午後は、町の人への対策の一つとして無料治療することになりました。
というのも、なんと教会の司祭も代官とともに悪事に手を付けていたのが分かって拘束されたからです。
午前中のうちに司祭はドラちゃん便で王都に送られたのだけど、司祭は高額な治療費を請求していたそうです。
なので、僕とエミリーさんとシアちゃんが教会に行って無料治療することになり、ナンシーさんとサマンサお姉ちゃんとドラちゃんが動けない人の家に向かって治療するそうです。
クロちゃんとギンちゃん、それにキキちゃんは、ヘンリーさんシンシアさんスラちゃんと一緒に屋敷の捜索の続きをするそうです。
ということで、さっそく教会に行って治療を始めましょう。
ずらずらずら。
「わあ、凄い数の人が並んでいます!」
なんと、既に教会には多くの人が押しかけていて、もうてんやわんやでした。
直ぐに僕たちは治療を始めたけど、今日はスピードモードでどんどんと治療しないとだめですね。
「その、代官が捕まったと話が大きく広がり、更には今朝司祭様が王都へ連行されました。町の人も、今までの価格で治療できるのではないかと思っていたようです」
若いシスターさんが僕に申し訳なく言ってきたけど、年配のシスターは司祭とグルだったので同じくドラちゃん便で王都に連行されました。
元々この王国直轄領に来るシスターさんに準備を早めてもらい、明後日にはドラちゃん便で王都から王国直轄領に来てもらうそうです。
その間に、できるだけの人を治療しないといけないですね。
訪問治療の人たちも大変かと思うけど、僕も頑張らないと。
「しかし、ゴブリンを倒して代官と司祭を捕まえたのが、かの有名な勇者様パーティだったとは。そりゃ、代官もかなうはずもないな」
「それに、『白銀の竜使い』様も凄い人って聞いていたけど、こんなにも小さくて可愛らしい子だったとはね」
そして、一緒に戦った冒険者を通じて僕たちの噂が広まったみたいで、町の人たちが口々に凄いと声をかけてくれました。
中にはお菓子の差し入れをしてくれる人もいたりと、逆に申し訳ないなあって思っちゃいました。
こうして、夕闇になったタイミングで今日の治療を終えました。
午前中殆ど戦闘をしなかったからか、多くの人を治療出来て良かった。
そして、代官邸に集まって、明日以降の話をすることになりました。
「守備隊長や町の人たちのおかげで最悪の事態は避けられているが、それでも治療が滞っていたりとあまりいい状況ではない。教会と訪問で治療を行った面々は、明日も引き続き治療にあたってくれ」
町の人が元気にならないと、経済復興はできないもんね。
幸いにして、押収した金品のうち本来予算に充てるべきお金は戻ってきた。
なので、町の状況は急速に回復するだろうとヘンリーさんは言っていました。
「執事は意識を取り戻したが、町の人のために尽くすことが執事の償いだと言っておいた。ただ、流石に当分は動けないだろう。ここで無理をさせたら、それこそ本末転倒だ」
数日間は、ヘンリーさん、シンシアさん、スラちゃんで町の政務を行うそうです。
温泉地の村からもヘルプがくるみたいなので、ここは踏ん張りどころですね。
ということで、ドラちゃん便はあるかもしれないけど、数日間は麓の町に滞在することになりました。
そんな中、ヘンリーさんがあることを僕に提案してきました。
「治療や町の建物の浄化をしても、時間は余るだろう。それこそ、ナオ君一人だけが回復魔法を使える訳でもない。せっかくだから、実務に関して教えてあげよう」
えー!
魔法使いとしてのお仕事じゃなくて、ヘンリーさんのお仕事のお手伝いをするの?!
