それから私たちは今までのことについて話をした。
一緒にいられなかった時の募る話を笑顔でした。
そして友達の話になった。
「私の友達に、紗楽と弦矢っていう子がいるんだけど、彼らにね、、、私のこと救ってもらったんだ。大切なこと、教えてもらった。、、、最初は風奏とのことがあって、心閉ざしてたんだけど、、、でも、助けてもらってね、それで、、、仲良くなったの。で、一緒に遊んでた時に、風奏のピアノが聞こえてきたの」
「、、、あ!あの時の、、、。私もヒナの笑い声が聞こえて、、、でも、私一歩踏み出せなくて、、、」
あの時、何故足を踏み出さなかったのか、まだ後悔が残っていた。
「私もその時、行かないといけないって思ってた。でも、、、動けなくて。それで今日になって、紗楽に背中押されて、、、行かなきゃって思った」
妃詩が私に柔らかい笑みを向けてきた。
「でも、こうやってまた会えたから、本当に良かった!」
妃詩の言葉に、私は目を細める。
「あれ?お前、詩、書くのか?」
突然千絃が妃詩に訊いた。
「え?!な、なんで?」
あからさまな動揺に、私は英子を思い出す。
「いや、お前の鞄から詩の書き方って本が出てるのが見えて」
「あ、これは、、、えっと、、、」
「なら、俺らに詩を提供してくれねぇか?」
あ、と手をたたき、千絃が提案する。
「て、提供?」
「あぁ、俺、stRINGs melody.っていうバンドのボーカルをしてるんだけど、新曲の歌詞、考えてくれねぇかなって」
ふと仕事の目になって千絃がお願いした。
「え?ほ、本当に?」
今度は嬉しそうに叫んだ。
「わ、私、弦矢に歌詞に向いてる詩だな、って言われて、いつか音楽の道に行きたいって、思ってたの!」
興奮したように早口で説明する。
「あ、これ、試しに書いてみたのがあるから、、、よかったらみて!」
慌てて鞄をゴソゴソと探り、一冊の手帳を取り出した。
「あ、ごめん、、、興奮しちゃって」
妃詩が自分の声の大きさに気がついたようで顔を赤くした。
「うんん、私もみてもいい?」
「もちろん!」
「ヒナ、、、。いい歌詞だね」
私はすごい、と呆気に取られながら言った。
「いや、私の詩、下手だよ、、、まだまだ勉強中だし」
「そんなことない!」
元気に励ます。
「でも、、、」
「大丈夫だよ。ヒナ。ねぇ、、、ヒナの夢は、、、なに?」
「私の、、、夢?」
「うん、今度こそ本当の夢、教えて?」
涙目になりながら、私は訊いた。
「私、、、私の、夢は、、、。風奏みたいに、音楽で、人を救えるような人に、なること。歌詞で、みんなを救えるような作詞家に、なりたい」
「やっと、言えたね、、、」
えらいえらいというように、私は妃詩の頭を撫でた。
途端に2人の頬に、涙が伝った。
「応援してるよ。ヒナ、、、。私が、応援してるから。ヒナの夢を応援してるから」
私は妃詩を包むようにそう言った。
一緒にいられなかった時の募る話を笑顔でした。
そして友達の話になった。
「私の友達に、紗楽と弦矢っていう子がいるんだけど、彼らにね、、、私のこと救ってもらったんだ。大切なこと、教えてもらった。、、、最初は風奏とのことがあって、心閉ざしてたんだけど、、、でも、助けてもらってね、それで、、、仲良くなったの。で、一緒に遊んでた時に、風奏のピアノが聞こえてきたの」
「、、、あ!あの時の、、、。私もヒナの笑い声が聞こえて、、、でも、私一歩踏み出せなくて、、、」
あの時、何故足を踏み出さなかったのか、まだ後悔が残っていた。
「私もその時、行かないといけないって思ってた。でも、、、動けなくて。それで今日になって、紗楽に背中押されて、、、行かなきゃって思った」
妃詩が私に柔らかい笑みを向けてきた。
「でも、こうやってまた会えたから、本当に良かった!」
妃詩の言葉に、私は目を細める。
「あれ?お前、詩、書くのか?」
突然千絃が妃詩に訊いた。
「え?!な、なんで?」
あからさまな動揺に、私は英子を思い出す。
「いや、お前の鞄から詩の書き方って本が出てるのが見えて」
「あ、これは、、、えっと、、、」
「なら、俺らに詩を提供してくれねぇか?」
あ、と手をたたき、千絃が提案する。
「て、提供?」
「あぁ、俺、stRINGs melody.っていうバンドのボーカルをしてるんだけど、新曲の歌詞、考えてくれねぇかなって」
ふと仕事の目になって千絃がお願いした。
「え?ほ、本当に?」
今度は嬉しそうに叫んだ。
「わ、私、弦矢に歌詞に向いてる詩だな、って言われて、いつか音楽の道に行きたいって、思ってたの!」
興奮したように早口で説明する。
「あ、これ、試しに書いてみたのがあるから、、、よかったらみて!」
慌てて鞄をゴソゴソと探り、一冊の手帳を取り出した。
「あ、ごめん、、、興奮しちゃって」
妃詩が自分の声の大きさに気がついたようで顔を赤くした。
「うんん、私もみてもいい?」
「もちろん!」
「ヒナ、、、。いい歌詞だね」
私はすごい、と呆気に取られながら言った。
「いや、私の詩、下手だよ、、、まだまだ勉強中だし」
「そんなことない!」
元気に励ます。
「でも、、、」
「大丈夫だよ。ヒナ。ねぇ、、、ヒナの夢は、、、なに?」
「私の、、、夢?」
「うん、今度こそ本当の夢、教えて?」
涙目になりながら、私は訊いた。
「私、、、私の、夢は、、、。風奏みたいに、音楽で、人を救えるような人に、なること。歌詞で、みんなを救えるような作詞家に、なりたい」
「やっと、言えたね、、、」
えらいえらいというように、私は妃詩の頭を撫でた。
途端に2人の頬に、涙が伝った。
「応援してるよ。ヒナ、、、。私が、応援してるから。ヒナの夢を応援してるから」
私は妃詩を包むようにそう言った。



