こうして、更に三十分の戦闘が繰り広げられました。
本当に大量の獲物を倒したけど、シアちゃんが丁寧に血抜きして誰が倒したかをキッチリと分けてくれました。
というか、シアちゃんはゴブリンキングを血抜きしたおかげでパワーアップしてもっと強い魔法が使えるようになったそうです。
そして、守備隊の偉い人が誰が何をどれだけ倒したかを記録していました。
「やはり、『白銀の竜使い』の名は伊達ではなかったなあ。お姉さんもすごい戦績だ!」
守備隊の偉い人が感心しながら僕の戦績を見ていたけど、単純に獲物を倒した数だとサマンサお姉ちゃんが僕の次なんだよなあ。
しかも僕は広範囲魔法を連発したのに対して、サマンサお姉ちゃんはパンチやキックで倒していたんだよね。
やっぱり、サマンサお姉ちゃんはとんでもなく強いね。
そして、周りの人に僕の二つ名が分かると同時に、サマンサお姉ちゃんの強さも納得していました。
「じゃあ、獲物をまとめてアイテムボックスに入れてくれ。冒険者ギルドには話を通しているから、纏めて提出してくれ」
守備隊の偉い人が僕に指示をしたけど、この人とっても頭が良いですね。
臨機応変に次々と対応をしてくれて、僕たちにも気を使ってくれます。
ナンシーさんとエミリーさんも、この守備隊の偉い人のことを感心しながら見ていました。
そして、僕たちは冒険者ギルドに向かって、この町の冒険者とともに歩いて行きました。
「あの守備隊の人は、本当に凄い人ですね!」
「ははは、『白銀の竜使い』様のお墨付きも貰ったか。あの人がいなければ、この町はとっくに魔物の餌食になっているぞ」
「少ない予算を上手くやりくりしていて、お金のかからない部隊運営をしている。あれだけ頭のいい部隊長は、この周辺の町ではありえないぞ」
もう、冒険者もあの部隊長さんを手放しで絶賛しています。
この町にとって、部隊長さんはなくてはならない存在なんですね。
そして、別の意味で有名な人もいました。
「それに比べて、本当に代官は駄目な奴だ。今回の件もそうだし、何かにつけて金を要求してやがるぞ」
「観光客が集まる温泉地を何かと敵視しているし、本当に嫌になるぞ」
「守備隊長が代官になってくれれば、間違いなくこの町はもっと発展するだろうなあ」
冒険者の話を聞く限り、二点ポイントがありそうです。
代官は何かの理由でお金を集めているのと、山沿いにある温泉地を敵視していることです。
何でそんな事をしているかは、本人に聞かないといけないですね。
でも、ヘンリーさんとスラちゃんが代官のところに向かっているので、きっと大丈夫だと思います。
ドサドサドサ。
「ははは、こりゃスゲー量だな。偶然とはいえ、勇者パーティがいたのもあるな」
冒険者ギルドに着いて買い取りカウンターに行くと、直ぐに倉庫に案内された。
そして、倒した獲物を全部出すと、解体担当の職員が大笑いしていたよ。
やっぱり、山盛りになった獲物は凄いことになっているよね。
ぴょこぴょこ。
「あれ? スラちゃんだ。えーっと、ドラちゃんに付いて来て欲しいんだって」
「キュー!」
ここで、冒険者ギルドの倉庫にヘンリーさんと一緒にいたはずのスラちゃんが姿をみせた。
何でドラちゃんに来て欲しいのかなと思ったので、手続きを終えた僕たちも一緒にドラちゃんの後をついて行った。
向かった先は代官邸で、そこには縄でぐるぐる巻きにされているでっぷりと太った禿げている人がいた。
ドラちゃんは、ヘンリーさんに何か指示を受けて何故か拘束されている人の前で大きくなっていった。
「グルル……」
「ふぐー、ふぐー!」
拘束されている人は猿轡をしているので何を喋っているのか全く分からないけど、態度を見る限り大きくなったドラちゃんに食べられると思っているのかもしれない。
すると、ヘンリーさんと一緒に代官のところに向かっていたシンシアさんが僕たちに話しかけてきた。
「これから、拘束した代官をドラちゃんに王都まで運んで貰うわ。色々な罪があるけど、とりあえず追求したヘンリーに刃物を向けた反逆罪の現行犯で拘束したわ。なので、私たちでこれから代官邸の捜索を始めるわ」
今まで何回も見た事のある光景だけど、なんで悪いことをした人って素直に捕まらないんだろうか。
ヘンリーさんやシンシアさんに切りかかっても、絶対に負けると思うんだよね。
「ははは、やっぱりアイツは馬鹿だったか。お前ごときが、あの勇者様に勝てるはずがないだろうよ」
「自らトドメを刺しやがった! 本当にどうしようもない代官だな」
状況を把握した冒険者が大笑いしているけど、悪が滅びる時は本当に呆気ないね。
そして、拘束した代官はドラちゃんの背中にくくりつけられました。
更に、ヘンリーさんとスラちゃんも乗り込みました。
バサッ、バサッ、バサッ!
