翌日から、僕たちはスラム街にある教会を拠点にして奉仕活動を行うことになりました。
ヘンリーさんとスラちゃんは引き続き捕縛した人への事情聴取を行っていて、ナンシーさんはブレアさんと結婚式の準備を行なっています。
ですので、今日は僕とエミリーさんを中心に、カエラとキース、それにお父さんとお母さんが参加します。
ドラちゃん達も、頑張るぞとやる気満々です。
「エミリーさん、僕の家族がいっぱいになってすみません」
「あら、ナオの家族なら大歓迎よ。そういう気遣いは不要よ」
「「そーだよー!」」
馬車の中がぎゅうぎゅうなのでエミリーさんに謝ったら、何故かカエラとキースまでエミリーさんに同意していた。
王家の馬車はとても広いので、大人六人が乗っても余裕です。
護衛の近衛騎士は騎馬隊で来ているけど、ドラちゃん達は一緒に馬車に乗っています。
といっても、ドラちゃん達はみんなの膝の上に乗っているけど。
賑やかな道中を経て、無事にスラム街の教会に到着しました。
「じゃあ、炊き出しの準備をしたら動きましょうか。カエラとキースは、頑張って治療をするのよ」
「「はーい」」
スラム街の教会に着いたら、お母さんがあれこれ指示をし始めました。
とはいえ、指示内容は間違っていないので、そのままお母さんの指示に従います。
カエラとキースの側にはお父さんとクロちゃんとギンちゃんが護衛としているので、何かあっても大丈夫ですね。
僕とエミリーさんは、お母さんと一緒に炊き出しの準備を行います。
途中から炊き出しの対応はシスターさんにお願いする事になるので、最初にある程度準備をしておきます。
トトトトトトン。
「な、ナオのお母様は、料理もとんでもないんですね……」
「ふふ、普段から皆の料理を作っているから、このくらいはできますよ」
お母さんがとんでもない速度で野菜を切っていくけど、流石に僕もエミリーさんもお母さんの野菜を切る速度には到底かないません。
あまりにも速すぎて、包丁が見えないくらいです。
一緒に準備をしてくれているシスターさんも、お母さんの包丁さばきを見て目をまん丸にする程ビックリしていました。
シュイン、ぴかー!
「おお、ちびっ子二人は凄腕の治癒師だな」
「「えへへー」」
カエラとキースの治療も順調に進んで行き、時々厳つい顔の人にも褒められていました。
ご老人にも褒められていたけど、カエラとキースの回復魔法の腕も順調に上がっているみたいですね。
お父さんはというと、いつの間にかクロちゃんとキキちゃんと一緒に列に並んでいる悪い人を捕まえていました。
こうして一時間かけて炊き出しの準備を終えたので、ここからは手分けしてスラム街での対応を行います。
僕はドラちゃんとクロちゃんと一緒に廃墟の浄化を行い、カエラとキースはエミリーさんとギンちゃんとシアちゃんと一緒に教会で治療を行います。
お父さんとお母さんは、キキちゃんと近衛騎士と共に犯罪組織の拠点の壊滅を行うそうです。
ウーン、特にお母さんがやりすぎないかちょっと心配だけど、ここはお願いする事にしました。
では、早速始めましょう。
シュイン、ぴかー!
「うーん、結構よどみがある場所があるね」
「キュー」
「アンアン」
スラム街の色々なところを浄化しているけど、結構数があって大変です。
ドラちゃんとクロちゃんも、大変だねと僕と一緒に話をしていました。
そんな事を言い合っていたら、少し離れたところで大きな音と煙が発生したのです。
ズドーン、ズドーン。
「キュッ!?」
「アンアン!」
突然大きな音と煙が発生したので、ドラちゃんとクロちゃんはかなりビックリしちゃいました。
でも、僕はこの音と煙を起こした人を知っています。
間違いなく、僕のお母さんですね。
お父さんも格闘戦はできるけど、お母さんは魔力を伴って本気で暴れまくるからなあ。
案の定、担架に乗せられて運ばれていく犯罪組織の構成員が複数いました。
その後も、大きな音と担架に乗せられて運ばれていく犯罪組織の構成員は止まりませんでした。
お母さん、流石にやりすぎな気がします。
「いやあ、久々に暴れたわ」
昼食のタイミングで犯罪組織の拠点の壊滅をしていた面々が戻って来たのだけど、お母さんはとっても清々しい笑顔をしていました。
対して、お父さんと近衛騎士は若干お母さんに引いていて、キキちゃんに至ってはお父さんにギュッと抱き着いていました。
お母さん、どれだけ暴れたんですか……
その分かなりの成果を上げていて、何と午前中だけで四つの犯罪組織を潰したそうです。
流石は、「剛腕の魔女」ですね。
お母さんは午後も午前中と同じ感じで犯罪組織の構成員相手に大暴れして、結局今日一日で十個の犯罪組織の拠点を壊滅させていました。
ボロボロになった犯罪組織の構成員が軍の施設に運ばれたので、シンシアさんとスラちゃんは治療で大忙しだったそうです。
その分犯罪組織の構成員は素直になっていて、ぺらぺらと色々な情報を話したそうです。
更に、スラちゃんはお母さんがいっぱい犯罪組織の拠点を壊滅させたと聞いて大変悔しがっていました。