しかも、何故かスラちゃんが厳しく教えるとヤル気になっていた。
「将来のことを考えたら、政治的なことができるのはいいことよ。結局、魔法使いもいつまでできるか分からないからね」
「ナオ、せっかくだからしっかりと勉強しなさいね。ナオは、やればできる子なのだから」
シンシアさんとサマンサお姉ちゃんまで、いい機会だからって言ってきました。
ということで、僕の暫くの予定が決まっちゃいました。
まさか、遠征先で勉強をするなんてね。
というのも、なんと教会の司祭も代官とともに悪事に手を付けていたのが分かって拘束されたからです。
午前中のうちに司祭はドラちゃん便で王都に送られたのだけど、司祭は高額な治療費を請求していたそうです。
なので、僕とエミリーさんとシアちゃんが教会に行って無料治療することになり、ナンシーさんとサマンサお姉ちゃんとドラちゃんが動けない人の家に向かって治療するそうです。
クロちゃんとギンちゃん、それにキキちゃんは、ヘンリーさんシンシアさんスラちゃんと一緒に屋敷の捜索の続きをするそうです。
ということで、さっそく教会に行って治療を始めましょう。
ずらずらずら。
「わあ、凄い数の人が並んでいます!」
なんと、既に教会には多くの人が押しかけていて、もうてんやわんやでした。
直ぐに僕たちは治療を始めたけど、今日はスピードモードでどんどんと治療しないとだめですね。
「その、代官が捕まったと話が大きく広がり、更には今朝司祭様が王都へ連行されました。町の人も、今までの価格で治療できるのではないかと思っていたようです」
若いシスターさんが僕に申し訳なく言ってきたけど、年配のシスターは司祭とグルだったので同じくドラちゃん便で王都に連行されました。
元々この王国直轄領に来るシスターさんに準備を早めてもらい、明後日にはドラちゃん便で王都から王国直轄領に来てもらうそうです。
その間に、できるだけの人を治療しないといけないですね。
訪問治療の人たちも大変かと思うけど、僕も頑張らないと。
「しかし、ゴブリンを倒して代官と司祭を捕まえたのが、かの有名な勇者様パーティだったとは。そりゃ、代官もかなうはずもないな」
「それに、『白銀の竜使い』様も凄い人って聞いていたけど、こんなにも小さくて可愛らしい子だったとはね」
そして、一緒に戦った冒険者を通じて僕たちの噂が広まったみたいで、町の人たちが口々に凄いと声をかけてくれました。
中にはお菓子の差し入れをしてくれる人もいたりと、逆に申し訳ないなあって思っちゃいました。
こうして、夕闇になったタイミングで今日の治療を終えました。
午前中殆ど戦闘をしなかったからか、多くの人を治療出来て良かった。
そして、代官邸に集まって、明日以降の話をすることになりました。
「守備隊長や町の人たちのおかげで最悪の事態は避けられているが、それでも治療が滞っていたりとあまりいい状況ではない。教会と訪問で治療を行った面々は、明日も引き続き治療にあたってくれ」
町の人が元気にならないと、経済復興はできないもんね。
幸いにして、押収した金品のうち本来予算に充てるべきお金は戻ってきた。
なので、町の状況は急速に回復するだろうとヘンリーさんは言っていました。
「執事は意識を取り戻したが、町の人のために尽くすことが執事の償いだと言っておいた。ただ、流石に当分は動けないだろう。ここで無理をさせたら、それこそ本末転倒だ」
数日間は、ヘンリーさん、シンシアさん、スラちゃんで町の政務を行うそうです。
温泉地の村からもヘルプがくるみたいなので、ここは踏ん張りどころですね。
ということで、ドラちゃん便はあるかもしれないけど、数日間は麓の町に滞在することになりました。
そんな中、ヘンリーさんがあることを僕に提案してきました。
「治療や町の建物の浄化をしても、時間は余るだろう。それこそ、ナオ君一人だけが回復魔法を使える訳でもない。せっかくだから、実務に関して教えてあげよう」
えー!
魔法使いとしてのお仕事じゃなくて、ヘンリーさんのお仕事のお手伝いをするの?!
しかも、何故かスラちゃんが厳しく教えるとヤル気になっていた。
「将来のことを考えたら、政治的なことができるのはいいことよ。結局、魔法使いもいつまでできるか分からないからね」
「ナオ、せっかくだからしっかりと勉強しなさいね。ナオは、やればできる子なのだから」
シンシアさんとサマンサお姉ちゃんまで、いい機会だからって言ってきました。
ということで、僕の暫くの予定が決まっちゃいました。
まさか、遠征先で勉強をするなんてね。

