨拶対応は終了です。
ようやく椅子に座れて、僕もエミリーさんも思わずホッとしました。
「エミリーさん、お疲れ様です」
「ナオも、お疲れね。少し休みましょう」
お互いにお疲れ様を言って、ジュースを飲み始めました。
あー、甘いものが体に染み渡るよ。
それだけ、疲れちゃったってことなんですね。
「「「「ドラちゃんだよ!」」」」
「キュー」
「「「「「おー!」」」」」
そして、ちびっ子四人のところには、来賓の子ども五人が集まっていました。
全員アーサーちゃんたちと同じくらいの年齢で、ドラちゃんたちを紹介して盛り上がっています。
全員スラちゃん、クロちゃん、ギンちゃんチェックオッケーです。
五人中四人が伯爵家以上の上位貴族で、一人が子爵家です。
でも、小さい子には全く関係ないことですね。
王妃様が、アーサーちゃんの近習候補を見つけてとてもご機嫌でした。
侯爵家の女の子も一人いるので、将来の王妃様候補になったりしてね。
こうして何とか婚約披露パーティーは終了し、最後に来賓を見送りました。
陛下と王妃様も、先に王城に帰るそうです。
僕たちは、応接室に移動して休憩することに。
「「疲れた……」」
「ふふ、お疲れ様ね」
きちんとした服からいつもの服に着替えて応接室に入ると、僕もエミリーさんもどっかりとソファーにもたれかかりました。
シャーロットさんがよくできたと褒めてくれたけど、本当に今日は疲れちゃいました。
お母さんも挨拶対応でだいぶ疲れちゃったみたいで、今日はかなり物静かです。
「無事に婚約披露パーティーも終わったけど、結婚式までまだ年数があるわ。二人とも、喧嘩して婚約破棄とかにならないようにね」
「「大丈夫です!」」
「ふふ、息ぴったりね」
マリアさんは、僕とエミリーさんの反論を微笑ましく見ていました。
喧嘩はすることはあるかもしれないけど、別れるようなことはないと何となく思っています。
何にせよ、一つ大きなイベントを乗り越えたことになります。
それは、僕とエミリーさんの関係は大きくは変わらないけど新しいステージに進んだことになりました。

