こうして、午前中のうちに今日対応する犯罪組織を全て壊滅させました。
安心安全に行ったので、怪我人は兵も含めてゼロです。
昼食を含めてこの後どうしようかなと思ったら、一旦王城に行くそうです。
となると、この後の流れは何となく分かりますね。
「ナオにーにの隣がいーい!」
「ぼく!」
王城の王族専用の食堂に行くと、アーサーちゃんとエドガーちゃんが僕の隣の席を巡って争いをしていました。
最近エドガーちゃんが色々やりたがってきたので、こういう兄弟のいざこざが出てきたんだよね。
大人たちは微笑ましく見ているけど、当事者は堪らないよ。
そして、二人のスライムのプリンちゃんとブドウちゃんは、直ぐにスラちゃんとシアちゃんのところに避難していました。
「ほらほら、二人ともそんなことをしているとナオ君が困っちゃうよ」
「「うー!」」
マリアさんがちょっと苦笑しながら二人の仲裁に入ったけど、二人がどうするか暫く見守っていたみたいです。
結局、アーサーちゃんとエドガーちゃんの間にはマリアさんが入って、僕の隣にはエミリーさんが座っていました。
やっと昼食の時間になりましたね。
「ふふ、ナオは本当に大人気ね。家族や親戚以外でここまで二人が懐く人はいないわ」
エミリーさんがお肉を食べながら微笑んでいるけど、僕もまさか初めて二人に会った時からこんなに懐かれるとは思わなかったよ。
お肉を食べながら、僕は思わず苦笑してしまいました。
特にアーサーちゃんは未来の王様候補だから、下心を持って近寄ってくる人が結構いるらしい。
でも、アーサーちゃんはそういう人の心に敏感に反応するらしいので、下心を持つ人には塩対応らしいです。
「ナオは、アーサーとも年が近い。オラクル公爵家のセードルフともども、これからも良い友達でいてくれればいいのだ」
「ふふ、そうね。ナオ君なら、きっと孫にとって良い友達になれるわ」
陛下と王妃様がニコリとしながら僕に言ってきたけど、僕も二人と良い友達になれれば嬉しいです。
こうして、皆で昼食を食べたら、それぞれ動き始めました。
ヘンリーさんは予定通りスラちゃんと一緒に邪神教の拠点から連行した人への尋問を行うことになり、シンシアさんも一緒に対応するそうです。
ナンシーさんは、ブレアさんと一緒にお仕事をするそうです。
僕はアーサーちゃんとエドガーちゃんと一緒に遊ぶのかなと思ったら、シャーロットさんに全く別のことを頼まれました。
ちなみに、ドラちゃん、クロちゃん、ギンちゃんはアーサーちゃんとエドガーちゃんと遊ぶそうです。
「えーっと、取り敢えず貴族服に着替えました」
「ふふ、とてもよく似合っているわ。やっぱり、ナオ君は青色の服がよく似合うわね」
シャーロットさんの部屋に呼ばれると、法衣男爵になったお祝いとしてとても高そうな貴族服をプレゼントされました。
上は青色の服に金色と銀色の刺繍が施されていて、ズボンは白色です。
後でランディさんにも話をして、シャーロットさんにお礼をしないと駄目ですね。
そして、今度はお城の応接室にシャーロットさんとドレスに着替えたエミリーさんと一緒に案内されました。
すると、何故か綺麗なドレスで着飾った御婦人がたくさん待っていました。
「ふふ、今日は元々お茶会をする予定だったのよ。エミリーとナオ君の予定が急遽空いたから、是非にって思ったのよ」
ここに集まっている御婦人は、僕の法衣男爵襲名披露パーティーにも来ていた人らしく、とても信頼できる人たちだそうです。
そして、ちょうど良い機会なのでもう一度僕とお喋りをしたいそうです。
「ナオ君は、貴族になっても相変わらずスラム街の人々を救っているのね。本当に偉いわ」
「『勇者パーティ』に『白銀の竜使い』ありと、王国でもとても有名になっているわ」
