もしかして、臭ったんだろうか。
昨晩はお風呂に入っていないのもあるが、実家でもあまり湯は使わせてもらえなかった。
「申し訳ありません。
西洋式のお風呂なんて使い方がわからないですよね。
昨日、説明するべきでした」
ふたりそろって私に向かって頭を下げてくれる。
「あの!
私ごときに詫びる必要などないですので!」
私が聞けば済む問題だったのだ。
なのに迷惑をかけるからと気を遣ったせいで、反対に彼女たちを恐縮させる結果になってしまって申し訳ない。
「許してくださるのですね。
涼音さまが優しい方でよかったです」
ふたりとも心底安心しているようだが、今までなにか過去に嫌な思いでもしたんだろうか。
「お湯は右の蛇口を回すと出ます」
船津さんが頷き、田沢さんが浴槽についている蛇口を回す。
すると湯気を立ててお湯が出てきた。
「熱いですからね、気をつけてください。
左の蛇口からは水が出ますので、これで調整を」
また船津さんが合図し、田沢さんが蛇口を回す。
ちなみに田沢さんが十七、船津さんが十八なので、この家では船津さんのほうが立場が上らしい。
昨晩はお風呂に入っていないのもあるが、実家でもあまり湯は使わせてもらえなかった。
「申し訳ありません。
西洋式のお風呂なんて使い方がわからないですよね。
昨日、説明するべきでした」
ふたりそろって私に向かって頭を下げてくれる。
「あの!
私ごときに詫びる必要などないですので!」
私が聞けば済む問題だったのだ。
なのに迷惑をかけるからと気を遣ったせいで、反対に彼女たちを恐縮させる結果になってしまって申し訳ない。
「許してくださるのですね。
涼音さまが優しい方でよかったです」
ふたりとも心底安心しているようだが、今までなにか過去に嫌な思いでもしたんだろうか。
「お湯は右の蛇口を回すと出ます」
船津さんが頷き、田沢さんが浴槽についている蛇口を回す。
すると湯気を立ててお湯が出てきた。
「熱いですからね、気をつけてください。
左の蛇口からは水が出ますので、これで調整を」
また船津さんが合図し、田沢さんが蛇口を回す。
ちなみに田沢さんが十七、船津さんが十八なので、この家では船津さんのほうが立場が上らしい。