「ふぐーーー!」
そしてドラちゃんたちは、代官の悲鳴を残しながら王都へ向かって行きました。
僕たちは、着いてきた冒険者と別れて代官邸の中に入りました。
まだまだ、僕たちにお仕事が残っているもんね。
本当に大量の獲物を倒したけど、シアちゃんが丁寧に血抜きして誰が倒したかをキッチリと分けてくれました。
というか、シアちゃんはゴブリンキングを血抜きしたおかげでパワーアップしてもっと強い魔法が使えるようになったそうです。
そして、守備隊の偉い人が誰が何をどれだけ倒したかを記録していました。
「やはり、『白銀の竜使い』の名は伊達ではなかったなあ。お姉さんもすごい戦績だ!」
守備隊の偉い人が感心しながら僕の戦績を見ていたけど、単純に獲物を倒した数だとサマンサお姉ちゃんが僕の次なんだよなあ。
しかも僕は広範囲魔法を連発したのに対して、サマンサお姉ちゃんはパンチやキックで倒していたんだよね。
やっぱり、サマンサお姉ちゃんはとんでもなく強いね。
そして、周りの人に僕の二つ名が分かると同時に、サマンサお姉ちゃんの強さも納得していました。
「じゃあ、獲物をまとめてアイテムボックスに入れてくれ。冒険者ギルドには話を通しているから、纏めて提出してくれ」
守備隊の偉い人が僕に指示をしたけど、この人とっても頭が良いですね。
臨機応変に次々と対応をしてくれて、僕たちにも気を使ってくれます。
ナンシーさんとエミリーさんも、この守備隊の偉い人のことを感心しながら見ていました。
そして、僕たちは冒険者ギルドに向かって、この町の冒険者とともに歩いて行きました。
「あの守備隊の人は、本当に凄い人ですね!」
「ははは、『白銀の竜使い』様のお墨付きも貰ったか。あの人がいなければ、この町はとっくに魔物の餌食になっているぞ」
「少ない予算を上手くやりくりしていて、お金のかからない部隊運営をしている。あれだけ頭のいい部隊長は、この周辺の町ではありえないぞ」
もう、冒険者もあの部隊長さんを手放しで絶賛しています。
この町にとって、部隊長さんはなくてはならない存在なんですね。
そして、別の意味で有名な人もいました。
「それに比べて、本当に代官は駄目な奴だ。今回の件もそうだし、何かにつけて金を要求してやがるぞ」
「観光客が集まる温泉地を何かと敵視しているし、本当に嫌になるぞ」
「守備隊長が代官になってくれれば、間違いなくこの町はもっと発展するだろうなあ」
冒険者の話を聞く限り、二点ポイントがありそうです。
代官は何かの理由でお金を集めているのと、山沿いにある温泉地を敵視していることです。
何でそんな事をしているかは、本人に聞かないといけないですね。
でも、ヘンリーさんとスラちゃんが代官のところに向かっているので、きっと大丈夫だと思います。
ドサドサドサ。
「ははは、こりゃスゲー量だな。偶然とはいえ、勇者パーティがいたのもあるな」
冒険者ギルドに着いて買い取りカウンターに行くと、直ぐに倉庫に案内された。
そして、倒した獲物を全部出すと、解体担当の職員が大笑いしていたよ。
やっぱり、山盛りになった獲物は凄いことになっているよね。
ぴょこぴょこ。
「あれ? スラちゃんだ。えーっと、ドラちゃんに付いて来て欲しいんだって」
「キュー!」
ここで、冒険者ギルドの倉庫にヘンリーさんと一緒にいたはずのスラちゃんが姿をみせた。
何でドラちゃんに来て欲しいのかなと思ったので、手続きを終えた僕たちも一緒にドラちゃんの後をついて行った。
向かった先は代官邸で、そこには縄でぐるぐる巻きにされているでっぷりと太った禿げている人がいた。
ドラちゃんは、ヘンリーさんに何か指示を受けて何故か拘束されている人の前で大きくなっていった。
「グルル……」
「ふぐー、ふぐー!」
拘束されている人は猿轡をしているので何を喋っているのか全く分からないけど、態度を見る限り大きくなったドラちゃんに食べられると思っているのかもしれない。
すると、ヘンリーさんと一緒に代官のところに向かっていたシンシアさんが僕たちに話しかけてきた。
「これから、拘束した代官をドラちゃんに王都まで運んで貰うわ。色々な罪があるけど、とりあえず追求したヘンリーに刃物を向けた反逆罪の現行犯で拘束したわ。なので、私たちでこれから代官邸の捜索を始めるわ」
今まで何回も見た事のある光景だけど、なんで悪いことをした人って素直に捕まらないんだろうか。
ヘンリーさんやシンシアさんに切りかかっても、絶対に負けると思うんだよね。
「ははは、やっぱりアイツは馬鹿だったか。お前ごときが、あの勇者様に勝てるはずがないだろうよ」
「自らトドメを刺しやがった! 本当にどうしようもない代官だな」
状況を把握した冒険者が大笑いしているけど、悪が滅びる時は本当に呆気ないね。
そして、拘束した代官はドラちゃんの背中にくくりつけられました。
更に、ヘンリーさんとスラちゃんも乗り込みました。
バサッ、バサッ、バサッ!
「ふぐーーー!」
そしてドラちゃんたちは、代官の悲鳴を残しながら王都へ向かって行きました。
僕たちは、着いてきた冒険者と別れて代官邸の中に入りました。
まだまだ、僕たちにお仕事が残っているもんね。

