今日は冒険者活動も何もないので、屋敷でゆっくりしています。
 たまには、こういう日も良いですね。
 でも、僕のところに相手をしてもらいたい子がやってきました。

「ナオにーに、ルルちゃんのところにいこー!」
「キュー」

 今日も元気いっぱいなセードルフちゃんが、ドラちゃんと一緒に僕のことを誘ってきました。
 スラちゃんは僕と一緒にいたけど、リースちゃんはセードルフちゃんの頭の上にちょこんと乗っています。
 イザベルさんもルルちゃんが大きくなったのもあり、今は元の部屋に戻っていた。
 みんなで部屋に移動すると、ちょうどルルちゃんが運動をしている最中だった。

 コロコロコロコロ。

「あー!」
「すごーい、いっぱい動いているよ!」
「キュー」

 ルルちゃんは、床に敷かれたカーペットの上でコロコロと転がっていました。
 はいはいをするにはもう少し時間がかかるけど、それでも活発に動いています。
 イザベルさん曰く、セードルフちゃんはもう少し大人しかったそうです。

「ルルは、本当に元気が良いわ。いっぱい動いてくれるから良く寝てくれるし、親としては助かるのよね」

 夜もぐっすりなので、イザベルさんもとっても助かっているそうです。
 寝る子は育つっていうけど、ルルちゃんも本当にすくすくと育っているね。

「あうあう」
「なあに、ルルちゃん」
「キュー」

 そして、ルルちゃんはお兄ちゃんとドラちゃんが大好きです。
 お人形やぬいぐるみで遊んであげたり、一緒にお話をしたりしています。
 セードルフちゃんも妹が大好きなので、いつも積極的に話をしています。

「セードルフも、随分とお兄ちゃんになったわ。勉強も頑張っているみたいだし、とても良い効果が出ているわ」

 というのも、セードルフちゃんはルルちゃんに絵本を読んであげようとしているみたいです。
 なので、絵本を読む勉強を一生懸命にしています。
 たまに、ドラちゃんも一緒になって絵本を読んでいるんだよね。
 ドラちゃんにも、良い影響が出ているみたいです。
 ちなみに、リーフちゃんはスラちゃんから色々教わっているのでとっても賢く、たぶんセードルフちゃんよりも頭は良さそうです。

「ふわあー」
「あっ、ルルちゃん眠くなっちゃった」
「あらあら、お兄ちゃんと楽しく遊んで疲れちゃったのかな?」

 そろそろルルちゃんのお昼寝時間なので、イザベルさんが眠そうなルルちゃんのことを抱っこしました。
 よく見ると、セードルフちゃんも眠そうに手で目をこすっていますね。
 そのまま、兄妹でベッドに入ってお昼寝タイムになりそうです。

「さあ、お兄ちゃんも妹とともにお昼寝しましょうね」
「うん……」

 お兄ちゃんも一生懸命妹の相手をしたので、疲れちゃったのかな。
 もぞもぞとベッドの中に入りました。
 ルルちゃんは、ベビーベッドに寝かされます。

「「すー」」

 すると、直ぐに二人の寝息が聞こえてきました。
 少し前まで元気よく遊んでいたのにね。
 ドラちゃんがもう少し遊びたがっているので、今度は僕が相手をしてあげます。
 イザベルさんもふうって息をはいていたけど、長時間の赤ちゃんの相手は疲れるよね。
 使用人が二人を見てくれるそうなので、僕たちは部屋から出ました。
 お昼寝から起きたら、また賑やかになりそうです。