早速浄化作業を行うんだけど、最初は王都の大教会と同じ教会内の倉庫に向かいます。
また、封印指定のものがあるそうです。
倉庫前に到着したところで、シスターさんに質問しました。
「取り敢えず、よどみは全部浄化しちゃって良いですか?」
「ええ、構いません。全て封印指定で使わないものですので」
シスターさんの許可を得たところで、僕とスラちゃん、それにドラちゃんは魔力を溜め始めました。
準備ができたところで、聖職者のお兄さんが倉庫のドアをあけました。
シュイン、ぴかー!
封印指定といいつつ、そこまでのよどみではありませんでした。
さくっと浄化して終了です。
「は、早い。私では全然無理だったのに……」
聖職者のお兄さんは僕の浄化を見て啞然としていたけど、魔力詰まりが治ったから今度からは大丈夫な気がするよ。
クロちゃんとギンちゃんチェックも大丈夫だったので、次は町の商店街に移動します。
「お次は、こちらの建物になります」
教会が面している道の反対側に、レンガ造りの建物がありました。
見た目は立派だけど、封印のお札がたくさん貼られています。
この建物も、いつもと同じように浄化すれば良いみたいですね。
ではでは、直ぐにやっちゃいましょう。
シュイン、ぴかー!
ちょっと手強かったけど、一分もあれば浄化完了です。
もちろん、クロちゃんとギンちゃんチェックもパスしました。
うん、まだまだ魔力はたくさん残っています。
「じゃあ、次の場所に行きましょう」
「は、はい……」
プライスさんがちょっとびっくりしていて、その様子を見たヘンリーさんたちは思わず苦笑しちゃいました。
そして、先ずは教会から歩ける範囲の廃墟やよどみのある建物を十軒ほど浄化しました。
うーん、この手応えはなんだろうか。
「シンシアさん、廃墟も王都よりよどみが弱い気がします」
「王都とは人の数が違うからよ。人の数が多いほど、よどみはたくさんの人の負の感情を集めるからなのよ」
おお、そんなことがあるんですね。
そう考えると、スラム街とかは人の負の感情が溜まりやすそうです。
ではでは、次は馬車に乗って行動範囲を広げます。
「えーっと、ナオ君は魔力や体調は大丈夫なの?」
馬車に乗ると、スザンヌさんが心配そうな表情で僕に話しかけてきました。
マルクさんの治療もしたから、僕が無理をしているのではと思っているみたいです。
「まだ魔力は半分以上あります。十軒くらいは余裕で浄化できますよ」
「『白銀の竜使い』様は、規格外の魔法使いなんですね……」
スザンヌさんも啞然としながら返答したけど、魔力制御も向上したから消費する魔力も少なくなったんだよね。
そんなことを思いながら、五軒の廃墟を浄化して午前中の活動は終了です。
ガンナー侯爵家に戻って、昼食を食べることになりました。
「父上、改めてナオ君はとんでもない魔法使いだと実感しました」
「それは私もだ。十五軒以上の浄化を、こんな短時間で行うとは」
プライスさんとガンナー侯爵が信じられないような表情で話をしていたけど、僕としてはいつも通りに浄化しただけなんだよね。
そして、とても美味しい昼食を出してくれたので、僕もスラちゃんたちも美味しそうに料理を食べています。
ニーナさんとスザンヌさんがドラちゃんやクロちゃん、ギンちゃんの頭を撫でていたけど、こんなに身近にドラゴンを触る機会はないのでちょっと興奮していました。
「ヘンリー、予定よりも大幅に進捗している。なので、今日はあと五軒の浄化を終えたら終了でいいだろう。明日以降どうするか、スケジュールと対象の廃墟を決め直す必要がある」
「では、お言葉に甘えて残り五軒の浄化といたします。明日も予定通りの時間に来るようにいたします」
ガンナー侯爵とヘンリーさんの話し合いで、今日は早めに帰ることになりました。
というのも、三日から四日でできればって思っていた件数を僕は半日でやっちゃったそうです。
ということで、昼食後は再び馬車に乗って現場に移動して、ぱぱっと五軒の廃墟を浄化しました。
そして、屋敷に戻ってドラちゃんに乗って王都に帰りました。
うーん、三時前に全部終わっちゃったね。
「そう、マルクの治療をしてくれたのね。ナオ君、本当にありがとうね」
王城に到着した僕たちは、今日の報告をしつつシャーロットさんにマルクさんのことを伝えました。
シャーロットさんも、思わずホッと一安心していました。
孫が病気って知ったら、とっても驚くのも無理はないよね。
こうして、無事にガンナー侯爵家での浄化作業一日目は完了しました。
明日以降どうなるかは現地について分かるそうだけど、僕はいつも通り頑張ればいいだけだもんね。
また、封印指定のものがあるそうです。
倉庫前に到着したところで、シスターさんに質問しました。
「取り敢えず、よどみは全部浄化しちゃって良いですか?」
「ええ、構いません。全て封印指定で使わないものですので」
シスターさんの許可を得たところで、僕とスラちゃん、それにドラちゃんは魔力を溜め始めました。
準備ができたところで、聖職者のお兄さんが倉庫のドアをあけました。
シュイン、ぴかー!
