「涼音には目の毒だからな」
私は旦那様の手で見えないように目を覆われてしまった。
すぐにパーン!と痛そうな音が響き、綱木少尉の情けない悲鳴が上がる。
「ひーっ!」
「大人になってお尻ぺんぺんされていますわ」
「恥ずかしいですわ、恥ずかしいですわ」
「み、見るなーっ!」
そーっと旦那様の指のあいだから覗くと船津さんたちにまでひそひそと話され、綱木少尉は真っ赤になっていた。
「旦那様。
そろそろ許してあげては?」
「そうか。
涼音がそう言うのなら許してやろう。
菰野、やめろ」
「はっ」
ようやく菰野さんから解放され、綱木少尉が急いでズボンを元に戻す。
「お、覚えてろよーっ!」
そのまま負け犬の遠吠えばりに吠えて取り巻きたちと逃げていった。
「とんだ邪魔が入ったな。
仕切り直しだ」
「そうですね」
すぐに船津さんと田沢さんが菰野さんを挟んで座り直す。
「菰野さま。
エビを剥きましたのよ」
「うん、もらうよ」
「菰野さま。
お稲荷さまはお好きですか」
「好きかな」
きゃっきゃしている三人が微笑ましいなと見ていたら、目の前に剥いたエビが差し出された。
私は旦那様の手で見えないように目を覆われてしまった。
すぐにパーン!と痛そうな音が響き、綱木少尉の情けない悲鳴が上がる。
「ひーっ!」
「大人になってお尻ぺんぺんされていますわ」
「恥ずかしいですわ、恥ずかしいですわ」
「み、見るなーっ!」
そーっと旦那様の指のあいだから覗くと船津さんたちにまでひそひそと話され、綱木少尉は真っ赤になっていた。
「旦那様。
そろそろ許してあげては?」
「そうか。
涼音がそう言うのなら許してやろう。
菰野、やめろ」
「はっ」
ようやく菰野さんから解放され、綱木少尉が急いでズボンを元に戻す。
「お、覚えてろよーっ!」
そのまま負け犬の遠吠えばりに吠えて取り巻きたちと逃げていった。
「とんだ邪魔が入ったな。
仕切り直しだ」
「そうですね」
すぐに船津さんと田沢さんが菰野さんを挟んで座り直す。
「菰野さま。
エビを剥きましたのよ」
「うん、もらうよ」
「菰野さま。
お稲荷さまはお好きですか」
「好きかな」
きゃっきゃしている三人が微笑ましいなと見ていたら、目の前に剥いたエビが差し出された。



