小さく肩を竦める旦那様と、それを見てげらげら笑っている菰野さんをあっけにとられて見ていた。
「あの……」
「ああ。
あれは公通の倅の竜蔵だ。
あのようにちょっと……かなり嫌なヤツだから相手にしなくていい」
私が困惑しているのに気づいたのか、旦那様が説明してくれる。
「ちょ、言い直したのに程度上がってますが!」
「仕方ないだろ、あやつはかなり……いや、とてつもなく嫌なヤツだからな」
「また上がった!」
おかしくて仕方ないのか、菰野さんはお腹を抱えて笑っている。
なにがそんなにおかしいのかはわからないが、あの中尉がとても嫌な人だというのはあの態度からもわかった。
「でも急におとなしくなって、どうしたんでしょうか……?」
彼は今にも菰野さんを殴りそうだった。
あんな頭に血が上った状態で、拳を簡単には引っ込められないはず。
「ああ。
術を使ってあやつらのズボンの尻を破ってやったのだ」
旦那様が器用に、私へ片目をつぶってみせる。
「もー、見ました?
アイツらのあの、情けない顔!」
それは……ご愁傷様としか言いようがない。
「あの……」
「ああ。
あれは公通の倅の竜蔵だ。
あのようにちょっと……かなり嫌なヤツだから相手にしなくていい」
私が困惑しているのに気づいたのか、旦那様が説明してくれる。
「ちょ、言い直したのに程度上がってますが!」
「仕方ないだろ、あやつはかなり……いや、とてつもなく嫌なヤツだからな」
「また上がった!」
おかしくて仕方ないのか、菰野さんはお腹を抱えて笑っている。
なにがそんなにおかしいのかはわからないが、あの中尉がとても嫌な人だというのはあの態度からもわかった。
「でも急におとなしくなって、どうしたんでしょうか……?」
彼は今にも菰野さんを殴りそうだった。
あんな頭に血が上った状態で、拳を簡単には引っ込められないはず。
「ああ。
術を使ってあやつらのズボンの尻を破ってやったのだ」
旦那様が器用に、私へ片目をつぶってみせる。
「もー、見ました?
アイツらのあの、情けない顔!」
それは……ご愁傷様としか言いようがない。



