幾久しくよろしくお願いいたします~鬼神様の嫁取り~

「いったい、どういう風の吹き回しだ?」

「あの、えっと。
……なんとなく」

今日は旦那様と一緒にいたかった。
それに……旦那様の隣で眠れば、また怖い夢は見ないんじゃないかと思う。

旦那様と一緒にベッドに入る。
彼は私を抱きしめてくれ、私もその胸に額を預けた。
日向にいる猫さんのようないい匂いに包まれ、そのまま夢も見ない深い眠りに落ちた。