それに嫁でもいろいろあるはずだ。

「これからよろしく頼むな、涼音」

お下げにしている私の髪を片方取り、白珱様はそこへ――口づけした。
さらに目を細め、うっとりと私を見ている。

「えっ、あっ、その」

今までそんな扱いをされたことのない私は、どうしていいのかわからずに固まった。