今日は、海を見れるってことで僕たちはちょっとワクワクしています。
ドラちゃんに乗って空から見ただけなんだけど、とっても広くて凄かったよね。
間近で見たらどんな感じなのか、全く想像できません。
そういえば、湖も大きいものは見たことがないんだよね。
珍しくスラちゃんもワクワクしていて、海ってどんな感じなのかなと思いを巡らせていました。
ではでは、王城に着いたしさっそくガンナー侯爵領に向かいましょう。
「何だか、ワクワクしているナオ君って珍しいわね」
「ふふ、ナオがとっても可愛いわ」
飛んでいるドラちゃんの背中で、シンシアさんとエミリーさんが僕のことを微笑ましく見ていました。
僕だって、ワクワクすることはありますよ。
そんな僕たちのやり取りを、ヘンリーさんが微笑ましく見ていました。
そして、無事にガンナー侯爵領に到着しました。
先ずは、屋敷の応接室に入ってガンナー侯爵と打ち合わせを行います。
「今日は、漁業組合と話をする関係でニーナが皆さまについていく。途中別行動になることもあるがね」
元々今日は漁業組合と話をする予定になっていたそうなので、そこに僕たちも便乗することになりました。
既にニーナさんの準備もできているそうなので、さっそく現地に向かいます。
「ドラちゃん、クロちゃん、ギンちゃん、海ってどんな感じなんだろうね」
「キュー」
「「キャン」」
道中の馬車内でも、僕の興味は初めて間近で見る海のことでいっぱいでした。
お友達も興味津々だったけど、そんな僕たちのことをみんなが微笑ましく見ていました。
「ふふ、かの有名な『白銀の竜使い』様も、年相応の子どもなのね。息子が初めて海に行く時と、全く同じ反応をしているわ」
ニーナさんも、僕の頭を撫でながら優しく話していました。
あのカッコいいプライスさんも、そんな時期があったんだね。
そして、馬車はいよいよ港町に到着しました。
「わあ、凄いです。とっても大きいです! これが潮の匂いなんですね! たくさんの船が魚を獲っていて、本当に凄いです!」
「キュー!」
「「キャンキャン!」」
馬車の窓からパッと海が見えた瞬間、僕たちは思わず大興奮してしまいました。
スラちゃんも僕の頭の上で触手をふりふりしながら興奮しているけど、想像以上の光景を初めて見れば誰もがこうなるよね。
ちなみに、エミリーさんのスライムのシアちゃんも僕たちと一緒になって海を見て興奮しています。
「こう見ると、ナオ君がどんなに凄い人物でも年頃の男の子だと分かるな」
「ふふふ。そういうヘンリーも、初めて海を見た時ははしゃいでいたわよ」
おっと、ここでニーナさんがヘンリーさんの裏話をしちゃったよ。
特に、女性陣が「へえっ」って表情でヘンリーさんの方を見ていました。
あらら、ヘンリーさんも珍しくちょっと頬を赤くしていますね。
そんな賑やかな雰囲気の中で、漁業組合の建物の前に馬車は停まりました。
僕たちもニーナさんと一緒に馬車から降りて、応接室に向かいます。
作業をするのだから、挨拶をしないと駄目だよね。
「これはこれはニーナ様、お忙しい中お越し頂きありがとうございます」
「組合長も、忙しいところ悪いわね」
応接室に入ると、長身で筋肉ムキムキのスキンヘッドの男性がとても丁寧な口調でニーナさんに話しかけていた。
見た目はまさに海の男って感じで日焼けもしているのに、とても腰の低い人ですね。
ニーナさんもにこやかに対応しているけど、この人が組合長なんだ。
すると、組合長は僕たちに視線を向けました。
「ニーナ様、こちらの方々は?」
「兄の子どもと婚約者たちよ。廃墟を浄化したり、犯罪組織の撲滅に力を貸してくれているのよ。今日から港町で作業するから、何か情報はないかと一緒に来たのよ」
「あの『白銀の竜使い』もいるのですな。それは心強いですぞ」
おお、ニーナさんが軽く説明しただけで、組合長はヘンリーさんたちのことを理解したみたいですね。
ニーナさんが陛下の妹さんってことは、広く知れ渡っているんですね。
でも、僕も纏められていたけど、僕は誰かの婚約者でもないからきっとシンシアさんとナンシーさんのことですね。
時間も限られているので、さっそく話をすることになりました。
「領主様には、本当に感謝しております。港湾の整備に事故で夫や親を失ったものへの保証など、多くのことをして頂いております」
「領主として当たり前のことですので、組合長も気になさらずに」
漁師は危険な職業だから、ガンナー侯爵もできるだけの支援をしているんですね。
当たり前だと言うニーナさんが、何だかカッコいいです。
すると、組合長が幾つかお願いをしてきました。
「もし可能でしたら、一度市場の洗浄などをお願いしたく。普段から清潔にするように気を付けておりますが、中々全ては取りきれずにおります」
「分かりましたわ。ヘンリーたちに依頼しましょう」
魚の血を水で洗い流しているけど、それでも限界があるみたいです。
でも、それくらなら僕たちなら直ぐにできますね。
幾つかお願い事やよどみのある場所などを教えて貰ったけど、その中に気になる情報がありました。
「そういえば、港町の端の空き家に黒尽くめのものが出入りしているとの噂を聞きました。本当に最近の出来事みたいですが」
おやおや?
