さっそく、ノリスさんとノーヴェさんと手合わせをすることになりました。
最初は、ノリスさんとエミリーさんが剣で手合わせを行います。
二人とも、訓練用の木剣を手にして距離を取ります。
「じゃあ、私が審判をしましょう」
誰にも頼まれていないのに、お母さんがニコリとしながら二人の側に行きました。
この場にいる人の中でお母さんが断トツに強いので、確かに適任ではあるんだよね。
僕のお母さんが審判を務めることとなり、ノリスさんは少し戸惑っていました。
それでも、開始線に立つとノリスさんも表情を引き締めました。
「それでは、手合わせの時間は五分間とします。始め!」
「はっ!」
お母さんの開始の合図で、ノリスさんが一気にエミリーさんに切りかかりました。
エミリーさんは、冷静にノリスさんの木剣を受け止めながらどんな攻撃なのか分析をしています。
お母さんも、審判をしながらノリスさんの攻撃を分析していました。
僕もノリスさんの剣の動きを見ているけど、ちょっと気になることがありました。
「「「「頑張れー!」」」」
「キュー!」
ちびっ子たちは、訓練場で戦うエミリーさんとノリスさんに大きな声援を送っていました。
スラちゃんはシャーロットさんの護衛をしつつ冷静に手合わせの分析をしていて、ドラちゃんたちは元気よく応援していました。
「時間です。そこまでよ」
「ふぅ」
「はあはあ……」
お母さんの終了の合図で、エミリーさんとノリスさんはお互いに木剣をおろしました。
エミリーさんはまだまだ余裕って感じなのに対し、ノリスさんは汗ダクダクで息もかなり荒いですね。
なので、ノリスさんの呼吸が整うまで少し待つことにしました。
「そろそろ大丈夫そうね。じゃあ、ナオからどんな感じだったのか意見を聞いてみましょう」
ノリスさんが落ち着いたところで、審判のお母さんは僕に顔を向けて話を振ってきました。
出来るだけ簡潔に話をしないと。
「えっと、とっても綺麗な剣筋でした。僕なんかとは、比べものにならないです。でも、ちょっと剣筋が綺麗すぎて次の動きが予測できちゃいました」
「えっ!?」
僕の感想に、お母さん、エミリーさんだけでなく、カエラ、キースもうんうんと同意していました。
対して、ノリスさんは予想外の回答にかなりビックリしていました。
「基本にとても忠実な剣だけど、それでは対処できないこともあるわ。剣に限らず、達人と相手をする時は如何に相手の裏をかくかを考えなければいけません。害獣駆除で動物の相手をする時も、相手が予想外の行動を取ることがあるわ。複数の選択肢を用意して、焦らず対応することが必要よ」
「は、はい。ありがとうございます……」
お母さんからも僕と同じような指摘を受け、ノリスさんはちょっと落ち込んじゃいました。
そんなノリスさんに、エミリーさんも苦笑いしながらアドバイスをします。
「まあ、あれはとんでもない上級者を相手にする際の言葉ね。様々な相手をする経験を積めば、一気に成長するはずよ」
「頑張ります!」
ノリスさんは、僕とお母さんの指摘で落ち込み、エミリーさんの励ましで一気に回復しました。
何にせよ、十分合格に値する実力だと思います。
最初は、ノリスさんとエミリーさんが剣で手合わせを行います。
二人とも、訓練用の木剣を手にして距離を取ります。
「じゃあ、私が審判をしましょう」
誰にも頼まれていないのに、お母さんがニコリとしながら二人の側に行きました。
この場にいる人の中でお母さんが断トツに強いので、確かに適任ではあるんだよね。
僕のお母さんが審判を務めることとなり、ノリスさんは少し戸惑っていました。
それでも、開始線に立つとノリスさんも表情を引き締めました。
「それでは、手合わせの時間は五分間とします。始め!」
「はっ!」
お母さんの開始の合図で、ノリスさんが一気にエミリーさんに切りかかりました。
エミリーさんは、冷静にノリスさんの木剣を受け止めながらどんな攻撃なのか分析をしています。
お母さんも、審判をしながらノリスさんの攻撃を分析していました。
僕もノリスさんの剣の動きを見ているけど、ちょっと気になることがありました。
「「「「頑張れー!」」」」
「キュー!」
ちびっ子たちは、訓練場で戦うエミリーさんとノリスさんに大きな声援を送っていました。
スラちゃんはシャーロットさんの護衛をしつつ冷静に手合わせの分析をしていて、ドラちゃんたちは元気よく応援していました。
「時間です。そこまでよ」
「ふぅ」
「はあはあ……」
お母さんの終了の合図で、エミリーさんとノリスさんはお互いに木剣をおろしました。
エミリーさんはまだまだ余裕って感じなのに対し、ノリスさんは汗ダクダクで息もかなり荒いですね。
なので、ノリスさんの呼吸が整うまで少し待つことにしました。
「そろそろ大丈夫そうね。じゃあ、ナオからどんな感じだったのか意見を聞いてみましょう」
ノリスさんが落ち着いたところで、審判のお母さんは僕に顔を向けて話を振ってきました。
出来るだけ簡潔に話をしないと。
「えっと、とっても綺麗な剣筋でした。僕なんかとは、比べものにならないです。でも、ちょっと剣筋が綺麗すぎて次の動きが予測できちゃいました」
「えっ!?」
僕の感想に、お母さん、エミリーさんだけでなく、カエラ、キースもうんうんと同意していました。
対して、ノリスさんは予想外の回答にかなりビックリしていました。
「基本にとても忠実な剣だけど、それでは対処できないこともあるわ。剣に限らず、達人と相手をする時は如何に相手の裏をかくかを考えなければいけません。害獣駆除で動物の相手をする時も、相手が予想外の行動を取ることがあるわ。複数の選択肢を用意して、焦らず対応することが必要よ」
「は、はい。ありがとうございます……」
お母さんからも僕と同じような指摘を受け、ノリスさんはちょっと落ち込んじゃいました。
そんなノリスさんに、エミリーさんも苦笑いしながらアドバイスをします。
「まあ、あれはとんでもない上級者を相手にする際の言葉ね。様々な相手をする経験を積めば、一気に成長するはずよ」
「頑張ります!」
ノリスさんは、僕とお母さんの指摘で落ち込み、エミリーさんの励ましで一気に回復しました。
何にせよ、十分合格に値する実力だと思います。

