翌朝、オラクル公爵家の庭に大きくなったドラちゃんの姿がありました。
もちろん、サマンサお姉ちゃんを実家に送るためです。
「皆さん、本当にありがとうございました。また、近い内にナオの様子を見に来ます」
「ええ、いつでも屋敷に来ていいわよ。道中気をつけてね」
「ばいばーい!」
サマンサお姉ちゃんは、レガリアさんとセードルフちゃんと握手を交わしながら挨拶をしていました。
そして、僕に向き直りました。
「色々あったけど、こうして無事にトラブルが解決できてよかったわ。また、実家に帰省してね」
サマンサお姉ちゃんは、ニコリとしながら僕の頭を撫でました。
そして、ドラちゃんの背中に乗り込みました。
「では、皆さんもお元気で」
「じゃーねー」
こうして、サマンサお姉ちゃんはドラちゃんに乗ってあっという間に実家へと向かいました。
そして、五分後にはドラちゃんがオラクル公爵家の庭に戻ってきました。
実家の家族も、無事に色々終わって良かったと言っていたそうです。
サマンサお姉ちゃんがいると、とても賑やかだったよね。
次は、パーティメンバー四人で来たりして。
さて、この後は教会に行って治療を行います。
すると、ナイスタイミングで馬車が庭にやってきました。
そして、ヘンリーさんたちが馬車から降りてきました。
「ナオ君、おはよう。ドラちゃんの姿が見えたけど、お姉さんは実家に帰ったみたいだね」
「ヘンリーさん、おはようございます。サマンサお姉ちゃんは行動的なので、いつも直ぐに動いちゃうんです」
「ふふ、そうか。ちょっとのんびりなナオ君とは違う性格なんだね」
ヘンリーさんだけでなく他の面々もニヨニヨってしているけど、僕とサマンサお姉ちゃんとは顔が似ているけど性格は違うんだよね。
戦い方も直感的だし、僕とは全く違います。
お母さんとサマンサお姉ちゃんは、何だか良く似ているんだよね。
「さて、今日もやることはたくさんある。私は教会で教皇猊下と会うことになっているが、皆は治療を頑張ってくれ」
「「「はい!」」」
ということで、ヘンリーさんが僕たちに今日の予定を伝えたところで馬車に乗って大教会に向かいます。
今日も頑張って治療しようと思ったら、何故か僕はヘンリーさんと一緒に教皇猊下と会うことになりました。
「ナオ君は準男爵だし、何よりも教皇猊下が会いたいって言っているんだよ」
う、うーん。
僕よりも王女様のエミリーさんの方が相応しいと思うけど、ヘンリーさん曰くそうではないらしい。
取り敢えず、教会の応接室で教皇猊下と会うことに。
僕とヘンリーさんが先に応接室に入ると、教皇猊下と教会の偉い人が部屋の中に入ってきました。
「ヘンリー殿下、お忙しい中お時間を頂き感謝申し上げる」
「いえ、こちらこそ教皇猊下とお会いでき、感謝いたします」
先ずヘンリーさんと教皇猊下が挨拶をし、そして教皇猊下が僕に向き直りました。
というか、教皇猊下と新年になってから初めて会うかも。
「教皇猊下、新年おめでとうございます。昨年はお世話になりました」
「おめでとう、ナオ君。儂らこそ、ナオ君にはとても世話になった。治療もそうだし、屋敷の浄化もだ。ナオ君ほどの浄化魔法が使えるものはそうそういない。これからも、色々と頼むことは多いだろう」
教皇猊下は、僕とがっちり握手をしてニコリとしながら話してくれました。
そして、ソファーに座って色々と話し始めました。
「先ほども申したが、今年は教会も建物の浄化を推し進めていく予定だ。邪神教対策もあるが、王都の深刻な住宅不足に対応する意味もある」
「そういう意味では、まさにナオ君はうってつけかと。今まで浄化できずに放置されていた屋敷や建物をナオ君が浄化することで、町の再開発も一気に進みます」
強力な聖魔法使いの僕が頑張れば、使えなかった屋敷や建物が使えるようになります。
実際に木造で古い建物は、浄化後に取り壊して新しい建物に生まれ変わります。
そういう意味では、今年は僕だけでなく教会の聖職者も忙しいことになるでしょう。
そして、教皇猊下がとってもびっくりすることを言ってきました。
「正直なところ、ナオ君が打ち立てた功績はとても大きい。そこで、ナオ君に名誉司祭の称号を与えようと思っている。名誉職だから特にやることはないが、先ずは教会からのお礼の一つとしよう」
「あのあの、僕はそんな凄いことをしていないですよ。それこそ、スラちゃんやドラちゃんがいたから多くの建物の浄化ができました。ヘンリーさんたちが事前に調整してくれたのもありますし、そんな大層なものを貰うなんて……」
「うむ、ナオ君は周りの人をとても評価している。それ自体は、とても良いことじゃ。しかし、自分を卑下してはならぬ。王家も教会も、ナオ君にだいぶ助けられておるのじゃ」
う、うーん。
僕がこんな素敵なものを貰っていいのかと悩んだけど、せっかくなので貰うことになりました。
因みに昼食後に式典を行って、その間は普通に治療するそうです。
その後も、主に僕の話で会話が盛り上がっちゃいました。
僕よりもスラちゃんたちやヘンリーさんたちの方がもっと凄いのになと、そう思いながら話を聞いていました。
