「では、私とスラちゃんは特殊作戦を行う。ナオ君たちは浄化に専念してくれ」
ヘンリーさんは僕たちにそう言うと、スラちゃんとガンナー侯爵領兵とともにスラム街の中を進んで行きました。
僕たちの周りにもガンナー侯爵領兵が護衛についているけど、シンシアさんたちもいるから大丈夫な気がします。
ということで、さっそく浄化の準備を始めます。
「「キャンキャン!」」
浄化が必要なところは、クロちゃんとギンちゃんがバッチリと見つけます。
報告のあったところよりもたくさんのよどみのある場所を見つけるから、一緒に付いてきたガンナー侯爵領兵もとてもビックリしていました。
「「「お前ら、何をしてやがる!」」」
「「「邪魔!」」」
バシン、ボカン!
「「「ぐはぁ!」」」
時々不良が突っかかってくるけど、僕が剣を抜く前に女性陣が殴り飛ばしていました。
時折クロちゃんが魔法障壁を展開して不良を跳ね飛ばしていたけど、ギンちゃんはまだ魔法の練習中だから戦闘は見学ですね。
うーん、戦闘面では僕とドラちゃんのやる事が全然ないですよ。
シュイン、もわーん。
「あっ、物陰から僕たちの様子を伺っている怪しい気配があります」
「す、すぐに確認します」
僕も定期的に周囲の状況を探索魔法で確認しているけど、僕の魔法の正確さにまたもやガンナー侯爵領兵が驚いていました。
もちろん浄化作業もガンガンやっているので、作業はとっても順調です。
そして、作業開始から一時間が経った頃、護送用の馬車が慌ただしくスラム街の奥に向かって進んでいきました。
きっと、ヘンリーさんとスラちゃんが犯罪組織を相手に大立ち回りをしているんだね。
そんなことを思いながら、僕たちも浄化作業と時々現れる不良撃退をしていました。
「ワンちゃん、とってもかわいいね」
「本当だねー」
「「アオン!」」
スラム街にいる孤児も保護していき、順次教会の孤児院まで送っていきます。
それまでの間、僕たちの側に孤児が集まってクロちゃんとギンちゃんの頭をなでなでしていました。
王都と比べると数は少ないけど、それでも孤児はそこそこの数がいました。
幸いなことにガンナー侯爵領にある教会の孤児院には少し余裕があるそうで、今保護している孤児の人数くらいだったら問題ないそうです。
でも、念のために昼食後に仮設孤児院を今の孤児院の隣に作る予定です。
すると、スラム街の奥から僕たちに向かってくる不審者の集団が現れました。
「クソ、逃げるぞ!」
「「「まてー!」」」
どうやら、特殊班が壊滅作戦をしている犯罪組織の構成員みたいですね。
兵に追われて必死で逃げているけど、残念ながらこっちも迎撃準備完了です。
「じゃあ、今度はナオ君がやってみてね」
「えっ?」
僕は孤児を守ろうと魔法障壁の準備をしていたんだけど、シンシアさんがニッコリとしながら僕の肩をポンと叩いてきました。
代わりにドラちゃんが孤児を守ると張り切っているので、僕は剣を抜いて魔力を溜めました。
シュイン、シュッ。
「えい、やあ!」
バシン、バシン!
「「「ぐはぁ!」」」
身体能力強化をして一気に不審者の集団に突っ込んでいき、相手が油断していたのもあったので一分くらいで不審者を倒しきった。
後は、ガンナー侯爵領兵に拘束してもらって、連行すれば完了ですね。
「わあ、すごーい!」
「おにーちゃんつよいね!」
「わわっ!」
小さな孤児のきょうだいが僕に嬉々として抱きついてきたけど、無事に守ることができたみたいです。
シンシアさんたちも、問題ないって言ってくれました。
まだ犯罪組織が僕たちの方にやってくるかもしれないので念のために探索魔法を使ったけど、こっちに来たのはさっきの連中だけみたいです。
ホッと一安心ですね。
昼食までまだまだあるし、頑張って浄化作業を続けましょう。
「あら、あなたには聖魔法の才能がありそうね。大きくなったら、治療だけでなくこのお兄ちゃんがやっているような浄化魔法もできそうよ」
「ほんとー!」
実は保護した孤児の魔法適性をシンシアさんが確認していたけど、さっき保護した小さな女の子に聖魔法の使い手がいました。
でも、まだまだ小さいので、体を大きくするのがお仕事ですね。
こうして、順調に午前中の作業が完了したので、僕たちは昼食を食べるために屋敷に戻ることにしました。
「えっ、もうスラム街の廃墟の半分を浄化したのかい? 更に、三つの犯罪組織を壊滅させたとは……」
プライスさんがビックリしたまま固まっちゃったけど、これくらいなら全然普通だよね。
でも、ヘンリーさんとスラちゃんは何人か犯罪者が逃げ出したのが悔しかったみたいです。
結局、逃げ出したのは僕たちが全員捕まえました。
だから、結果オーライですね。
美味しい昼食を食べて、魔力も元気も回復して、午後からも頑張らないとね。
ヘンリーさんは僕たちにそう言うと、スラちゃんとガンナー侯爵領兵とともにスラム街の中を進んで行きました。
僕たちの周りにもガンナー侯爵領兵が護衛についているけど、シンシアさんたちもいるから大丈夫な気がします。
ということで、さっそく浄化の準備を始めます。
「「キャンキャン!」」
浄化が必要なところは、クロちゃんとギンちゃんがバッチリと見つけます。
報告のあったところよりもたくさんのよどみのある場所を見つけるから、一緒に付いてきたガンナー侯爵領兵もとてもビックリしていました。
「「「お前ら、何をしてやがる!」」」
「「「邪魔!」」」
バシン、ボカン!
