翌日。
私は英子にもう一度ちゃんと謝って、わけを説明しよう。と思い学校へ向かっていた。
だけど、いつもの『おはよう！』という英子の声が聴こえない。

もしかして、私、英子を傷つけちゃって､､､英子に、嫌われちゃった？
､､､ッ！？
私はあることを思い出してしまった。
また、だ。
また傷つけちゃって、嫌われちゃったんだ。
また､､､。

私は自分で心臓が高鳴るのがわかった。
息も荒くなる。
私は走り出した。
自分がしんどいのはわかる。走ったら、さらに苦しくなることを知ってる。けど、早く行って確かめなくちゃいけない。
英子が､､､どうして学校に来てないのか。
私は、あの時どうすれば良かったのか。

「りち､､､くん」
「風奏ちゃん？どうしたの？」
　私は律のクラスへ走るとちょうど律が目に入った。
「あの､､､英子、今日なんで休んでるかわかる？」
「え？今日休みなの？､､､ちょっと訊いてみるよ」
　少し驚いたように律はスマホを取り出す。
私は胸を押さえ、律の言葉を待つ。

「､､､連絡来ないな､､､。風奏ちゃんに英子ちゃんの連絡先渡すよ。だから、風奏ちゃんも英子ちゃんに連絡してみてくれる？」
「､､､うん、ありがとう」
　そういえば、律も英子も千絃も、私は連絡先を訊いていなかった。
律と連絡先を交換して、英子の連絡先をもらう。
「あとこれ。あいつの連絡先」
「え？」
　いたずらっ子のような顔で律が千絃の連絡先を渡してきた。
「あいつ、風奏の連絡先知らねぇって嘆いてたから」
「あ、ありがとう」
　私は戸惑いつつ受け取った。
そして私は気分を落ち着かせるためあそこへ向かった。