今もなお扉を叩かれてはドアノブをガチャガチャと回される。
「星乃! どれだけ先生を恥かかせるつもりなんだ?」
……違う。
恥をかかせているつもりなんてないのに。
「お前は、不登校になって必要な単位も取れなくなってきてるんだぞ⁉︎」
わざわざ、それを伝えに来たの?
先生のせいで学校に行けなくなったというのに、また私を追い込むのはあんまりだと思う。
単位が取れていないことは自分でも分かっているし、学校行くにもこんなんじゃ行けやしない。
「いい加減、部屋から出てきたらどうだ!」
激しくなる怒号に、耐えきれなくなって涙が次から次へとでてくる。
「……っ……」
嗚咽を上げてしまうけど、聞こえてしまわないように口元に手を当て必死に我慢する。
……もう嫌だ。
早く帰って欲しい。