スラちゃんも、くれぐれもやりすぎないようにしてね。
ヘンリーさんとスラちゃんは引き続き捕縛した人への事情聴取を行っていて、ナンシーさんはブレアさんと結婚式の準備を行なっています。
ですので、今日は僕とエミリーさんを中心に、カエラとキース、それにお父さんとお母さんが参加します。
ドラちゃん達も、頑張るぞとやる気満々です。
「エミリーさん、僕の家族がいっぱいになってすみません」
「あら、ナオの家族なら大歓迎よ。そういう気遣いは不要よ」
「「そーだよー!」」
馬車の中がぎゅうぎゅうなのでエミリーさんに謝ったら、何故かカエラとキースまでエミリーさんに同意していた。
王家の馬車はとても広いので、大人六人が乗っても余裕です。
護衛の近衛騎士は騎馬隊で来ているけど、ドラちゃん達は一緒に馬車に乗っています。
といっても、ドラちゃん達はみんなの膝の上に乗っているけど。
賑やかな道中を経て、無事にスラム街の教会に到着しました。
「じゃあ、炊き出しの準備をしたら動きましょうか。カエラとキースは、頑張って治療をするのよ」
「「はーい」」
スラム街の教会に着いたら、お母さんがあれこれ指示をし始めました。
とはいえ、指示内容は間違っていないので、そのままお母さんの指示に従います。
カエラとキースの側にはお父さんとクロちゃんとギンちゃんが護衛としているので、何かあっても大丈夫ですね。
僕とエミリーさんは、お母さんと一緒に炊き出しの準備を行います。
途中から炊き出しの対応はシスターさんにお願いする事になるので、最初にある程度準備をしておきます。
トトトトトトン。
「な、ナオのお母様は、料理もとんでもないんですね……」
「ふふ、普段から皆の料理を作っているから、このくらいはできますよ」
お母さんがとんでもない速度で野菜を切っていくけど、流石に僕もエミリーさんもお母さんの野菜を切る速度には到底かないません。
あまりにも速すぎて、包丁が見えないくらいです。
一緒に準備をしてくれているシスターさんも、お母さんの包丁さばきを見て目をまん丸にする程ビックリしていました。
シュイン、ぴかー!
「おお、ちびっ子二人は凄腕の治癒師だな」
「「えへへー」」
カエラとキースの治療も順調に進んで行き、時々厳つい顔の人にも褒められていました。
ご老人にも褒められていたけど、カエラとキースの回復魔法の腕も順調に上がっているみたいですね。
お父さんはというと、いつの間にかクロちゃんとキキちゃんと一緒に列に並んでいる悪い人を捕まえていました。
こうして一時間かけて炊き出しの準備を終えたので、ここからは手分けしてスラム街での対応を行います。
僕はドラちゃんとクロちゃんと一緒に廃墟の浄化を行い、カエラとキースはエミリーさんとギンちゃんとシアちゃんと一緒に教会で治療を行います。
お父さんとお母さんは、キキちゃんと近衛騎士と共に犯罪組織の拠点の壊滅を行うそうです。
ウーン、特にお母さんがやりすぎないかちょっと心配だけど、ここはお願いする事にしました。
では、早速始めましょう。
シュイン、ぴかー!
「うーん、結構よどみがある場所があるね」
「キュー」
「アンアン」
スラム街の色々なところを浄化しているけど、結構数があって大変です。
ドラちゃんとクロちゃんも、大変だねと僕と一緒に話をしていました。
そんな事を言い合っていたら、少し離れたところで大きな音と煙が発生したのです。
ズドーン、ズドーン。
「キュッ!?」
「アンアン!」
突然大きな音と煙が発生したので、ドラちゃんとクロちゃんはかなりビックリしちゃいました。
でも、僕はこの音と煙を起こした人を知っています。
間違いなく、僕のお母さんですね。
お父さんも格闘戦はできるけど、お母さんは魔力を伴って本気で暴れまくるからなあ。
案の定、担架に乗せられて運ばれていく犯罪組織の構成員が複数いました。
その後も、大きな音と担架に乗せられて運ばれていく犯罪組織の構成員は止まりませんでした。
お母さん、流石にやりすぎな気がします。
「いやあ、久々に暴れたわ」
昼食のタイミングで犯罪組織の拠点の壊滅をしていた面々が戻って来たのだけど、お母さんはとっても清々しい笑顔をしていました。
対して、お父さんと近衛騎士は若干お母さんに引いていて、キキちゃんに至ってはお父さんにギュッと抱き着いていました。
お母さん、どれだけ暴れたんですか……
その分かなりの成果を上げていて、何と午前中だけで四つの犯罪組織を潰したそうです。
流石は、「剛腕の魔女」ですね。
お母さんは午後も午前中と同じ感じで犯罪組織の構成員相手に大暴れして、結局今日一日で十個の犯罪組織の拠点を壊滅させていました。
ボロボロになった犯罪組織の構成員が軍の施設に運ばれたので、シンシアさんとスラちゃんは治療で大忙しだったそうです。
その分犯罪組織の構成員は素直になっていて、ぺらぺらと色々な情報を話したそうです。
更に、スラちゃんはお母さんがいっぱい犯罪組織の拠点を壊滅させたと聞いて大変悔しがっていました。
スラちゃんも、くれぐれもやりすぎないようにしてね。