もちろん、サマンサお姉ちゃんを実家に送るためです。
「皆さん、本当にありがとうございました。また、近い内にナオの様子を見に来ます」
「ええ、いつでも屋敷に来ていいわよ。道中気をつけてね」
「ばいばーい!」
サマンサお姉ちゃんは、レガリアさんとセードルフちゃんと握手を交わしながら挨拶をしていました。
そして、僕に向き直りました。
「色々あったけど、こうして無事にトラブルが解決できてよかったわ。また、実家に帰省してね」
サマンサお姉ちゃんは、ニコリとしながら僕の頭を撫でました。
そして、ドラちゃんの背中に乗り込みました。
「では、皆さんもお元気で」
「じゃーねー」
こうして、サマンサお姉ちゃんはドラちゃんに乗ってあっという間に実家へと向かいました。
そして、五分後にはドラちゃんがオラクル公爵家の庭に戻ってきました。
実家の家族も、無事に色々終わって良かったと言っていたそうです。
サマンサお姉ちゃんがいると、とても賑やかだったよね。
次は、パーティメンバー四人で来たりして。
さて、この後は教会に行って治療を行います。
すると、ナイスタイミングで馬車が庭にやってきました。
そして、ヘンリーさんたちが馬車から降りてきました。
「ナオ君、おはよう。ドラちゃんの姿が見えたけど、お姉さんは実家に帰ったみたいだね」
「ヘンリーさん、おはようございます。サマンサお姉ちゃんは行動的なので、いつも直ぐに動いちゃうんです」
「ふふ、そうか。ちょっとのんびりなナオ君とは違う性格なんだね」
ヘンリーさんだけでなく他の面々もニヨニヨってしているけど、僕とサマンサお姉ちゃんとは顔が似ているけど性格は違うんだよね。
戦い方も直感的だし、僕とは全く違います。
お母さんとサマンサお姉ちゃんは、何だか良く似ているんだよね。
「さて、今日もやることはたくさんある。私は教会で教皇猊下と会うことになっているが、皆は治療を頑張ってくれ」
「「「はい!」」」
ということで、ヘンリーさんが僕たちに今日の予定を伝えたところで馬車に乗って大教会に向かいます。
今日も頑張って治療しようと思ったら、何故か僕はヘンリーさんと一緒に教皇猊下と会うことになりました。
「ナオ君は準男爵だし、何よりも教皇猊下が会いたいって言っているんだよ」
う、うーん。
僕よりも王女様のエミリーさんの方が相応しいと思うけど、ヘンリーさん曰くそうではないらしい。
取り敢えず、教会の応接室で教皇猊下と会うことに。
僕とヘンリーさんが先に応接室に入ると、教皇猊下と教会の偉い人が部屋の中に入ってきました。
「ヘンリー殿下、お忙しい中お時間を頂き感謝申し上げる」
「いえ、こちらこそ教皇猊下とお会いでき、感謝いたします」
先ずヘンリーさんと教皇猊下が挨拶をし、そして教皇猊下が僕に向き直りました。
というか、教皇猊下と新年になってから初めて会うかも。
「教皇猊下、新年おめでとうございます。昨年はお世話になりました」
「おめでとう、ナオ君。儂らこそ、ナオ君にはとても世話になった。治療もそうだし、屋敷の浄化もだ。ナオ君ほどの浄化魔法が使えるものはそうそういない。これからも、色々と頼むことは多いだろう」
教皇猊下は、僕とがっちり握手をしてニコリとしながら話してくれました。
そして、ソファーに座って色々と話し始めました。
「先ほども申したが、今年は教会も建物の浄化を推し進めていく予定だ。邪神教対策もあるが、王都の深刻な住宅不足に対応する意味もある」
「そういう意味では、まさにナオ君はうってつけかと。今まで浄化できずに放置されていた屋敷や建物をナオ君が浄化することで、町の再開発も一気に進みます」
強力な聖魔法使いの僕が頑張れば、使えなかった屋敷や建物が使えるようになります。
実際に木造で古い建物は、浄化後に取り壊して新しい建物に生まれ変わります。
そういう意味では、今年は僕だけでなく教会の聖職者も忙しいことになるでしょう。
そして、教皇猊下がとってもびっくりすることを言ってきました。
「正直なところ、ナオ君が打ち立てた功績はとても大きい。そこで、ナオ君に名誉司祭の称号を与えようと思っている。名誉職だから特にやることはないが、先ずは教会からのお礼の一つとしよう」
「あのあの、僕はそんな凄いことをしていないですよ。それこそ、スラちゃんやドラちゃんがいたから多くの建物の浄化ができました。ヘンリーさんたちが事前に調整してくれたのもありますし、そんな大層なものを貰うなんて……」
「うむ、ナオ君は周りの人をとても評価している。それ自体は、とても良いことじゃ。しかし、自分を卑下してはならぬ。王家も教会も、ナオ君にだいぶ助けられておるのじゃ」
う、うーん。
僕がこんな素敵なものを貰っていいのかと悩んだけど、せっかくなので貰うことになりました。
因みに昼食後に式典を行って、その間は普通に治療するそうです。
その後も、主に僕の話で会話が盛り上がっちゃいました。
僕よりもスラちゃんたちやヘンリーさんたちの方がもっと凄いのになと、そう思いながら話を聞いていました。

