その後も、来賓が続々と来ました。
「ほほほ、今日はとても楽しみじゃのう」
続いてやってきたのは、何と教皇猊下でした。
他にも、いつもお世話になっているシスターさんも一緒に来てくれました。
騎士団の偉い人もいて、まさに教会御一行様って感じです。
そんな中、こんな人も来てくれました。
「あの、本当にいいのでしょうか……」
「完全に場違いだと思うぞ」
あのスラム街の妹シスターさんと、犯罪組織にいたお兄さんです。
お兄さんは自首が認められて、つい最近までの強制労働刑になっていました。
あと数年は教会で奉仕活動を行うことになっていて、妹さんと一生懸命働いています。
僕にとっても間違いなくターニングポイントになった事件だし、こうして無事に二人が再会したのもとても嬉しく思っています。
「親父が来ているんだから、俺は呼ばなくていいんじゃねーか?」
「というか、俺たちまで呼ぶだなんて。しかも、こんなにバカでかいやすいだぞ」
「でも、せっかくナオ君の婚約披露パーティーに呼ばれたんだからね。私は嬉しいわよ」
続いてやってきたのは、王都冒険者ギルドのギルドマスターとお世話になった冒険者たちです。
ギルドマスターのお父さんは公爵家当主でもちろんお世話になっているから呼んだけど、ギルドマスターにもいっぱいお世話になったもんね。
それに、僕が冒険者として活動する時に他の冒険者にお世話になりました。
だから、ぜひ呼びましょうという事になりました。
そろそろ時間になるので、そのまま会場の大部屋に案内します。
来賓も全員揃ったので、僕とお父さんも一緒に移動しました。
「こちらになります」
「「「すげー……」」」
冒険者たちは、大部屋に入った瞬間に言葉を失ってしまいました。
たくさんの来賓が集まっていて、圧倒されちゃっていますね。
すると、トコトコとちびっ子たちが冒険者のところにやってきたのです。
「「「「あっ、冒険者だ!」」」」
「こらこら、指ささないの」
「「「「はーい」」」」
アーサーちゃんたちは、奉仕活動などで冒険者と接しています。
なので、冒険者を怖いとは全く思っていません。
そして、ドレスアップしたナンシーさんを冒険者は何度も見返していました。
「ナンシー、お前貴族令嬢だったんだな」
「おいこら、流石に失礼だぞ」
「朝はグダグダだし、大食い競争に出られるくらい食べていたしな」
冒険者は知り合いと会えてホッとしたのか、話が止まりません。
ナンシーさんも、仕方ないなあという表情で付き合っていました。
「じゃあ、僕はこの後の確認の為に前に行ってきますね」
「おう、気を付けて行ってこいよ」
「ナオ君、頑張ってね」
冒険者に声をかけ、僕はお母さんたちのところに移動します。
その間にも、多くの人に声をかけられてペコペコと挨拶をしていました。
「ナオ、挨拶は終わったかしら?」
「冒険者とスラム街のシスターさん兄妹にも、挨拶ができました」
「そう、それはよかったわ」
お母さんは王妃様とレガリアさんと話をしていて、ニコリとしながら僕を出迎えてくれました。
事前に、お世話になった人に直接挨拶をしたいと言っていました。
さてさて、この後の流れをお母さんたちと一緒に確認します。
「陛下と共にエミリーさんが入場して、ランディさんが乾杯の挨拶。その後は、挨拶対応ですね」
「言葉短めにって言っておいたから、そこまで時間はかからないはずよ」
王妃様、言葉は短めって言っても物凄い数の来賓がいますよ。
男爵叙爵パーティーよりも来賓の数が多いから、きっと長時間の挨拶になりそうです。
その後も幾つかの話をしていると、今度は王妃様にちびっ子たちが話しかけてきました。
「お祖母様、後でお友達と遊んでもいい?」
「良いけど、その子がナオ君の挨拶が終わってからよ」
「はーい」
アーサーちゃんが代表して話していた内容を聞くと、どうやら貴族が連れて来た子どもに仲良くなれそうな子どもがいたみたいですね。
子どもの直感なのか悪い人は直ぐに見抜くし、お友達になりたいって思えるくらいの子どもなんですね。
どんな子どもなのか、王妃様も少し楽しみにしていました。
