幾久しくよろしくお願いいたします~鬼神様の嫁取り~

「だ、だいたい、鬼がなんで我が家の別宅にいるんだよっ!」

あきらかに怯えているのにそれでも虚勢を張り、さらに綱木少尉が吠える。

「なんでって公通が貸してくれたのだが?」

「き、聞いてないぞ!」

つばを飛ばして彼は怒鳴ってきたが、きっとまた綱木長官がなにも言っていないのだ。
それで私たちがかちあうのを面白がっている。

「そんなの知らん。
それよりも上官に対する不敬で罰を与える。
菰野、綱木少尉のお尻をぺんぺんしろ」

愉しそうに旦那様は片頬を歪めてにやりと笑った。

「了解です!」

「や、やめろ!」

少尉は逃げようとしたが、すぐに菰野さんに首根っこを掴まれた。

「上官に逆らった罰は、受けなきゃですよね。
僕にもそう、言ったじゃないですか」

菰野さんは顔は笑っていたが、目はまったく笑っていない。
よほどの恨みがあるんだろう。

「ひっ、や、やめてくれ……。
父上にもぶたれたことがないんだぞ」

涙目で懇願する綱木少尉を容赦なく捕まえ、彼は膝の上にのせてズボンをひん剥いた。

「まあ」

「まあまあ」

船津さんと田沢さんが顔を赤らめ、目を逸らす。