こうして新年の行事が終わったので、新年初めての奉仕活動を行うことになりました。
実家からカエラとキースも遊びにきていたので、一緒に手伝うことになりました。
大教会について僕はどうしようかなと思ったら、炊き出しの準備のところにエミリーさんがいました。
「あれ? 今日は、エミリーさんが炊き出しの準備をするんですか?」
「そうよ。シアちゃんもいるし、カエラとキースも王都に来ているからね。ナオも、炊き出しの準備を手伝って頂戴」
おお、何だかエミリーさんはやる気満々だよ。
ということで、スラちゃんとカエラとキースがちびっ子たちは任せてと張り切っていました。
というか、ルルちゃんは既にドラちゃんを抱きしめて準備万端って感じですね。
僕も、エミリーさんの隣に移動して野菜とかを切り始めました。
トントントン、トントントン。
「わあ、エミリーさんは包丁の扱いが上手ですね」
「剣を習っているのもあるし、このくらいなら簡単にできるわ」
エミリーさんが、僕にドヤ顔を見せながらどんどんと野菜を切っていました。
僕も、エミリーさんに負けないように頑張らないといけませんね。
「ナオにーにとエミリーねーね、とっても仲良しだね!」
「「「仲良し!」」」
「しー!」
そんな僕とエミリーさんのことを、アーサーちゃんたちがニコニコしながら見ていました。
マリアさんとシャーロットさんも、アーサーちゃんたちの側にいながらニコニコしていますね。
そんな僕とエミリーさんのことを、知り合いの冒険者がツッコミを入れていました。
「おっ、エミリーは遂に実力行使に出たのか?」
「私は、押して駄目なら更に押すわよ。まあ、程々にやるようにするわ」
「ははは、まあそれが良いだろう。何せ、ナオはまだおこちゃまだもんな」
なんというか、冒険者とエミリーさんがニヤリとしながら笑っているよ。
絶対に、何かを企んでいるんだね。
しかも、僕関係のことですね。
まあ、今のところ問題は起きていないし、そのまま続けましょう。
シュイン、ぴかー!
「今日は、ナオお兄ちゃんの代わりに頑張っているんだよ!」
「どんどんと、治療していくんだよ!」
「あら、ナオ君の妹と弟もとても腕の良い魔法使いなのね。お兄ちゃんみたいに頑張るのよ」
カエラとキースは、良い感じに治療が進んでいました。
町のおばちゃんは僕のことを知っているから、頑張っている双子を見て思わずニッコリとしていますね。
「ふふふ、ナオ君とエミリー様も相変わらず仲いいわね」
「ええ、ありがとうございます」
そして、おばちゃんは並んで野菜を切っている僕とエミリーさんを見てまたまたニッコリとしていました。
よく考えると、ここ二年は奉仕活動やスラム街の活動も含めて常に町の人の前では僕とエミリーさんはセットで動いていたよね。
だからなのか、僕とエミリーさんが隣にいても町の人や冒険者は何も言ってきません。
「おい、子爵のクセして何でエミリー王女様の隣にいるんだ!」
全く空気の読めない貴族を除いてだけどね。
うーん、この人って謁見の際に不満そうな表情をしていた貴族に似ているけど、もっと若くて縦にも横にも大きいね。
もしかして、エミリーさんが言っていたオークみたいな嫡男なのかもしれないね。
でも、思いっきり僕のことを敵視しているし、どうやって対応しようかなと思ったらこの人が動きました。
「はあ、ゴーマン伯爵家の嫡男ですか。貴方は、いったい何をしているのですか? 奉仕活動に積極的に参加するものなら大歓迎ですが、不満や文句を言う場ではありません。それに、貴方の行動は多くの人に見られていますよ」
「ぐっ……」
なんと、いつもニコニコとしているマリアさんが鬼の形相ってこのことを言うのかというくらい怒りながら、僕に文句を言ってきた貴族に詰め寄っていました。
マリアさんのあまりの迫力に、その貴族は一歩下がってたじろいていました。
