「旦那様……」
口を開かせ、その唇に自分の唇を重ねる。
舌を絡ませたけれど、旦那様の反応はない。
必死に唾液を注ぎ込んだが、彼の口端からたらたらとこぼれていった。
もっと。
もっと確実に精気を注げる方法でなければ。
旦那様は接吻よりも交わったほうが吸いやすいのだと言っていたが、私にはどうしていいのかわからない。
それにできたとしてもこの状態では、無駄な気がした。
「……あ」
文机に置いてあったナイフへと目が行く。
旦那様は私の肉を喰らいたいという。
だったら、私の肉を食べさせれば回復するのでは。
一度、ベッドを下りてナイフを取ってくる。
どこなら食べやすいだろうかと考えながら、今の旦那様では固形物は難しそうな気がした。
だったら。
手首にナイフを当て、思いっきり引く。
すぐに血が溢れてきて、旦那様の口に添える。
「お願い……」
祈る思いでたらたらと自分の血が旦那様の口の中へと流れ込んでいくのを見つめる。
「あ……」
そのうち、こくりと小さくだが、旦那様の喉仏が動いた。
続いて、こくり、こくりと断続的に小さく動く。
きっとこれで、大丈夫なはず。
口を開かせ、その唇に自分の唇を重ねる。
舌を絡ませたけれど、旦那様の反応はない。
必死に唾液を注ぎ込んだが、彼の口端からたらたらとこぼれていった。
もっと。
もっと確実に精気を注げる方法でなければ。
旦那様は接吻よりも交わったほうが吸いやすいのだと言っていたが、私にはどうしていいのかわからない。
それにできたとしてもこの状態では、無駄な気がした。
「……あ」
文机に置いてあったナイフへと目が行く。
旦那様は私の肉を喰らいたいという。
だったら、私の肉を食べさせれば回復するのでは。
一度、ベッドを下りてナイフを取ってくる。
どこなら食べやすいだろうかと考えながら、今の旦那様では固形物は難しそうな気がした。
だったら。
手首にナイフを当て、思いっきり引く。
すぐに血が溢れてきて、旦那様の口に添える。
「お願い……」
祈る思いでたらたらと自分の血が旦那様の口の中へと流れ込んでいくのを見つめる。
「あ……」
そのうち、こくりと小さくだが、旦那様の喉仏が動いた。
続いて、こくり、こくりと断続的に小さく動く。
きっとこれで、大丈夫なはず。



