「「おはよー!」」
更に、王家の人々もやってきました。
アーサーちゃんとエドガーちゃんは、朝から元気いっぱいです。
さっそく、他のちびっ子たちがいる勉強部屋に走っていきました。
仕方ないなと、ジョージさんとマリアさんも勉強部屋に向かいます。
「皆さん、息子の為に本当にありがとうございます」
「こちらこそ、素敵な方と孫が良縁になるのはとても嬉しいですわ」
お父さんとシャーロットさんは、穏やかに話をしていました。
実は、事前にお父さんに鎮静魔法をかけています。
サマンサお姉ちゃんの結婚式の様に、号泣して駄目駄目になっちゃうのを防ぐためです。
僕だけでなく、スラちゃん、カエラ、キースも鎮静魔法を使えるので、時々お父さんに使うようにしています。
もちろんお母さんからの指示で、お父さんも了承済みです。
「陛下は、いつ頃来られますか?」
「あと一時間はかかると思うわ。全く関係ないところで、問題が起きるとはね」
事前に連絡はもらっていたのだけど、陛下、王妃様、エミリーさんは少し遅れてやってきます。
実は、陛下が着る予定だった服が着れないというトラブルがあったのです。
シャーロットさんも呆れていたけど、陛下のお腹がちょっと大きくなったのが原因みたいです。
こればかりは、僕も何も言えません。
今は、服飾担当の使用人が急いで陛下の服を直しているそうです。
そして、陛下は王妃様にとても怒られていました。
エミリーさんは、完全に巻き添えをくらった感じですね。
ガチャ。
「あらあら、ようこそお出で頂きました」
「これは、シャーロット様ではありませんか。わざわざお出迎え頂き感謝します」
話が落ち着いたタイミングで、来賓が姿を現しました。
シャーロットさんが丁寧に挨拶をしてくれたので、貴族も恐縮しっぱなしでした。
僕たちにはとても優しいけど、やっぱり王太后様の貫禄は凄いよね。
シャーロットさんは少しの間来賓の出迎えを手伝ってくれたので、僕とお父さんは大助かりでした。
その後も、シャーロットさんと交代で他の人たちも一緒に出迎えをしてくれました。
そして、シャーロットさんたちが来てちょうど一時間後のことでした。
「間もなく、陛下が参られます」
門番が屋敷の中に入って来て、陛下たちが来ると教えてくれました。
実は、エミリーさんから僕の通信用魔導具にそろそろ到着すると教えてくれていたのです。
勉強部屋にいるちびっ子たちを除いた来賓も、玄関ホールに集まって陛下たちを出迎える準備を整えます。
たくさんの貴族が玄関ホールに集まっている様子は、中々に圧巻です。
ガチャ。
玄関ドアが開くと、如何にも国王らしい立派な服を着た陛下と品の良いドレスを着た王妃様、そして本日の主役でもある薄いピンク色のドレスにティアラを装着したエミリーさんの姿がありました。
因みに、エミリーさんはまだお化粧とかしていないそうで、これから衣装部屋に移動して行うそうです。
「陛下、わざわざ御足労頂きありがとうございます」
「娘の晴れ舞台だからな、父親が来ない訳がない。ナオも、当主として立派にやっているみたいだ」
臣下の礼を取りながら挨拶をすると、陛下は満足そうに返事をしました。
王妃様とエミリーさんは、そんな陛下の姿に一瞬だけ苦笑していました。
さっきまでは、服が着られるかという騒ぎを起こしていたみたいだからね。
「エミリーさん、ようこそいらっしゃいました」
「ええ。ナオ、また後でね」
僕は、笑顔のエミリーさんと短く言葉を交わしました。
エミリーさんも、この後色々と準備が必要だもんね。
そして、僕はくるりと後ろに向き直ります。
「皆さん、集まってくれてありがとうございます。元の控室にお戻り下さい」
集まってくれた来賓に声をかけると、一斉に控室に戻っていきました。
なんだか、良い物を見たというほっこりした表情なのが印象的でした。
