そうだよね、せっかく淹れたのにいらないなんて言われたら、腹が立つよね。
彼女たちをうかがいながら飲んだお茶は、王室御用達なのに味はちっともわからなかった。
「マシュマロもあるんですよ。
どうぞ」
「あ、ありがとう、ございます」
曖昧な笑顔を浮かべ、差し出されたお皿から白い物体をひとつ摘まむ。
口に入れたそれはシュワシュワと消えていった。
「お、美味しい、……ですね」
食感がなんだか変で、美味しいんだかそうじゃないのかはよくわからない。
ただ、彼女たちの機嫌を損ねるのが怖くてそう言っておいた。
「よかったです。
では、私たちは他の仕事がありますので、これで。
涼音さまはごゆっくりなさっていてくださいね。
ほほほっ」
「ほほほっ」
「あ……」
やはり止める間もなくわざとらしく笑いながらふたりは部屋を出ていった。
「はぁーっ」
ひとりになり、大きなため息が漏れる。
ごゆっくりっていったい、なにをしたらいいのだろう?
とりあえず、このブーツを脱ぎたい……。
仕方ないのでじっと座っていたら、そのうち田沢さんが昼餉に呼びに来た。
彼女たちをうかがいながら飲んだお茶は、王室御用達なのに味はちっともわからなかった。
「マシュマロもあるんですよ。
どうぞ」
「あ、ありがとう、ございます」
曖昧な笑顔を浮かべ、差し出されたお皿から白い物体をひとつ摘まむ。
口に入れたそれはシュワシュワと消えていった。
「お、美味しい、……ですね」
食感がなんだか変で、美味しいんだかそうじゃないのかはよくわからない。
ただ、彼女たちの機嫌を損ねるのが怖くてそう言っておいた。
「よかったです。
では、私たちは他の仕事がありますので、これで。
涼音さまはごゆっくりなさっていてくださいね。
ほほほっ」
「ほほほっ」
「あ……」
やはり止める間もなくわざとらしく笑いながらふたりは部屋を出ていった。
「はぁーっ」
ひとりになり、大きなため息が漏れる。
ごゆっくりっていったい、なにをしたらいいのだろう?
とりあえず、このブーツを脱ぎたい……。
仕方ないのでじっと座っていたら、そのうち田沢さんが昼餉に呼びに来た。



