昼休み。
「音楽室って、どうしていつも開いてるの?」
「あー、、、管理の悪い音楽教師が開けたまま何処かに行くから」
「しかも、、、ちょっと大雑把なところがあって、鍵の管理が適当なんだ」
千絃と律が言いにくそうに言った。
「そ、そうなんだ、、、」
そうこう話しているといつのまにか音楽室に辿り着き、平然と鍵の空いている教室に入った。
「、、、、、、」
本当に今更だが鍵の管理は大丈夫なのか心配になった。
「ってか、風奏ちゃんのピアノ、すごく良いよね。なんて言うか、、、うーん、、、すごいよね。昨日も伝えたけど」
律が感心するように唸っている。
「いつからやってるの?」
「えっと、、、幼稚園の頃から」
「え!本当にすごい!俺小学校の頃からだよ。ギター始めたの」
「いや、逆にすごいよ」
「いやいや、でも中学の時大変だったんじゃない?受験とか」
「あー、、、えっと、、、」
中学の頃、私はピアノが最後まで弾けなくなった。
ある出来事が、、、私にとって辛いことが重なった中学時代から、弾けなくなった。
だから実際中学三年生の頃はピアノから逃げていて、あまり弾こうとしていなかった。
だから、なんと言ったものか、、、。
「、、、中学の頃は、ピアノを弾いてなかったから」
「そっか。でも、すごいね。今もめちゃくちゃうまいじゃん」
「うーん、、、そっかな。英子には、馬鹿で面白いとも言われたよ」
「確かに、、、そうかもね」
「え!?」
「はは、やっぱり面白いな。ちづもそー思うだろ?」
「あ?面白くねーよ」
「なに嫉妬してんの?」
「してねぇよ!」
「顔赤いぞ〜」
「赤くねぇよ!」
2人して戯れ合う姿に私は、この2人なら私を受け入れてくれる、とそう直感した。
だから、私のあの話を聞いてほしい。
千絃にも律にも、そして英子にも聞いてほしい。
いや、この話をしなきゃいけないんだ。
あの時、英子にも、この話をするべきだったんだ。
何も話さないまま、何も英子のことを聞こうとしないまま、あのまま別れたらダメだったんだ。
千絃と律の2人のように、私も英子と向き合わなければならなかったんだ。
そう直感した。
「あの、千絃、りちくん。私の話、聴いてくれる?私が、ピアノを弾けなくなった理由」
私の唐突な発言に2人とも私を穴が開くほど見つめた。
そしてお互いに目を合わせた後、私に目を向け、頷いた。
「音楽室って、どうしていつも開いてるの?」
「あー、、、管理の悪い音楽教師が開けたまま何処かに行くから」
「しかも、、、ちょっと大雑把なところがあって、鍵の管理が適当なんだ」
千絃と律が言いにくそうに言った。
「そ、そうなんだ、、、」
そうこう話しているといつのまにか音楽室に辿り着き、平然と鍵の空いている教室に入った。
「、、、、、、」
本当に今更だが鍵の管理は大丈夫なのか心配になった。
「ってか、風奏ちゃんのピアノ、すごく良いよね。なんて言うか、、、うーん、、、すごいよね。昨日も伝えたけど」
律が感心するように唸っている。
「いつからやってるの?」
「えっと、、、幼稚園の頃から」
「え!本当にすごい!俺小学校の頃からだよ。ギター始めたの」
「いや、逆にすごいよ」
「いやいや、でも中学の時大変だったんじゃない?受験とか」
「あー、、、えっと、、、」
中学の頃、私はピアノが最後まで弾けなくなった。
ある出来事が、、、私にとって辛いことが重なった中学時代から、弾けなくなった。
だから実際中学三年生の頃はピアノから逃げていて、あまり弾こうとしていなかった。
だから、なんと言ったものか、、、。
「、、、中学の頃は、ピアノを弾いてなかったから」
「そっか。でも、すごいね。今もめちゃくちゃうまいじゃん」
「うーん、、、そっかな。英子には、馬鹿で面白いとも言われたよ」
「確かに、、、そうかもね」
「え!?」
「はは、やっぱり面白いな。ちづもそー思うだろ?」
「あ?面白くねーよ」
「なに嫉妬してんの?」
「してねぇよ!」
「顔赤いぞ〜」
「赤くねぇよ!」
2人して戯れ合う姿に私は、この2人なら私を受け入れてくれる、とそう直感した。
だから、私のあの話を聞いてほしい。
千絃にも律にも、そして英子にも聞いてほしい。
いや、この話をしなきゃいけないんだ。
あの時、英子にも、この話をするべきだったんだ。
何も話さないまま、何も英子のことを聞こうとしないまま、あのまま別れたらダメだったんだ。
千絃と律の2人のように、私も英子と向き合わなければならなかったんだ。
そう直感した。
「あの、千絃、りちくん。私の話、聴いてくれる?私が、ピアノを弾けなくなった理由」
私の唐突な発言に2人とも私を穴が開くほど見つめた。
そしてお互いに目を合わせた後、私に目を向け、頷いた。