更に、王家の人々もやってきました。
アーサーちゃんとエドガーちゃんは、朝から元気いっぱいです。
さっそく、他のちびっ子たちがいる勉強部屋に走っていきました。
仕方ないなと、ジョージさんとマリアさんも勉強部屋に向かいます。
「皆さん、息子の為に本当にありがとうございます」
「こちらこそ、素敵な方と孫が良縁になるのはとても嬉しいですわ」
お父さんとシャーロットさんは、穏やかに話をしていました。
実は、事前にお父さんに鎮静魔法をかけています。
サマンサお姉ちゃんの結婚式の様に、号泣して駄目駄目になっちゃうのを防ぐためです。
僕だけでなく、スラちゃん、カエラ、キースも鎮静魔法を使えるので、時々お父さんに使うようにしています。
もちろんお母さんからの指示で、お父さんも了承済みです。
「陛下は、いつ頃来られますか?」
「あと一時間はかかると思うわ。全く関係ないところで、問題が起きるとはね」
事前に連絡はもらっていたのだけど、陛下、王妃様、エミリーさんは少し遅れてやってきます。
実は、陛下が着る予定だった服が着れないというトラブルがあったのです。
シャーロットさんも呆れていたけど、陛下のお腹がちょっと大きくなったのが原因みたいです。
こればかりは、僕も何も言えません。
今は、服飾担当の使用人が急いで陛下の服を直しているそうです。
そして、陛下は王妃様にとても怒られていました。
エミリーさんは、完全に巻き添えをくらった感じですね。
ガチャ。
「あらあら、ようこそお出で頂きました」
「これは、シャーロット様ではありませんか。わざわざお出迎え頂き感謝します」
話が落ち着いたタイミングで、来賓が姿を現しました。
シャーロットさんが丁寧に挨拶をしてくれたので、貴族も恐縮しっぱなしでした。
僕たちにはとても優しいけど、やっぱり王太后様の貫禄は凄いよね。
シャーロットさんは少しの間来賓の出迎えを手伝ってくれたので、僕とお父さんは大助かりでした。
その後も、シャーロットさんと交代で他の人たちも一緒に出迎えをしてくれました。
そして、シャーロットさんたちが来てちょうど一時間後のことでした。
「間もなく、陛下が参られます」
門番が屋敷の中に入って来て、陛下たちが来ると教えてくれました。
実は、エミリーさんから僕の通信用魔導具にそろそろ到着すると教えてくれていたのです。
勉強部屋にいるちびっ子たちを除いた来賓も、玄関ホールに集まって陛下たちを出迎える準備を整えます。
たくさんの貴族が玄関ホールに集まっている様子は、中々に圧巻です。
ガチャ。
玄関ドアが開くと、如何にも国王らしい立派な服を着た陛下と品の良いドレスを着た王妃様、そして本日の主役でもある薄いピンク色のドレスにティアラを装着したエミリーさんの姿がありました。
因みに、エミリーさんはまだお化粧とかしていないそうで、これから衣装部屋に移動して行うそうです。
「陛下、わざわざ御足労頂きありがとうございます」
「娘の晴れ舞台だからな、父親が来ない訳がない。ナオも、当主として立派にやっているみたいだ」
臣下の礼を取りながら挨拶をすると、陛下は満足そうに返事をしました。
王妃様とエミリーさんは、そんな陛下の姿に一瞬だけ苦笑していました。
さっきまでは、服が着られるかという騒ぎを起こしていたみたいだからね。
「エミリーさん、ようこそいらっしゃいました」
「ええ。ナオ、また後でね」
僕は、笑顔のエミリーさんと短く言葉を交わしました。
エミリーさんも、この後色々と準備が必要だもんね。
そして、僕はくるりと後ろに向き直ります。
「皆さん、集まってくれてありがとうございます。元の控室にお戻り下さい」
集まってくれた来賓に声をかけると、一斉に控室に戻っていきました。
なんだか、良い物を見たというほっこりした表情なのが印象的でした。