これは、とっても怪しい情報ですよ。
邪神教の信者の特徴そのものです。
ヘンリーさんたちにも、緊張が走りました。
一気に、作業の優先度が上がっちゃいました。
ドラちゃんに乗って空から見ただけなんだけど、とっても広くて凄かったよね。
間近で見たらどんな感じなのか、全く想像できません。
そういえば、湖も大きいものは見たことがないんだよね。
珍しくスラちゃんもワクワクしていて、海ってどんな感じなのかなと思いを巡らせていました。
ではでは、王城に着いたしさっそくガンナー侯爵領に向かいましょう。
「何だか、ワクワクしているナオ君って珍しいわね」
「ふふ、ナオがとっても可愛いわ」
飛んでいるドラちゃんの背中で、シンシアさんとエミリーさんが僕のことを微笑ましく見ていました。
僕だって、ワクワクすることはありますよ。
そんな僕たちのやり取りを、ヘンリーさんが微笑ましく見ていました。
そして、無事にガンナー侯爵領に到着しました。
先ずは、屋敷の応接室に入ってガンナー侯爵と打ち合わせを行います。
「今日は、漁業組合と話をする関係でニーナが皆さまについていく。途中別行動になることもあるがね」
元々今日は漁業組合と話をする予定になっていたそうなので、そこに僕たちも便乗することになりました。
既にニーナさんの準備もできているそうなので、さっそく現地に向かいます。
「ドラちゃん、クロちゃん、ギンちゃん、海ってどんな感じなんだろうね」
「キュー」
「「キャン」」
道中の馬車内でも、僕の興味は初めて間近で見る海のことでいっぱいでした。
お友達も興味津々だったけど、そんな僕たちのことをみんなが微笑ましく見ていました。
「ふふ、かの有名な『白銀の竜使い』様も、年相応の子どもなのね。息子が初めて海に行く時と、全く同じ反応をしているわ」
ニーナさんも、僕の頭を撫でながら優しく話していました。
あのカッコいいプライスさんも、そんな時期があったんだね。
そして、馬車はいよいよ港町に到着しました。
「わあ、凄いです。とっても大きいです! これが潮の匂いなんですね! たくさんの船が魚を獲っていて、本当に凄いです!」
「キュー!」
「「キャンキャン!」」
馬車の窓からパッと海が見えた瞬間、僕たちは思わず大興奮してしまいました。
スラちゃんも僕の頭の上で触手をふりふりしながら興奮しているけど、想像以上の光景を初めて見れば誰もがこうなるよね。
ちなみに、エミリーさんのスライムのシアちゃんも僕たちと一緒になって海を見て興奮しています。
「こう見ると、ナオ君がどんなに凄い人物でも年頃の男の子だと分かるな」
「ふふふ。そういうヘンリーも、初めて海を見た時ははしゃいでいたわよ」
おっと、ここでニーナさんがヘンリーさんの裏話をしちゃったよ。
特に、女性陣が「へえっ」って表情でヘンリーさんの方を見ていました。
あらら、ヘンリーさんも珍しくちょっと頬を赤くしていますね。
そんな賑やかな雰囲気の中で、漁業組合の建物の前に馬車は停まりました。
僕たちもニーナさんと一緒に馬車から降りて、応接室に向かいます。
作業をするのだから、挨拶をしないと駄目だよね。
「これはこれはニーナ様、お忙しい中お越し頂きありがとうございます」
「組合長も、忙しいところ悪いわね」
応接室に入ると、長身で筋肉ムキムキのスキンヘッドの男性がとても丁寧な口調でニーナさんに話しかけていた。
見た目はまさに海の男って感じで日焼けもしているのに、とても腰の低い人ですね。
ニーナさんもにこやかに対応しているけど、この人が組合長なんだ。
すると、組合長は僕たちに視線を向けました。
「ニーナ様、こちらの方々は?」
「兄の子どもと婚約者たちよ。廃墟を浄化したり、犯罪組織の撲滅に力を貸してくれているのよ。今日から港町で作業するから、何か情報はないかと一緒に来たのよ」
「あの『白銀の竜使い』もいるのですな。それは心強いですぞ」
おお、ニーナさんが軽く説明しただけで、組合長はヘンリーさんたちのことを理解したみたいですね。
ニーナさんが陛下の妹さんってことは、広く知れ渡っているんですね。
でも、僕も纏められていたけど、僕は誰かの婚約者でもないからきっとシンシアさんとナンシーさんのことですね。
時間も限られているので、さっそく話をすることになりました。
「領主様には、本当に感謝しております。港湾の整備に事故で夫や親を失ったものへの保証など、多くのことをして頂いております」
「領主として当たり前のことですので、組合長も気になさらずに」
漁師は危険な職業だから、ガンナー侯爵もできるだけの支援をしているんですね。
当たり前だと言うニーナさんが、何だかカッコいいです。
すると、組合長が幾つかお願いをしてきました。
「もし可能でしたら、一度市場の洗浄などをお願いしたく。普段から清潔にするように気を付けておりますが、中々全ては取りきれずにおります」
「分かりましたわ。ヘンリーたちに依頼しましょう」
魚の血を水で洗い流しているけど、それでも限界があるみたいです。
でも、それくらなら僕たちなら直ぐにできますね。
幾つかお願い事やよどみのある場所などを教えて貰ったけど、その中に気になる情報がありました。
「そういえば、港町の端の空き家に黒尽くめのものが出入りしているとの噂を聞きました。本当に最近の出来事みたいですが」
おやおや?
これは、とっても怪しい情報ですよ。
邪神教の信者の特徴そのものです。
ヘンリーさんたちにも、緊張が走りました。
一気に、作業の優先度が上がっちゃいました。

