翌朝、僕は朝早くから起きて準備を整えていました。
リルムさんも頑張って朝早く起きてくれて、僕たちの準備を手伝ってくれました。
「ふわぁ……」
「「ワフー……」
寝坊する可能性があったナンシーさんも、何とか起きたみたいです。
クロちゃんとギンちゃんも眠そうにしているけど、ドラちゃんに乗って移動の間はリュックサックに入って寝れるから大丈夫です。
ではでは、さっそく馬車に乗って王城に向かいましょう。
「ナオ、おはよー……」
王城に行くと、かなり眠そうなエミリーさんの姿がありました。
ヘンリーさんとシンシアは、朝からシャキッとしているから本当に凄いよね。
「では、これよりオオボス侯爵領に向かう。目的は、オオボス侯爵と関係者の捕縛ならびに邪神拠点の壊滅になる。関係のない者、また投降の意思のある者への攻撃は禁ずる」
「「「はい!」」」
ヘンリーさんが僕たちにこの後の作戦を話したけど、悪の枢軸を捕まえるのが目的でオオボス侯爵領を制圧するのが目的じゃないもんね。
挨拶も終わったので、僕たちは大きくなったドラちゃんに乗り込みます。
クロちゃんとギンちゃん、それにキキちゃんは僕のリュックサックに潜り込んで顔だけ出していました。
僕も、みんなの入ったリュックサックを背負って、更にドラちゃんに乗り込みます。
「いってきまーす!」
「気をつけてね」
見送りに来てくれたシャーロットさんに挨拶をして、僕たちを乗せたドラちゃんは勢いよく空高く飛び上がりました。
そして、オオボス侯爵領に向かって飛び始めました。
「「「すー、すー」」」
「エミリーとナンシーは、器用に寝ているわね……」
何と、ドラちゃんが飛び始めて直ぐにエミリーさんとナンシーさんがスヤスヤと寝始めちゃいました。
ベルトで固定されているからドラちゃんから落ちる心配はないとはいえ、取っ手も寝ながら器用に掴んでいますね。
クロちゃんとギンちゃんは、僕が背負っているリュックサックの中で気持ちよさそうに寝ています。
とはいえ、三十分後には現地に着いちゃうんだよね。
ビューン!
「あっ、前と同じく軍の施設の上空で旋回するんですね」
「ナオ君、よく分かったね。軍の施設に合図をしているんだ。さあ、もう着くぞ」
「「うはっ?」」
ヘンリーさんが、僕の質問に答えつつ寝ている二人を起こしました。
まだ早朝なので、町を歩いている人の数は多くありません。
そんな中、ドラちゃんはオオボス侯爵家の屋敷前に到着しました。
「「あっ、ああ……」」
目の前に巨大なドラゴンが現れたので、屋敷の門番は腰を抜かすほど驚いていました。
うーん、これでは門番に鍵を開けるのをお願いしても対応できないね。
「王国第二王子ヘンリーだ。王命により、これよりオオボス侯爵家への強制捜査を行う。門を開けさせてもらうぞ」
「「はっ、はいいー!」」
ヘンリーさんが命令書を見せても、門番はやはり尻もちをついたままでした。
なので、またまたスラちゃんお得意の鍵開けで敷地内に入ります。
ガチャガチャ、ガチャ!
「玄関ドアも開きました!」
「軍の兵も到着したみたいだな。では、屋敷の中に入るぞ!」
ヘンリーさんが皆に命令して、屋敷の中に入りました。
軍の兵も次々とやってきて、直ぐに屋敷の周囲を取り囲みました。
そんな中、僕たちは屋敷を進んで行きます。
すると、すぐさま嫌な反応がありました。
「「ワンワン!」」
「あっ、ヘンリーさん。ダークシャドウの反応が、急に現れました」
「私も実感している。ナオ君たちは、魔力を溜めておくように」
ダークシャドウが現れたのは、屋敷の奥の居住区です。
絶対にろくでもないことが起きていると思いながら、急いで居住区に向かいました。
すると、屋敷の寝室から二人の中年男性が恨めしい表情をしてダークシャドウを撒き散らしながら現れたのです。
「貴様ら、何故ここにいるのだ……」
「儂を誰だと思っている……」
でっぷりと太って頭頂部がツルツルな所も含めて、二人の姿かたちは全く一緒だった。
魔力を溜めながら鑑定すると、驚きの結果が出てきました。
シュイン、もわーん。
「えーっと、オオボス侯爵とラスボス司教って表示されました」
「二人は双子だ。兄の侯爵、そして弟の司教でこの侯爵領を政治と宗教の二面から支配している。そして、二人が今回の邪神教事件の元凶だ」
「「ふん」」
ヘンリーさんの指摘を受けたオオボス侯爵とラスボス司教が、つまらなそうに鼻で返事をしていました。
しかし、これだけのダークシャドウを身に纏っているなんて、二人ともどう考えても普通じゃないよ。
