翌日も、僕たちは王城に行ってヘンリーさんたちと合流しました。
流石に、今日はシャーロットさんは一緒に行かないみたいです。
大きくなったドラちゃんの背中に乗り込んで、いざガンナー侯爵領に向けて出発します。
「今日はスラム街を対応するんですよね?」
「その予定だ。先行調査で、よどみのある廃墟とともに犯罪組織の根城があることが分かった。同時に叩く予定だ」
ドラちゃんの背中の上でヘンリーさんに聞いてみたけど、ガンナー侯爵領兵と共にヘンリーさんとスラちゃんたちが犯罪組織を潰すそうです。
いつも通りの対応だったので、僕たちは廃墟の浄化に集中すれば良さそうですね。
ということで、あっという間にガンナー侯爵領に到着しました。
「では、本日もどうかよろしくお願いする。我々も、仕事を終えたら直ぐに合流する」
ガンナー侯爵は、大きな領地の領主だからいつも仕事が大量にあります。
プライスさんも仕事があるし、こればっかりはしょうがないね。
というか、スラちゃんはガンナー侯爵家の人たちが合流する前に決着をつける気満々だよ。
でも、無茶をしないようにして下さいね。
ではでは、さっそくスラム街に馬車で向かいます。
「うーん、王都のスラム街に比べると普通に思えますね」
「そうだが、何が起きるか分からないから十分に注意するように」
スラム街に着いたけど、特に混沌としていた王都南にあったスラム街に比べればそんなに怖い雰囲気はありません。
でも、ヘンリーさんがいう通り十分に気をつけないとね。
すると、直ぐに僕たちを出迎えたものが。
「おいおい、何だか金持ちっぽい坊ちゃんがいるぞ」
「すげー美人もいるなあ。こりゃ、やる気が出てきたぞ!」
何というか、とても分かりやすい不良が僕たちの前に現れました。
勇者様パーティーは美人さんがいっぱいなので、不良の気持ちも分からなくはないけど、ナンパだったり脅すのは駄目だよね。
すると、ヘンリーさんが凄いことを言ってきた。
「ナオ君、練習の意味でこいつらを倒してくれ。もちろん真剣でね」
「「「えっ?!」」」
僕だけでなく、不良もヘンリーさんの言ったことにびっくりしていました。
でも、ヘンリーさんだけでなくシンシアさんたちも何かあったらバックアップするといった表情で、助けてくれないみたいです。
もちろん、スラちゃんたちも頑張れというだけで助けてくれません。
僕は、とほほと思いながら腰に下げていた剣を鞘から抜きました。
シャキン。
「ははは、お坊ちゃんが相手だなんてな」
「頑張らないといけまちぇんね。だはは!」
どうやら小さい僕が相手をするとあって、不良は完全に舐めてかかっています。
ナイフは手にしているけど、表情はニヤニヤとしていますね。
二十人が相手だけど、うまく対処できるかな?
とりあえず、できるだけ頑張ろう。
シュッ。
バシッ、バシ!