「更に出世間違いないと言われているし、それでも偉ぶったりしなくてとても凄いわね」
う、うーん。
とにかくご婦人からとても褒められるので、僕もニコリとしながら話をしています。
ご婦人の僕と話したいパワーがもの凄いから、時々エミリーさんに助けて貰っています。
そして、基本的にシャーロットさんはニコニコしながら僕とエミリーさんを眺めているだけでした。
そんな中、ある話をする機会があった。
「ナオ君は、スラム街の犯罪組織を全て捕まえようとするのかしら?」
「うーん、とても難しい話ですけどできれば進めたいです。生まれつき犯罪者にならざるを得なかった人も見てきたので、少しでもそういう人が生まれないように僕もできることをやりたいです」
あのシスターさんとお兄さんの件が、やっぱり僕の脳裏に焼き付いています。
邪神教のように自分の欲望につけ込むような組織もあるし、一刻も早くそういう他人を利用するような組織は壊滅させないといけないと思っています。
そうじゃないと、また悲劇的なことが起きちゃう気がしています。
すると、今まで僕を見ていたシャーロットさんが僕に話しかけました。
「その二人のきょうだいの悲劇は、私も聞いているわ。王族として、悲劇的なことを生む環境にさせてしまったことにとても申し訳なく思っているわ。それでも、普通は地道に少しずつ対応しないとならないの。でも、ナオ君が私たちの前に現れたからこそ、こんなにも早く色々なことが動き始めたのよ。そのことには、本当に感謝しているわ」
シャーロットさんの話に、エミリーさんもご婦人たちも僕の方を見てうんうんと頷いていました。
でも、僕一人の力ではないし、スラちゃんたちが助けてくれたからこそだもんね。
こうして、お茶会は和やかに進んで行きました。
ちなみに、お茶会が終わった後ランディさんと会ったけど、シャーロットさんが僕に服をプレゼントした件を知っていたそうです。
でも、改めてお礼をすることになりました。
安心安全に行ったので、怪我人は兵も含めてゼロです。
昼食を含めてこの後どうしようかなと思ったら、一旦王城に行くそうです。
となると、この後の流れは何となく分かりますね。
「ナオにーにの隣がいーい!」
「ぼく!」
王城の王族専用の食堂に行くと、アーサーちゃんとエドガーちゃんが僕の隣の席を巡って争いをしていました。
最近エドガーちゃんが色々やりたがってきたので、こういう兄弟のいざこざが出てきたんだよね。
大人たちは微笑ましく見ているけど、当事者は堪らないよ。
そして、二人のスライムのプリンちゃんとブドウちゃんは、直ぐにスラちゃんとシアちゃんのところに避難していました。
「ほらほら、二人ともそんなことをしているとナオ君が困っちゃうよ」
「「うー!」」
マリアさんがちょっと苦笑しながら二人の仲裁に入ったけど、二人がどうするか暫く見守っていたみたいです。
結局、アーサーちゃんとエドガーちゃんの間にはマリアさんが入って、僕の隣にはエミリーさんが座っていました。
やっと昼食の時間になりましたね。
「ふふ、ナオは本当に大人気ね。家族や親戚以外でここまで二人が懐く人はいないわ」
エミリーさんがお肉を食べながら微笑んでいるけど、僕もまさか初めて二人に会った時からこんなに懐かれるとは思わなかったよ。
お肉を食べながら、僕は思わず苦笑してしまいました。
特にアーサーちゃんは未来の王様候補だから、下心を持って近寄ってくる人が結構いるらしい。
でも、アーサーちゃんはそういう人の心に敏感に反応するらしいので、下心を持つ人には塩対応らしいです。
「ナオは、アーサーとも年が近い。オラクル公爵家のセードルフともども、これからも良い友達でいてくれればいいのだ」
「ふふ、そうね。ナオ君なら、きっと孫にとって良い友達になれるわ」
