翌朝、僕たちは準備を整えてナンシーさんと共に王城に向かいました。
すると、王城で会ったヘンリーさんがある事を教えてくれました。
「皆、おはよう。そうそう、昨日ナオ君が出してくれたオオボス侯爵家からの押収物だけど、全部私物だと言うことが判明した。相当な金額になるが、罰金扱いになって全て没収になるだろう」
夜勤担当の鑑定持ちの兵が調べてくれたみたいだけど、あれだけ大量の金品が全部オオボス侯爵家とラスボス司教の私物だったとは驚きです。
領地経営に必要な資金は押収しないそうなので、領民はとても安心ですね。
それに、末息子は贅沢しなさそうな感じだし、執事もいるから領地経営は大丈夫じゃないかなって思います。
早速必要な荷物をアイテムボックスに入れて、大きくなったドラちゃんに乗ってオオボス侯爵領に向かいました。
オオボス侯爵家の屋敷に着いたら、最初に客室に向かって末息子の治療を行います。
今日は、僕とスラちゃんで治療を頑張るぞ。
シュイン、ぴかー。
「殆ど治ったのですけど、僅かに毒が検出されました。状態異常回復魔法で良くなったのですけど、何かあったのでしょうか?」
「その件なら、私が把握している。オオボス侯爵を催眠術尋問した所、末息子が邪魔になって毒殺をしていたそうだ。病気と思われていたのも、元はオオボス侯爵に盛られた毒の影響だ」
ヘンリーさんが衝撃的な事を教えてくれたけど、オオボス侯爵は自分の息子を殺そうとしていたんだ。
そこまでして、権力欲に取り憑かれていたんだ。
そして、ヘンリーさんが今朝までの捜査状況を伝えられる範囲で末息子に話しました。
末息子も、真剣な表情でヘンリーさんの話を聞くことにしました。
「色々協議はしているが、オオボス侯爵の爵位は王国に強制返上となり新たな爵位を其方に叙爵する形になるだろう。オオボス侯爵家が大罪を犯したとはいえ、この一帯の有力貴族であることには違いない。王国安定の為に、このような手を打つ予定だ」
「過分なご配慮を頂き、恐れ入ります。私も、安定した領地経営に努めます」
ヘンリーさん曰く、大罪を犯したオオボス侯爵家の名を残すのは難しいとのことです。
末息子としても自分を蔑ろにした実家の家名を継ぐのに抵抗があるらしく、寧ろ新しい家名の方が良いとまで言っていました。
いずれにせよ、これで領地経営に関することは決着しそうです。
末息子との話はこれで終わったのだけど、今日も帰る前にもう一度治療することになりました。
「では、ここからは手分けして進めよう。私は領地経営に関することで確認があるので、午前中はスラちゃんと共に屋敷内にて作業する。良い機会だから、ナオ君も一緒に見学しよう」
おお、今日の僕はヘンリーさんの補佐なんですね。
気合いを入れて頑張らないと。
スラちゃんが、僕に色々教えると張り切っていますね。
「あとは、市内巡回と教会での治療に分かれよう。ナンシーとシアちゃん、それにドラちゃんで教会内の治療を行い、その他の面々で市内の巡回を行おう。何かあれば、屋敷に集まって報告してくれ」
「「「はい!」」」
「「アンアン!」」
「キュー!」
「キキッ!」
ヘンリーさんの活動方針に、みんな気合いの入った声をあげていました。
何でも嗅ぎ分けるクロちゃんとギンちゃん、そして鑑定魔法が使えるキキちゃんがいれば、市内巡回もきっと捗るよね。
何よりも、お友達が僕に負けないぞとやる気満々でした。
ではでは、早速行動開始です。
すると、王城で会ったヘンリーさんがある事を教えてくれました。
「皆、おはよう。そうそう、昨日ナオ君が出してくれたオオボス侯爵家からの押収物だけど、全部私物だと言うことが判明した。相当な金額になるが、罰金扱いになって全て没収になるだろう」
夜勤担当の鑑定持ちの兵が調べてくれたみたいだけど、あれだけ大量の金品が全部オオボス侯爵家とラスボス司教の私物だったとは驚きです。
領地経営に必要な資金は押収しないそうなので、領民はとても安心ですね。
それに、末息子は贅沢しなさそうな感じだし、執事もいるから領地経営は大丈夫じゃないかなって思います。
早速必要な荷物をアイテムボックスに入れて、大きくなったドラちゃんに乗ってオオボス侯爵領に向かいました。
オオボス侯爵家の屋敷に着いたら、最初に客室に向かって末息子の治療を行います。
今日は、僕とスラちゃんで治療を頑張るぞ。
シュイン、ぴかー。
「殆ど治ったのですけど、僅かに毒が検出されました。状態異常回復魔法で良くなったのですけど、何かあったのでしょうか?」
「その件なら、私が把握している。オオボス侯爵を催眠術尋問した所、末息子が邪魔になって毒殺をしていたそうだ。病気と思われていたのも、元はオオボス侯爵に盛られた毒の影響だ」
ヘンリーさんが衝撃的な事を教えてくれたけど、オオボス侯爵は自分の息子を殺そうとしていたんだ。
そこまでして、権力欲に取り憑かれていたんだ。
そして、ヘンリーさんが今朝までの捜査状況を伝えられる範囲で末息子に話しました。
末息子も、真剣な表情でヘンリーさんの話を聞くことにしました。
「色々協議はしているが、オオボス侯爵の爵位は王国に強制返上となり新たな爵位を其方に叙爵する形になるだろう。オオボス侯爵家が大罪を犯したとはいえ、この一帯の有力貴族であることには違いない。王国安定の為に、このような手を打つ予定だ」
「過分なご配慮を頂き、恐れ入ります。私も、安定した領地経営に努めます」
ヘンリーさん曰く、大罪を犯したオオボス侯爵家の名を残すのは難しいとのことです。
末息子としても自分を蔑ろにした実家の家名を継ぐのに抵抗があるらしく、寧ろ新しい家名の方が良いとまで言っていました。
いずれにせよ、これで領地経営に関することは決着しそうです。
末息子との話はこれで終わったのだけど、今日も帰る前にもう一度治療することになりました。
「では、ここからは手分けして進めよう。私は領地経営に関することで確認があるので、午前中はスラちゃんと共に屋敷内にて作業する。良い機会だから、ナオ君も一緒に見学しよう」
おお、今日の僕はヘンリーさんの補佐なんですね。
気合いを入れて頑張らないと。
スラちゃんが、僕に色々教えると張り切っていますね。
「あとは、市内巡回と教会での治療に分かれよう。ナンシーとシアちゃん、それにドラちゃんで教会内の治療を行い、その他の面々で市内の巡回を行おう。何かあれば、屋敷に集まって報告してくれ」
「「「はい!」」」
「「アンアン!」」
「キュー!」
「キキッ!」
ヘンリーさんの活動方針に、みんな気合いの入った声をあげていました。
何でも嗅ぎ分けるクロちゃんとギンちゃん、そして鑑定魔法が使えるキキちゃんがいれば、市内巡回もきっと捗るよね。
何よりも、お友達が僕に負けないぞとやる気満々でした。
ではでは、早速行動開始です。

