「え？此処が、どうなるの？」
　私は意味が全くわからなくて頭を抱えながら英子に助けを求める。
「此処が、過去分詞になるの。名詞を修飾してるの。わかる？」
「過去分詞？名詞？修飾？」
「過去分詞は､､､動詞ってわかるよね？動詞が『〜された』『〜されている』っていう意味になる時に、形が変わるの。大体は過去形と同じ形なんだけど。ほら動詞にedをつける」
「あ！英語の先生がよくedをつければいーでぇーっていうやつ？」
　中学の時の授業を思い出す。
先生がこうやって覚えろ〜って言っていた。
「そうそれ！､､､懐かしいわね」
　喜びつつしみじみと頷く英子。
「懐かしい？」
　まるで同じ教室で同じ先生に教わっていたような口調だ。
「あ､､､偶然ってあるものなのね。あたしの中学の時の先生も同じこと言ってたわ！」
　少し戸惑いながら英子が愛想笑いする。

「えっと､､､名詞はシャーペンとか、消しゴムとか、名称を表すもの」
　と慌てて手に持つシャーペンと消しゴムを私に見せながら説明を続けた。
「な、なるほど､､､」
　英子の動揺に内心首を傾げたが引き続き勉強に励んだ。

「黒色のシャーペンは、私のです。っていう例文だったら、黒色のがシャーペンをどんなっていう風にって説明してるでしょ？それが修飾してるってこと」
　と英子は日本語の例文を交えながら、説明してくれた。
わかりやすく、頭に入ってきやすかった。
私が間違えた途端に
「あ、そこは動詞が２つになっちゃってるから､､､」
　と間違いを指摘して、ポイントとともに説明してくれた。