私の心は後悔、そして千絃のことで頭がいっぱいになった。
連絡を取ろうと思っても千絃と連絡が取れない。
学校にも来てなくて、私も自然と足が遠のく。
「、、、どうして千絃は、私のもとを離れて行ったの?会えない、、、なんて言わないでよ」
一週間以上経っても私はずっと部屋に閉じ籠り、静かに泣いていた。
「風奏、まだ体しんどいの?病院行く?」
週末になっても部屋から出ない私を心配してお母さんが部屋にやってくる。
だが私は病院に行く気になれなかった。
自分のことより、友達のことが、気になって仕方がなかった。
「姉ちゃん、散歩にでも行かない?」
弟の奏空が部屋に入ってきた。
「お姉ちゃんしんどいんだから、、、」
「うんん、いいよ。行こう」
「やったー!」
喜ぶ奏空に呆れながらお母さんはため息をついていた。
が、私はずっと部屋にいてそろそろ外に出たいと思っていたのだ。
「ちょうど外の空気吸いたかったし」
「、、、そう、できるだけ早く帰ってくるのよ」
優しく微笑みお母さんは私たちを送り出してくれた。
「、、、姉ちゃん、何かあったんだよな?」
しばらく並んで歩いていると急に大人びた口調で訊いてくる。
「え?どうして?」
「姉ちゃん見てたらわかる。絶対なんかあったんだろ?」
「、、、だから散歩に誘ってくれたのか」
弟はまだ小さいと思っていたのにいつの間にか大人になっていた。
「なんか姉ちゃん、落ち込んでたし。励ましたくて」
「奏空は優しいね、ありがとう」
奏空の優しさに私は胸が熱くなった。
それに比べて私は、、、。
私は、何やってるんだろう。
「私は後悔ばっかり胸に溜めて、本当に大切な人と向き合えてなくて、ダメだなぁ、私」
「、、、見て!姉ちゃん!」
いきなり奏空の明るい声がした。
何事かと思い顔を上げると、空には大きな虹がかかっていた。
「、、、虹。綺麗、、、」
そうだ、空を向けば、上を向けば、綺麗な世界が待ってる。
気持ちが、軽くなる。
辛くて、悲しくて、どうにかしたいこの気持ちを軽くするために、千絃は空を向けって、教えてくれた。
「、、、奏空、ごめん、私、ある人に会いに行かなくちゃいけないの」
私はそう言って、走り出す。
姉ちゃん?おい!姉ちゃん!?と叫ぶ奏空の声を後ろで聴き、私はあの場所へ向かった。
『公園で待ってる』
と千絃にメッセージを送った。
連絡を取ろうと思っても千絃と連絡が取れない。
学校にも来てなくて、私も自然と足が遠のく。
「、、、どうして千絃は、私のもとを離れて行ったの?会えない、、、なんて言わないでよ」
一週間以上経っても私はずっと部屋に閉じ籠り、静かに泣いていた。
「風奏、まだ体しんどいの?病院行く?」
週末になっても部屋から出ない私を心配してお母さんが部屋にやってくる。
だが私は病院に行く気になれなかった。
自分のことより、友達のことが、気になって仕方がなかった。
「姉ちゃん、散歩にでも行かない?」
弟の奏空が部屋に入ってきた。
「お姉ちゃんしんどいんだから、、、」
「うんん、いいよ。行こう」
「やったー!」
喜ぶ奏空に呆れながらお母さんはため息をついていた。
が、私はずっと部屋にいてそろそろ外に出たいと思っていたのだ。
「ちょうど外の空気吸いたかったし」
「、、、そう、できるだけ早く帰ってくるのよ」
優しく微笑みお母さんは私たちを送り出してくれた。
「、、、姉ちゃん、何かあったんだよな?」
しばらく並んで歩いていると急に大人びた口調で訊いてくる。
「え?どうして?」
「姉ちゃん見てたらわかる。絶対なんかあったんだろ?」
「、、、だから散歩に誘ってくれたのか」
弟はまだ小さいと思っていたのにいつの間にか大人になっていた。
「なんか姉ちゃん、落ち込んでたし。励ましたくて」
「奏空は優しいね、ありがとう」
奏空の優しさに私は胸が熱くなった。
それに比べて私は、、、。
私は、何やってるんだろう。
「私は後悔ばっかり胸に溜めて、本当に大切な人と向き合えてなくて、ダメだなぁ、私」
「、、、見て!姉ちゃん!」
いきなり奏空の明るい声がした。
何事かと思い顔を上げると、空には大きな虹がかかっていた。
「、、、虹。綺麗、、、」
そうだ、空を向けば、上を向けば、綺麗な世界が待ってる。
気持ちが、軽くなる。
辛くて、悲しくて、どうにかしたいこの気持ちを軽くするために、千絃は空を向けって、教えてくれた。
「、、、奏空、ごめん、私、ある人に会いに行かなくちゃいけないの」
私はそう言って、走り出す。
姉ちゃん?おい!姉ちゃん!?と叫ぶ奏空の声を後ろで聴き、私はあの場所へ向かった。
『公園で待ってる』
と千絃にメッセージを送った。