陛下と王妃様がニコリとしながら僕に言ってきたけど、僕も二人と良い友達になれれば嬉しいです。
こうして、皆で昼食を食べたら、それぞれ動き始めました。
ヘンリーさんは予定通りスラちゃんと一緒に邪神教の拠点から連行した人への尋問を行うことになり、シンシアさんも一緒に対応するそうです。
ナンシーさんは、ブレアさんと一緒にお仕事をするそうです。
僕はアーサーちゃんとエドガーちゃんと一緒に遊ぶのかなと思ったら、シャーロットさんに全く別のことを頼まれました。
ちなみに、ドラちゃん、クロちゃん、ギンちゃんはアーサーちゃんとエドガーちゃんと遊ぶそうです。
「えーっと、取り敢えず貴族服に着替えました」
「ふふ、とてもよく似合っているわ。やっぱり、ナオ君は青色の服がよく似合うわね」
シャーロットさんの部屋に呼ばれると、法衣男爵になったお祝いとしてとても高そうな貴族服をプレゼントされました。
上は青色の服に金色と銀色の刺繍が施されていて、ズボンは白色です。
後でランディさんにも話をして、シャーロットさんにお礼をしないと駄目ですね。
そして、今度はお城の応接室にシャーロットさんとドレスに着替えたエミリーさんと一緒に案内されました。
すると、何故か綺麗なドレスで着飾った御婦人がたくさん待っていました。
「ふふ、今日は元々お茶会をする予定だったのよ。エミリーとナオ君の予定が急遽空いたから、是非にって思ったのよ」
ここに集まっている御婦人は、僕の法衣男爵襲名披露パーティーにも来ていた人らしく、とても信頼できる人たちだそうです。
そして、ちょうど良い機会なのでもう一度僕とお喋りをしたいそうです。
「ナオ君は、貴族になっても相変わらずスラム街の人々を救っているのね。本当に偉いわ」
「『勇者パーティ』に『白銀の竜使い』ありと、王国でもとても有名になっているわ」
「更に出世間違いないと言われているし、それでも偉ぶったりしなくてとても凄いわね」
う、うーん。
とにかくご婦人からとても褒められるので、僕もニコリとしながら話をしています。
ご婦人の僕と話したいパワーがもの凄いから、時々エミリーさんに助けて貰っています。
そして、基本的にシャーロットさんはニコニコしながら僕とエミリーさんを眺めているだけでした。
そんな中、ある話をする機会があった。
「ナオ君は、スラム街の犯罪組織を全て捕まえようとするのかしら?」
「うーん、とても難しい話ですけどできれば進めたいです。生まれつき犯罪者にならざるを得なかった人も見てきたので、少しでもそういう人が生まれないように僕もできることをやりたいです」
あのシスターさんとお兄さんの件が、やっぱり僕の脳裏に焼き付いています。
邪神教のように自分の欲望につけ込むような組織もあるし、一刻も早くそういう他人を利用するような組織は壊滅させないといけないと思っています。
そうじゃないと、また悲劇的なことが起きちゃう気がしています。
すると、今まで僕を見ていたシャーロットさんが僕に話しかけました。
「その二人のきょうだいの悲劇は、私も聞いているわ。王族として、悲劇的なことを生む環境にさせてしまったことにとても申し訳なく思っているわ。それでも、普通は地道に少しずつ対応しないとならないの。でも、ナオ君が私たちの前に現れたからこそ、こんなにも早く色々なことが動き始めたのよ。そのことには、本当に感謝しているわ」
シャーロットさんの話に、エミリーさんもご婦人たちも僕の方を見てうんうんと頷いていました。
でも、僕一人の力ではないし、スラちゃんたちが助けてくれたからこそだもんね。
こうして、お茶会は和やかに進んで行きました。
ちなみに、お茶会が終わった後ランディさんと会ったけど、シャーロットさんが僕に服をプレゼントした件を知っていたそうです。
でも、改めてお礼をすることになりました。

