「君は、あと四日でこの世から消える」
「そっか」
それだけしか言えなかった。何も思わなかったわけじゃない。でも、何も言えなかった。
「君がしたいことを最後にすれば?」
「じゃあ、貴方も付き合ってよね」
彼は顔をしかめながらも、断らなかった。
「じゃあ、まず学校に行きたいっ」
「学校?」
「そう。うちの学校は広い屋上があるの。どう、青春っぽいでしょ」
「そう?」
その屋上で私は君と出会うことになるとは思わなかった。