午後は、予定通り教会の孤児院の脇に仮設孤児院を土魔法で作ります。
ニーナさんも、必要なものを用意する名目で僕たちについてきました。
ちなみに、ヘンリーさんとスラちゃんは犯罪組織壊滅作戦の続きをするために、先にスラム街に向かいました。
馬車に乗って、孤児院を作っていい場所を確認します。
「うーん、きちんとした建物を作りたいから部屋を増設する方向で行きましょう。二部屋もあれば十分ね」
ニーナさんがだいたいの方針を決めてくれたので、今ある孤児院の部屋と同じ大きさの部屋を作ることにしました。
ナンシーさんとエミリーさんが、木の棒で地面にだいたいの目安をガリガリと引いてくれました。
これで大丈夫ですね。
ではでは、さっそく作っちゃいましょう。
僕は、魔力を溜めて地面に手をつきました。
シュイン、もこもこ、ズゴゴゴ。
「「「わあ、お部屋ができた!」」」
一瞬にしてできた部屋に、孤児院にいる子どもたちは大喜びです。
さっそく、ニーナさんとシスターが出来上がった部屋の中に入りました。
中を確認したり、壁の強度を確かめたりしました。
「「「わーい」」」
孤児院の子どもたちは、さっそく部屋の中を走り回っています。
新しい所って、とっても楽しいよね。
「これなら、ライト型魔導具や布団を持ち込めば直ぐに住めるわ。二段ベッドとかは、また改めて設置しましょう」
「しかし、これほどの魔法を使っても全く平気とは。改めて『白銀の竜使い』様は、凄腕の魔法使いだと実感しました」
ニーナさんのオッケーも貰えたけど、何だかシスターさんが僕のことをとんでもない人だと勘違いしています。
僕は、魔法使いとしても剣の腕もまだまだだもんね。
後のことはニーナさんとシスターさんに任せて、僕たちは廃墟の浄化をするためにスラム街に向かいました。
「「キャンキャン!」」
クロちゃんとギンちゃんのおかげでどこを浄化すれば良いか直ぐに分かるし、よどみもそこまで強くないので簡単に対応できます。
そして、気がつけばスラム街にあるよどみに侵された建物を全て浄化しちゃいました。
時々不良というか襲撃者というかそんな人たちを撃退していたけど、そこまで強くありませんでした。
それよりも、孤児を保護して教会に送ったりする方が大変でした。
そんな僕たちは、すぐ近くにいた人たちのところに合流しました。
「あっ、ヘンリーさん。ここにいたんですね」
「ナオ君か。どうやら浄化は終わったみたいだね」
犯罪組織壊滅作戦をしているヘンリーさんたちのところに合流したけど、これからある犯罪組織のアジトに突入するそうです。
僕たちも作戦に参加することになったので、剣を手にして準備をします。
でも、魔力もまだあるので、安全のためにある魔法を使うことにしました。
「ヘンリーさん、準備できました」
「よし、ではやってくれ」
シュイン、もわーん。
ヘンリーさんの許可を得て僕が犯罪者が閉じこもっている拠点に放ったのは、眠っちゃう睡眠魔法です。
建物全体に魔法を放ったから、きっと今頃は全員寝ているはずです。
さっそく、ガンナー侯爵領兵が建物の中に入って行きました。
さてさて、結果はというと……
「建物の中にいるもの全員寝ております」
「これから、拘束して連行します」
ということで、戦闘もなく犯罪組織の拠点を制圧できました。
どんどんと、寝ている構成員が担架に乗せられて運び出されていきます。
起きたら牢屋にいるのだから、きっと構成員はビックリするはずだよね。
こんな感じで、僕とスラちゃんが手分けして犯罪組織の拠点に睡眠魔法を放っていき、戦闘をすることなく制圧していきました。
「くそ、やられっぱなしにはならないぞ!」
「あまい!」
ジャキーン!