リルムさんも頑張って朝早く起きてくれて、僕たちの準備を手伝ってくれました。
「ふわぁ……」
「「ワフー……」
寝坊する可能性があったナンシーさんも、何とか起きたみたいです。
クロちゃんとギンちゃんも眠そうにしているけど、ドラちゃんに乗って移動の間はリュックサックに入って寝れるから大丈夫です。
ではでは、さっそく馬車に乗って王城に向かいましょう。
「ナオ、おはよー……」
王城に行くと、かなり眠そうなエミリーさんの姿がありました。
ヘンリーさんとシンシアは、朝からシャキッとしているから本当に凄いよね。
「では、これよりオオボス侯爵領に向かう。目的は、オオボス侯爵と関係者の捕縛ならびに邪神拠点の壊滅になる。関係のない者、また投降の意思のある者への攻撃は禁ずる」
「「「はい!」」」
ヘンリーさんが僕たちにこの後の作戦を話したけど、悪の枢軸を捕まえるのが目的でオオボス侯爵領を制圧するのが目的じゃないもんね。
挨拶も終わったので、僕たちは大きくなったドラちゃんに乗り込みます。
クロちゃんとギンちゃん、それにキキちゃんは僕のリュックサックに潜り込んで顔だけ出していました。
僕も、みんなの入ったリュックサックを背負って、更にドラちゃんに乗り込みます。
「いってきまーす!」
「気をつけてね」
見送りに来てくれたシャーロットさんに挨拶をして、僕たちを乗せたドラちゃんは勢いよく空高く飛び上がりました。
そして、オオボス侯爵領に向かって飛び始めました。
「「「すー、すー」」」
「エミリーとナンシーは、器用に寝ているわね……」
何と、ドラちゃんが飛び始めて直ぐにエミリーさんとナンシーさんがスヤスヤと寝始めちゃいました。
ベルトで固定されているからドラちゃんから落ちる心配はないとはいえ、取っ手も寝ながら器用に掴んでいますね。
クロちゃんとギンちゃんは、僕が背負っているリュックサックの中で気持ちよさそうに寝ています。
とはいえ、三十分後には現地に着いちゃうんだよね。
ビューン!
「あっ、前と同じく軍の施設の上空で旋回するんですね」
「ナオ君、よく分かったね。軍の施設に合図をしているんだ。さあ、もう着くぞ」
「「うはっ?」」
ヘンリーさんが、僕の質問に答えつつ寝ている二人を起こしました。
まだ早朝なので、町を歩いている人の数は多くありません。
そんな中、ドラちゃんはオオボス侯爵家の屋敷前に到着しました。
「「あっ、ああ……」」
目の前に巨大なドラゴンが現れたので、屋敷の門番は腰を抜かすほど驚いていました。
うーん、これでは門番に鍵を開けるのをお願いしても対応できないね。
「王国第二王子ヘンリーだ。王命により、これよりオオボス侯爵家への強制捜査を行う。門を開けさせてもらうぞ」
「「はっ、はいいー!」」
ヘンリーさんが命令書を見せても、門番はやはり尻もちをついたままでした。
なので、またまたスラちゃんお得意の鍵開けで敷地内に入ります。
ガチャガチャ、ガチャ!
「玄関ドアも開きました!」
「軍の兵も到着したみたいだな。では、屋敷の中に入るぞ!」
ヘンリーさんが皆に命令して、屋敷の中に入りました。
軍の兵も次々とやってきて、直ぐに屋敷の周囲を取り囲みました。
そんな中、僕たちは屋敷を進んで行きます。
すると、すぐさま嫌な反応がありました。
「「ワンワン!」」
「あっ、ヘンリーさん。ダークシャドウの反応が、急に現れました」
「私も実感している。ナオ君たちは、魔力を溜めておくように」
ダークシャドウが現れたのは、屋敷の奥の居住区です。
絶対にろくでもないことが起きていると思いながら、急いで居住区に向かいました。
すると、屋敷の寝室から二人の中年男性が恨めしい表情をしてダークシャドウを撒き散らしながら現れたのです。
「貴様ら、何故ここにいるのだ……」
「儂を誰だと思っている……」
でっぷりと太って頭頂部がツルツルな所も含めて、二人の姿かたちは全く一緒だった。
魔力を溜めながら鑑定すると、驚きの結果が出てきました。
シュイン、もわーん。
「えーっと、オオボス侯爵とラスボス司教って表示されました」
「二人は双子だ。兄の侯爵、そして弟の司教でこの侯爵領を政治と宗教の二面から支配している。そして、二人が今回の邪神教事件の元凶だ」
「「ふん」」
ヘンリーさんの指摘を受けたオオボス侯爵とラスボス司教が、つまらなそうに鼻で返事をしていました。
しかし、これだけのダークシャドウを身に纏っているなんて、二人ともどう考えても普通じゃないよ。

