「風奏、体調大丈夫なの?昨日しんどそうだったけれど」
お母さんが私に心配そうに訊いた。
「大丈夫だよ!心配しないでいいから!」
私は元気に答えた。
お母さんに、心配をかけたくない。
ただ、学校に行くのが憂鬱なだけだから。
だから笑顔を作った。
「いってきます!」
玄関の扉を開き、外へ出る。
「いってらっしゃい」
「姉ちゃーん!いってらっしゃーい!」
お母さんと弟の声を背中で聞き、私は学校へ向かった。
毎朝早めの電車に乗り、学校へ向かう。
私は通勤通学ラッシュの混雑が苦手で、高校に入学してからはずっとこの電車に乗っていた。
と言っても、高校に入学してまだ1ヶ月ほどなのだが。
少なからず人が喋る声が聞こえる。
その音を塞ぐように私は耳にイヤホンをした。
人の少ない無人駅に電車が到着する。
イヤホンを外し、駅に降りる。
学校までの坂道を登りやっと砦が丘高校が見えてきた。
七十数年ほどの歴史のある、この辺りでは古株な公立高等学校だ。
お母さんが私に心配そうに訊いた。
「大丈夫だよ!心配しないでいいから!」
私は元気に答えた。
お母さんに、心配をかけたくない。
ただ、学校に行くのが憂鬱なだけだから。
だから笑顔を作った。
「いってきます!」
玄関の扉を開き、外へ出る。
「いってらっしゃい」
「姉ちゃーん!いってらっしゃーい!」
お母さんと弟の声を背中で聞き、私は学校へ向かった。
毎朝早めの電車に乗り、学校へ向かう。
私は通勤通学ラッシュの混雑が苦手で、高校に入学してからはずっとこの電車に乗っていた。
と言っても、高校に入学してまだ1ヶ月ほどなのだが。
少なからず人が喋る声が聞こえる。
その音を塞ぐように私は耳にイヤホンをした。
人の少ない無人駅に電車が到着する。
イヤホンを外し、駅に降りる。
学校までの坂道を登りやっと砦が丘高校が見えてきた。
七十数年ほどの歴史のある、この辺りでは古株な公立高等学校だ。