すると、更に追撃をする人が現れました。
「それに、ナオ君にどこか行けと言っているみたいですが、ナオ君はもう二年前からずっと私たちの奉仕活動を手伝ってくれているわ。ふふ、貴方なら分かっているはずよね……」
「ぐぐっ……」
あの優しいシャーロットさんが、表情はニコリとしているのに氷のような殺気を放っています。
ということは、僕の知らないところでも色々とあったみたいですね。
トドメに、この子たちがプンプンな表情になっていました。
「ナオにーにをイジメるな!」
「「「イジメるな!」」」
「なー!」
「ぐっ、くそ!」
ダッ。
アーサーちゃんを始めとする面々が、プンプンしながら怒っていました。
小さいとはいえ、相手は王子様と公爵家の子どもです。
喧嘩を売ったら、とんでもない結果になってしまいます。
僕に文句を言っていた貴族は、捨て台詞を吐きながら退散していきました。
「ああいう、馬鹿な貴族は本当に勘弁よね。なにのぼせあがっているのでしょうな」
「国に対する貢献度は、圧倒的にナオの方が上だろうが。自分がいったい何をしたって言うんだよ」
町の人も、逃げていった貴族の人にブーブーと文句を言っていました。
そして、あの貴族の嫡男は駄目だと一気に噂が広がりました。
「その、皆さんありがとうございます」
「いいのよ。いい加減、私も頭にきていたのだからね」
「ナオ君の爵位を降格させろなどと言ってきたりしていたのよ。本当に自分勝手な貴族よね」
「「「きらーい!」」」
マリアさんとシャーロットさんが裏話を教えてくれたけど、謁見の後で本当に色々なことがあったんですね。
しかし、結果的に王家の怒りを買うばかりか、町の人の怒りも買っちゃったみたいです。
これでは、絶対に自分たちの思い通りにはならないですね。
ちなみに、エミリーさんの方を見たら、逃げていった貴族のことを殺しそうな程の殺気を垂れ流していました。
うん、エミリーさんが堪えてくれて本当に良かったです。
実家からカエラとキースも遊びにきていたので、一緒に手伝うことになりました。
大教会について僕はどうしようかなと思ったら、炊き出しの準備のところにエミリーさんがいました。
「あれ? 今日は、エミリーさんが炊き出しの準備をするんですか?」
「そうよ。シアちゃんもいるし、カエラとキースも王都に来ているからね。ナオも、炊き出しの準備を手伝って頂戴」
おお、何だかエミリーさんはやる気満々だよ。
ということで、スラちゃんとカエラとキースがちびっ子たちは任せてと張り切っていました。
というか、ルルちゃんは既にドラちゃんを抱きしめて準備万端って感じですね。
僕も、エミリーさんの隣に移動して野菜とかを切り始めました。
トントントン、トントントン。
「わあ、エミリーさんは包丁の扱いが上手ですね」
「剣を習っているのもあるし、このくらいなら簡単にできるわ」
エミリーさんが、僕にドヤ顔を見せながらどんどんと野菜を切っていました。
僕も、エミリーさんに負けないように頑張らないといけませんね。
「ナオにーにとエミリーねーね、とっても仲良しだね!」
「「「仲良し!」」」
「しー!」
そんな僕とエミリーさんのことを、アーサーちゃんたちがニコニコしながら見ていました。
マリアさんとシャーロットさんも、アーサーちゃんたちの側にいながらニコニコしていますね。
そんな僕とエミリーさんのことを、知り合いの冒険者がツッコミを入れていました。
「おっ、エミリーは遂に実力行使に出たのか?」
「私は、押して駄目なら更に押すわよ。まあ、程々にやるようにするわ」
「ははは、まあそれが良いだろう。何せ、ナオはまだおこちゃまだもんな」
なんというか、冒険者とエミリーさんがニヤリとしながら笑っているよ。
絶対に、何かを企んでいるんだね。
しかも、僕関係のことですね。
まあ、今のところ問題は起きていないし、そのまま続けましょう。
シュイン、ぴかー!