「「「ぐはぁ!」」」
時々不良が突っかかってくるけど、僕が剣を抜く前に女性陣が殴り飛ばしていました。
時折クロちゃんが魔法障壁を展開して不良を跳ね飛ばしていたけど、ギンちゃんはまだ魔法の練習中だから戦闘は見学ですね。
うーん、戦闘面では僕とドラちゃんのやる事が全然ないですよ。
シュイン、もわーん。
「あっ、物陰から僕たちの様子を伺っている怪しい気配があります」
「す、すぐに確認します」
僕も定期的に周囲の状況を探索魔法で確認しているけど、僕の魔法の正確さにまたもやガンナー侯爵領兵が驚いていました。
もちろん浄化作業もガンガンやっているので、作業はとっても順調です。
そして、作業開始から一時間が経った頃、護送用の馬車が慌ただしくスラム街の奥に向かって進んでいきました。
きっと、ヘンリーさんとスラちゃんが犯罪組織を相手に大立ち回りをしているんだね。
そんなことを思いながら、僕たちも浄化作業と時々現れる不良撃退をしていました。
「ワンちゃん、とってもかわいいね」
「本当だねー」
「「アオン!」」
スラム街にいる孤児も保護していき、順次教会の孤児院まで送っていきます。
それまでの間、僕たちの側に孤児が集まってクロちゃんとギンちゃんの頭をなでなでしていました。
王都と比べると数は少ないけど、それでも孤児はそこそこの数がいました。
幸いなことにガンナー侯爵領にある教会の孤児院には少し余裕があるそうで、今保護している孤児の人数くらいだったら問題ないそうです。
でも、念のために昼食後に仮設孤児院を今の孤児院の隣に作る予定です。
すると、スラム街の奥から僕たちに向かってくる不審者の集団が現れました。
「クソ、逃げるぞ!」
「「「まてー!」」」
どうやら、特殊班が壊滅作戦をしている犯罪組織の構成員みたいですね。
兵に追われて必死で逃げているけど、残念ながらこっちも迎撃準備完了です。
「じゃあ、今度はナオ君がやってみてね」
「えっ?」
僕は孤児を守ろうと魔法障壁の準備をしていたんだけど、シンシアさんがニッコリとしながら僕の肩をポンと叩いてきました。
代わりにドラちゃんが孤児を守ると張り切っているので、僕は剣を抜いて魔力を溜めました。
シュイン、シュッ。
「えい、やあ!」
バシン、バシン!
「「「ぐはぁ!」」」
身体能力強化をして一気に不審者の集団に突っ込んでいき、相手が油断していたのもあったので一分くらいで不審者を倒しきった。
後は、ガンナー侯爵領兵に拘束してもらって、連行すれば完了ですね。
「わあ、すごーい!」
「おにーちゃんつよいね!」
「わわっ!」
小さな孤児のきょうだいが僕に嬉々として抱きついてきたけど、無事に守ることができたみたいです。
シンシアさんたちも、問題ないって言ってくれました。
まだ犯罪組織が僕たちの方にやってくるかもしれないので念のために探索魔法を使ったけど、こっちに来たのはさっきの連中だけみたいです。
ホッと一安心ですね。
昼食までまだまだあるし、頑張って浄化作業を続けましょう。
「あら、あなたには聖魔法の才能がありそうね。大きくなったら、治療だけでなくこのお兄ちゃんがやっているような浄化魔法もできそうよ」
「ほんとー!」
実は保護した孤児の魔法適性をシンシアさんが確認していたけど、さっき保護した小さな女の子に聖魔法の使い手がいました。
でも、まだまだ小さいので、体を大きくするのがお仕事ですね。
こうして、順調に午前中の作業が完了したので、僕たちは昼食を食べるために屋敷に戻ることにしました。
「えっ、もうスラム街の廃墟の半分を浄化したのかい? 更に、三つの犯罪組織を壊滅させたとは……」
プライスさんがビックリしたまま固まっちゃったけど、これくらいなら全然普通だよね。
でも、ヘンリーさんとスラちゃんは何人か犯罪者が逃げ出したのが悔しかったみたいです。
結局、逃げ出したのは僕たちが全員捕まえました。
だから、結果オーライですね。
美味しい昼食を食べて、魔力も元気も回復して、午後からも頑張らないとね。