「ぐはぁ!」
ドサッ。
時々、たまたま拠点の外にいた構成員が僕たちに破れかぶれで突っ込んでくるけど、僕が出る前にシンシアさんたちが全員倒しちゃいました。
うーん、呆気ないですね。
結局、夕方前にはスラム街を拠点とする犯罪組織はほぼ全部壊滅しました。
取り調べとかはあるけど、その辺はガンナー侯爵領兵にお任せですね。
屋敷に戻って、明日以降のことを話し合うことになりました。
「流石はヘンリーたちだ。勇者パーティというのは、こんなにも凄いのだな」
「ナオ君たちが加入してから、こうして一気に動けるようになりました」
ガンナー侯爵が感心しながら話していたけど、僕としてはヘンリーさんの采配が凄いからだと思うけどね。
そして、明日は領都中心から離れて作業することになりました。
「明日は、港町の対応を依頼したい。とはいっても、やることは少ないだろうからゆっくり観光をしてもよいぞ」
予定よりもかなり早い進捗だったのもあり、ガンナー侯爵は港町観光を勧めてきました。
でも、観光はお仕事をキッチリと終わらせてからですね。
ということで、今日はこれで終了です。
初めて海を間近で見るから、実はちょっとワクワクしています。
ニーナさんも、必要なものを用意する名目で僕たちについてきました。
ちなみに、ヘンリーさんとスラちゃんは犯罪組織壊滅作戦の続きをするために、先にスラム街に向かいました。
馬車に乗って、孤児院を作っていい場所を確認します。
「うーん、きちんとした建物を作りたいから部屋を増設する方向で行きましょう。二部屋もあれば十分ね」
ニーナさんがだいたいの方針を決めてくれたので、今ある孤児院の部屋と同じ大きさの部屋を作ることにしました。
ナンシーさんとエミリーさんが、木の棒で地面にだいたいの目安をガリガリと引いてくれました。
これで大丈夫ですね。
ではでは、さっそく作っちゃいましょう。
僕は、魔力を溜めて地面に手をつきました。
シュイン、もこもこ、ズゴゴゴ。
「「「わあ、お部屋ができた!」」」
一瞬にしてできた部屋に、孤児院にいる子どもたちは大喜びです。
さっそく、ニーナさんとシスターが出来上がった部屋の中に入りました。
中を確認したり、壁の強度を確かめたりしました。
「「「わーい」」」
孤児院の子どもたちは、さっそく部屋の中を走り回っています。
新しい所って、とっても楽しいよね。
「これなら、ライト型魔導具や布団を持ち込めば直ぐに住めるわ。二段ベッドとかは、また改めて設置しましょう」
「しかし、これほどの魔法を使っても全く平気とは。改めて『白銀の竜使い』様は、凄腕の魔法使いだと実感しました」
ニーナさんのオッケーも貰えたけど、何だかシスターさんが僕のことをとんでもない人だと勘違いしています。
僕は、魔法使いとしても剣の腕もまだまだだもんね。
後のことはニーナさんとシスターさんに任せて、僕たちは廃墟の浄化をするためにスラム街に向かいました。
「「キャンキャン!」」
クロちゃんとギンちゃんのおかげでどこを浄化すれば良いか直ぐに分かるし、よどみもそこまで強くないので簡単に対応できます。
そして、気がつけばスラム街にあるよどみに侵された建物を全て浄化しちゃいました。
時々不良というか襲撃者というかそんな人たちを撃退していたけど、そこまで強くありませんでした。
それよりも、孤児を保護して教会に送ったりする方が大変でした。
そんな僕たちは、すぐ近くにいた人たちのところに合流しました。
「あっ、ヘンリーさん。ここにいたんですね」
「ナオ君か。どうやら浄化は終わったみたいだね」
犯罪組織壊滅作戦をしているヘンリーさんたちのところに合流したけど、これからある犯罪組織のアジトに突入するそうです。
僕たちも作戦に参加することになったので、剣を手にして準備をします。
でも、魔力もまだあるので、安全のためにある魔法を使うことにしました。
「ヘンリーさん、準備できました」
「よし、ではやってくれ」
シュイン、もわーん。
ヘンリーさんの許可を得て僕が犯罪者が閉じこもっている拠点に放ったのは、眠っちゃう睡眠魔法です。
建物全体に魔法を放ったから、きっと今頃は全員寝ているはずです。
さっそく、ガンナー侯爵領兵が建物の中に入って行きました。
さてさて、結果はというと……
「建物の中にいるもの全員寝ております」
「これから、拘束して連行します」
ということで、戦闘もなく犯罪組織の拠点を制圧できました。
どんどんと、寝ている構成員が担架に乗せられて運び出されていきます。
起きたら牢屋にいるのだから、きっと構成員はビックリするはずだよね。
こんな感じで、僕とスラちゃんが手分けして犯罪組織の拠点に睡眠魔法を放っていき、戦闘をすることなく制圧していきました。
「くそ、やられっぱなしにはならないぞ!」
「あまい!」
ジャキーン!
「ぐはぁ!」
ドサッ。
時々、たまたま拠点の外にいた構成員が僕たちに破れかぶれで突っ込んでくるけど、僕が出る前にシンシアさんたちが全員倒しちゃいました。
うーん、呆気ないですね。
結局、夕方前にはスラム街を拠点とする犯罪組織はほぼ全部壊滅しました。
取り調べとかはあるけど、その辺はガンナー侯爵領兵にお任せですね。
屋敷に戻って、明日以降のことを話し合うことになりました。
「流石はヘンリーたちだ。勇者パーティというのは、こんなにも凄いのだな」
「ナオ君たちが加入してから、こうして一気に動けるようになりました」
ガンナー侯爵が感心しながら話していたけど、僕としてはヘンリーさんの采配が凄いからだと思うけどね。
そして、明日は領都中心から離れて作業することになりました。
「明日は、港町の対応を依頼したい。とはいっても、やることは少ないだろうからゆっくり観光をしてもよいぞ」
予定よりもかなり早い進捗だったのもあり、ガンナー侯爵は港町観光を勧めてきました。
でも、観光はお仕事をキッチリと終わらせてからですね。
ということで、今日はこれで終了です。
初めて海を間近で見るから、実はちょっとワクワクしています。