封印指定といいつつ、そこまでのよどみではありませんでした。
さくっと浄化して終了です。
「は、早い。私では全然無理だったのに……」
聖職者のお兄さんは僕の浄化を見て啞然としていたけど、魔力詰まりが治ったから今度からは大丈夫な気がするよ。
クロちゃんとギンちゃんチェックも大丈夫だったので、次は町の商店街に移動します。
「お次は、こちらの建物になります」
教会が面している道の反対側に、レンガ造りの建物がありました。
見た目は立派だけど、封印のお札がたくさん貼られています。
この建物も、いつもと同じように浄化すれば良いみたいですね。
ではでは、直ぐにやっちゃいましょう。
シュイン、ぴかー!
ちょっと手強かったけど、一分もあれば浄化完了です。
もちろん、クロちゃんとギンちゃんチェックもパスしました。
うん、まだまだ魔力はたくさん残っています。
「じゃあ、次の場所に行きましょう」
「は、はい……」
プライスさんがちょっとびっくりしていて、その様子を見たヘンリーさんたちは思わず苦笑しちゃいました。
そして、先ずは教会から歩ける範囲の廃墟やよどみのある建物を十軒ほど浄化しました。
うーん、この手応えはなんだろうか。
「シンシアさん、廃墟も王都よりよどみが弱い気がします」
「王都とは人の数が違うからよ。人の数が多いほど、よどみはたくさんの人の負の感情を集めるからなのよ」
おお、そんなことがあるんですね。
そう考えると、スラム街とかは人の負の感情が溜まりやすそうです。
ではでは、次は馬車に乗って行動範囲を広げます。
「えーっと、ナオ君は魔力や体調は大丈夫なの?」
馬車に乗ると、スザンヌさんが心配そうな表情で僕に話しかけてきました。
マルクさんの治療もしたから、僕が無理をしているのではと思っているみたいです。
「まだ魔力は半分以上あります。十軒くらいは余裕で浄化できますよ」
「『白銀の竜使い』様は、規格外の魔法使いなんですね……」
スザンヌさんも啞然としながら返答したけど、魔力制御も向上したから消費する魔力も少なくなったんだよね。
そんなことを思いながら、五軒の廃墟を浄化して午前中の活動は終了です。
ガンナー侯爵家に戻って、昼食を食べることになりました。
「父上、改めてナオ君はとんでもない魔法使いだと実感しました」
「それは私もだ。十五軒以上の浄化を、こんな短時間で行うとは」
プライスさんとガンナー侯爵が信じられないような表情で話をしていたけど、僕としてはいつも通りに浄化しただけなんだよね。
そして、とても美味しい昼食を出してくれたので、僕もスラちゃんたちも美味しそうに料理を食べています。
ニーナさんとスザンヌさんがドラちゃんやクロちゃん、ギンちゃんの頭を撫でていたけど、こんなに身近にドラゴンを触る機会はないのでちょっと興奮していました。
「ヘンリー、予定よりも大幅に進捗している。なので、今日はあと五軒の浄化を終えたら終了でいいだろう。明日以降どうするか、スケジュールと対象の廃墟を決め直す必要がある」
「では、お言葉に甘えて残り五軒の浄化といたします。明日も予定通りの時間に来るようにいたします」
ガンナー侯爵とヘンリーさんの話し合いで、今日は早めに帰ることになりました。
というのも、三日から四日でできればって思っていた件数を僕は半日でやっちゃったそうです。
ということで、昼食後は再び馬車に乗って現場に移動して、ぱぱっと五軒の廃墟を浄化しました。
そして、屋敷に戻ってドラちゃんに乗って王都に帰りました。
うーん、三時前に全部終わっちゃったね。
「そう、マルクの治療をしてくれたのね。ナオ君、本当にありがとうね」
王城に到着した僕たちは、今日の報告をしつつシャーロットさんにマルクさんのことを伝えました。
シャーロットさんも、思わずホッと一安心していました。
孫が病気って知ったら、とっても驚くのも無理はないよね。
こうして、無事にガンナー侯爵家での浄化作業一日目は完了しました。
明日以降どうなるかは現地について分かるそうだけど、僕はいつも通り頑張ればいいだけだもんね。

