男性は執務机ではなく、私たちの前にあるソファーにテーブルを挟んで座った。
「ようやく嫁とやらを連れてきたか」
彼は、丁寧になでつけられた黒髪にいい塩梅に白髪が交じり、そこはかとなく色香を漂わせている。
目は開いているのか疑いたくなるほど細く、にこにこ笑っているのもあってこれ以上ないほど目尻が下がっていた。
「紹介する。
やつがれの嫁の、涼音だ」
「はじめまして、涼音さん。
白珱の飼い主の綱木公通です」
私に微笑みかける綱木長官は旦那様が言うとおり好々爺という感じがする。
先ほどの綱木中尉とは似ても似つかない。
本当に親子かと疑いたくなるくらいだ。
「は、はじめまして。
涼音、です。
ふつつか者ですが、よろしくお願いいたします」
慌てて立ち上がり、頭を下げた。
しかし、これで挨拶があっているのかいささか自信がない。
「こちらこそ、よろしくお願いします。
これの妻など、大変だと思いますが」
とりあえず認めないから出ていけと言われなかったのにはほっとしたし、綱木長官は優しそうで安心もした。
「ようやく嫁とやらを連れてきたか」
彼は、丁寧になでつけられた黒髪にいい塩梅に白髪が交じり、そこはかとなく色香を漂わせている。
目は開いているのか疑いたくなるほど細く、にこにこ笑っているのもあってこれ以上ないほど目尻が下がっていた。
「紹介する。
やつがれの嫁の、涼音だ」
「はじめまして、涼音さん。
白珱の飼い主の綱木公通です」
私に微笑みかける綱木長官は旦那様が言うとおり好々爺という感じがする。
先ほどの綱木中尉とは似ても似つかない。
本当に親子かと疑いたくなるくらいだ。
「は、はじめまして。
涼音、です。
ふつつか者ですが、よろしくお願いいたします」
慌てて立ち上がり、頭を下げた。
しかし、これで挨拶があっているのかいささか自信がない。
「こちらこそ、よろしくお願いします。
これの妻など、大変だと思いますが」
とりあえず認めないから出ていけと言われなかったのにはほっとしたし、綱木長官は優しそうで安心もした。