「ほほほ、今日はとても楽しみじゃのう」
続いてやってきたのは、何と教皇猊下でした。
他にも、いつもお世話になっているシスターさんも一緒に来てくれました。
騎士団の偉い人もいて、まさに教会御一行様って感じです。
そんな中、こんな人も来てくれました。
「あの、本当にいいのでしょうか……」
「完全に場違いだと思うぞ」
あのスラム街の妹シスターさんと、犯罪組織にいたお兄さんです。
お兄さんは自首が認められて、つい最近までの強制労働刑になっていました。
あと数年は教会で奉仕活動を行うことになっていて、妹さんと一生懸命働いています。
僕にとっても間違いなくターニングポイントになった事件だし、こうして無事に二人が再会したのもとても嬉しく思っています。
「親父が来ているんだから、俺は呼ばなくていいんじゃねーか?」
「というか、俺たちまで呼ぶだなんて。しかも、こんなにバカでかいやすいだぞ」
「でも、せっかくナオ君の婚約披露パーティーに呼ばれたんだからね。私は嬉しいわよ」
続いてやってきたのは、王都冒険者ギルドのギルドマスターとお世話になった冒険者たちです。
ギルドマスターのお父さんは公爵家当主でもちろんお世話になっているから呼んだけど、ギルドマスターにもいっぱいお世話になったもんね。
それに、僕が冒険者として活動する時に他の冒険者にお世話になりました。
だから、ぜひ呼びましょうという事になりました。
そろそろ時間になるので、そのまま会場の大部屋に案内します。
来賓も全員揃ったので、僕とお父さんも一緒に移動しました。
「こちらになります」
「「「すげー……」」」
冒険者たちは、大部屋に入った瞬間に言葉を失ってしまいました。
たくさんの来賓が集まっていて、圧倒されちゃっていますね。
すると、トコトコとちびっ子たちが冒険者のところにやってきたのです。
「「「「あっ、冒険者だ!」」」」
「こらこら、指ささないの」
「「「「はーい」」」」
アーサーちゃんたちは、奉仕活動などで冒険者と接しています。
なので、冒険者を怖いとは全く思っていません。
そして、ドレスアップしたナンシーさんを冒険者は何度も見返していました。
「ナンシー、お前貴族令嬢だったんだな」
「おいこら、流石に失礼だぞ」
「朝はグダグダだし、大食い競争に出られるくらい食べていたしな」
冒険者は知り合いと会えてホッとしたのか、話が止まりません。
ナンシーさんも、仕方ないなあという表情で付き合っていました。
「じゃあ、僕はこの後の確認の為に前に行ってきますね」
「おう、気を付けて行ってこいよ」
「ナオ君、頑張ってね」
冒険者に声をかけ、僕はお母さんたちのところに移動します。
その間にも、多くの人に声をかけられてペコペコと挨拶をしていました。
「ナオ、挨拶は終わったかしら?」
「冒険者とスラム街のシスターさん兄妹にも、挨拶ができました」
「そう、それはよかったわ」
お母さんは王妃様とレガリアさんと話をしていて、ニコリとしながら僕を出迎えてくれました。
事前に、お世話になった人に直接挨拶をしたいと言っていました。
さてさて、この後の流れをお母さんたちと一緒に確認します。
「陛下と共にエミリーさんが入場して、ランディさんが乾杯の挨拶。その後は、挨拶対応ですね」
「言葉短めにって言っておいたから、そこまで時間はかからないはずよ」
王妃様、言葉は短めって言っても物凄い数の来賓がいますよ。
男爵叙爵パーティーよりも来賓の数が多いから、きっと長時間の挨拶になりそうです。
その後も幾つかの話をしていると、今度は王妃様にちびっ子たちが話しかけてきました。
「お祖母様、後でお友達と遊んでもいい?」
「良いけど、その子がナオ君の挨拶が終わってからよ」
「はーい」
アーサーちゃんが代表して話していた内容を聞くと、どうやら貴族が連れて来た子どもに仲良くなれそうな子どもがいたみたいですね。
子どもの直感なのか悪い人は直ぐに見抜くし、お友達になりたいって思えるくらいの子どもなんですね。
どんな子どもなのか、王妃様も少し楽しみにしていました。