「今日は、ナオお兄ちゃんの代わりに頑張っているんだよ!」
「どんどんと、治療していくんだよ!」
「あら、ナオ君の妹と弟もとても腕の良い魔法使いなのね。お兄ちゃんみたいに頑張るのよ」
カエラとキースは、良い感じに治療が進んでいました。
町のおばちゃんは僕のことを知っているから、頑張っている双子を見て思わずニッコリとしていますね。
「ふふふ、ナオ君とエミリー様も相変わらず仲いいわね」
「ええ、ありがとうございます」
そして、おばちゃんは並んで野菜を切っている僕とエミリーさんを見てまたまたニッコリとしていました。
よく考えると、ここ二年は奉仕活動やスラム街の活動も含めて常に町の人の前では僕とエミリーさんはセットで動いていたよね。
だからなのか、僕とエミリーさんが隣にいても町の人や冒険者は何も言ってきません。
「おい、子爵のクセして何でエミリー王女様の隣にいるんだ!」
全く空気の読めない貴族を除いてだけどね。
うーん、この人って謁見の際に不満そうな表情をしていた貴族に似ているけど、もっと若くて縦にも横にも大きいね。
もしかして、エミリーさんが言っていたオークみたいな嫡男なのかもしれないね。
でも、思いっきり僕のことを敵視しているし、どうやって対応しようかなと思ったらこの人が動きました。
「はあ、ゴーマン伯爵家の嫡男ですか。貴方は、いったい何をしているのですか? 奉仕活動に積極的に参加するものなら大歓迎ですが、不満や文句を言う場ではありません。それに、貴方の行動は多くの人に見られていますよ」
「ぐっ……」
なんと、いつもニコニコとしているマリアさんが鬼の形相ってこのことを言うのかというくらい怒りながら、僕に文句を言ってきた貴族に詰め寄っていました。
マリアさんのあまりの迫力に、その貴族は一歩下がってたじろいていました。
すると、更に追撃をする人が現れました。
「それに、ナオ君にどこか行けと言っているみたいですが、ナオ君はもう二年前からずっと私たちの奉仕活動を手伝ってくれているわ。ふふ、貴方なら分かっているはずよね……」
「ぐぐっ……」
あの優しいシャーロットさんが、表情はニコリとしているのに氷のような殺気を放っています。
ということは、僕の知らないところでも色々とあったみたいですね。
トドメに、この子たちがプンプンな表情になっていました。
「ナオにーにをイジメるな!」
「「「イジメるな!」」」
「なー!」
「ぐっ、くそ!」
ダッ。
アーサーちゃんを始めとする面々が、プンプンしながら怒っていました。
小さいとはいえ、相手は王子様と公爵家の子どもです。
喧嘩を売ったら、とんでもない結果になってしまいます。
僕に文句を言っていた貴族は、捨て台詞を吐きながら退散していきました。
「ああいう、馬鹿な貴族は本当に勘弁よね。なにのぼせあがっているのでしょうな」
「国に対する貢献度は、圧倒的にナオの方が上だろうが。自分がいったい何をしたって言うんだよ」
町の人も、逃げていった貴族の人にブーブーと文句を言っていました。
そして、あの貴族の嫡男は駄目だと一気に噂が広がりました。
「その、皆さんありがとうございます」
「いいのよ。いい加減、私も頭にきていたのだからね」
「ナオ君の爵位を降格させろなどと言ってきたりしていたのよ。本当に自分勝手な貴族よね」
「「「きらーい!」」」
マリアさんとシャーロットさんが裏話を教えてくれたけど、謁見の後で本当に色々なことがあったんですね。
しかし、結果的に王家の怒りを買うばかりか、町の人の怒りも買っちゃったみたいです。
これでは、絶対に自分たちの思い通りにはならないですね。
ちなみに、エミリーさんの方を見たら、逃げていった貴族のことを殺しそうな程の殺気を垂れ流していました。
うん、エミリーさんが堪えてくれて本当に良かったです。