「グハァ」
「ゴフッ」
「「「はっ?」」」
僕は身体能力強化を使って、一気に不良たちに近づきました。
相手のナイフを剣で砕き、すれ違いざまに柄で峰打ちにします。
相手にとってはいきなり僕が消えたように見えたらしく、大パニックに陥っていますね。
その隙に、どんどんと不良を倒していきました。
「ば、化け物かよ……」
ドサッ。
最後の一人も難なく倒し、僕はみんなのところに戻りました。
どうやら最初から手助け不要と思ったのか、全員剣を手にしていませんでした。
「約一分ね、まあまあの出来でしょう」
「ナオ君は殺生を嫌うから、全員柄を使って倒したのね」
「ナオらしいけど、そこそこの経験になったんじゃないかしら」
相手が弱かったのもあり、シンシアさん、ナンシーさん、エミリーさんもこのくらいは当然だといった表情でした。
スラちゃんも、相手が弱すぎてどうしようもないって表情ですね。
一番驚いていたのはガンナー侯爵領兵で、ヘンリーさんに言われて急いで不良たちを拘束して連行していきました。
このくらいの不良は常にいるかもしれないから、十分気をつけて行動しないといけませんね。
ではでは、改めて今日のお仕事開始です。
流石に、今日はシャーロットさんは一緒に行かないみたいです。
大きくなったドラちゃんの背中に乗り込んで、いざガンナー侯爵領に向けて出発します。
「今日はスラム街を対応するんですよね?」
「その予定だ。先行調査で、よどみのある廃墟とともに犯罪組織の根城があることが分かった。同時に叩く予定だ」
ドラちゃんの背中の上でヘンリーさんに聞いてみたけど、ガンナー侯爵領兵と共にヘンリーさんとスラちゃんたちが犯罪組織を潰すそうです。
いつも通りの対応だったので、僕たちは廃墟の浄化に集中すれば良さそうですね。
ということで、あっという間にガンナー侯爵領に到着しました。
「では、本日もどうかよろしくお願いする。我々も、仕事を終えたら直ぐに合流する」
ガンナー侯爵は、大きな領地の領主だからいつも仕事が大量にあります。
プライスさんも仕事があるし、こればっかりはしょうがないね。
というか、スラちゃんはガンナー侯爵家の人たちが合流する前に決着をつける気満々だよ。
でも、無茶をしないようにして下さいね。
ではでは、さっそくスラム街に馬車で向かいます。
「うーん、王都のスラム街に比べると普通に思えますね」
「そうだが、何が起きるか分からないから十分に注意するように」
スラム街に着いたけど、特に混沌としていた王都南にあったスラム街に比べればそんなに怖い雰囲気はありません。
でも、ヘンリーさんがいう通り十分に気をつけないとね。
すると、直ぐに僕たちを出迎えたものが。
「おいおい、何だか金持ちっぽい坊ちゃんがいるぞ」
「すげー美人もいるなあ。こりゃ、やる気が出てきたぞ!」
何というか、とても分かりやすい不良が僕たちの前に現れました。
勇者様パーティーは美人さんがいっぱいなので、不良の気持ちも分からなくはないけど、ナンパだったり脅すのは駄目だよね。
すると、ヘンリーさんが凄いことを言ってきた。
「ナオ君、練習の意味でこいつらを倒してくれ。もちろん真剣でね」
「「「えっ?!」」」
僕だけでなく、不良もヘンリーさんの言ったことにびっくりしていました。
でも、ヘンリーさんだけでなくシンシアさんたちも何かあったらバックアップするといった表情で、助けてくれないみたいです。
もちろん、スラちゃんたちも頑張れというだけで助けてくれません。
僕は、とほほと思いながら腰に下げていた剣を鞘から抜きました。
シャキン。
「ははは、お坊ちゃんが相手だなんてな」
「頑張らないといけまちぇんね。だはは!」
どうやら小さい僕が相手をするとあって、不良は完全に舐めてかかっています。
ナイフは手にしているけど、表情はニヤニヤとしていますね。
二十人が相手だけど、うまく対処できるかな?
とりあえず、できるだけ頑張ろう。
シュッ。
バシッ、バシ!
「グハァ」
「ゴフッ」
「「「はっ?」」」
僕は身体能力強化を使って、一気に不良たちに近づきました。
相手のナイフを剣で砕き、すれ違いざまに柄で峰打ちにします。
相手にとってはいきなり僕が消えたように見えたらしく、大パニックに陥っていますね。
その隙に、どんどんと不良を倒していきました。
「ば、化け物かよ……」
ドサッ。
最後の一人も難なく倒し、僕はみんなのところに戻りました。
どうやら最初から手助け不要と思ったのか、全員剣を手にしていませんでした。
「約一分ね、まあまあの出来でしょう」
「ナオ君は殺生を嫌うから、全員柄を使って倒したのね」
「ナオらしいけど、そこそこの経験になったんじゃないかしら」
相手が弱かったのもあり、シンシアさん、ナンシーさん、エミリーさんもこのくらいは当然だといった表情でした。
スラちゃんも、相手が弱すぎてどうしようもないって表情ですね。
一番驚いていたのはガンナー侯爵領兵で、ヘンリーさんに言われて急いで不良たちを拘束して連行していきました。
このくらいの不良は常にいるかもしれないから、十分気をつけて行動しないといけませんね。
ではでは、改めて今日のお仕事開始です。

